irodasがビジョンに掲げる「1億色を創る」。その意味とはーー?創業メンバーであり、現代表取締役社長である渡辺健太(わたなべ・けんた)が、ビジョンに込めた思いを話します。
その他、irodasが生まれたきっかけから今後の展望、これから仲間になるメンバーに期待することなど、irodasが大切にしている「価値観」を中心にお届けします。
irodasがどのようにして生まれたのか
―まずはじめに、irodasという会社がどのようにして生まれたのか教えてください。
irodasは、現代表取締役会長の奈須謙人(なす・けんと)、現事業責任者の安本和真(やすもと・かずま)、そして私の3名で会社を立ち上げたのが原点です。
「働く」ことについて私達3人には共通する原体験があります。この強い共鳴があるからこそ、irodasを立ち上げ、ここまでやってこれているんだと思います。
―「共通する原体験」とはどのような経験ですか?
私達が出会ったのは、大学生時代に参加した長期インターンシップの場です。
当時の私には、自分の人生に対するもどかしさや、「このままでいいのかな」という不安や劣等感がありました。
話が前後するのですが、私は高校時代に野球に打ち込んでいまして。甲子園に出場するような強豪校で、レギュラーとしてすべてを野球に注いでいたので、自分の人生のあり方に不安や疑問を感じるような隙もありませんでした。
ところが大学に入って自由な時間が増えると、自分の行く末を考える機会も増える。たくさんの情報が溢れる中から、自分で考えて取捨選択をしなければいけなくなる。そんな中で「このまま何もしないと、ありきたりな“つまらない”社会人になっていくんじゃないか?」と不安が生まれたんです。
「このままの自分は嫌だ」という焦りから「変わりたい!」と強く思い、長期インターンシップに参加しました。その中で努力して成果を出し、自分に自信をつけることができた。学生時代に大きなチャレンジに取り組むことで「人生が180度変わった」ような経験ができたんです。
創業メンバーに共通する原体験とはこのことです。奈須や安本も出会った後に話してくれたんですが、彼らも「変わりたい」という強い思いからインターンシップに参加しており、その結果自分を変化させることができた。
「不安を抱える中で自ら踏み出すことで、人生の方向性や価値観を大きく変化させるような経験につながった」。この時に感じた喜びや感動がirodas立ち上げの原動力になっていると思います。
―共通の原体験を持つ3人が集まり、起業を見据えるようになったんですね。
インターンシップでしっかり成果を出し、自信もついてきた頃に、「自分達はこれから何がしたいんだろう?」ということを3人で数か月考え抜きました。
その結果、「人が自分らしく生きたり、自分の幸せに向かって進んでいるのが素敵だよね」という話に行き着いたんです。
当時の私達もまだ21、22歳でしたので、もちろん人生が成功しているとは言い切れませんし、将来必ず幸せになれるかというのも分かりませんでした。でも、当時その瞬間においては、自分達は将来や自分の幸福にむかって努力していると自信をもって言えましたし、そのこと自体が幸せだと胸を張って誇ることができました。
自分らしく生きて、自分の「色」を出せているなと思ったんです。
自分達はインターンシップでの経験を経て、“自分の色を出せる”状態になったけど、日本に暮らす人全員が自分らしく、幸せに向かって自分が誇れる生き方をできるようになったら、それは本当に素敵だなと。「色を出す」人を増やすことに関わりたいなというところから、「1億色を創る」というビジョンが生まれました。
このビジョンに共感してくれるメンバーがたくさん集まり、今では70名ほどの社員がいます。メンバーそれぞれに強い「色」があって、ビジョンに込めた思いが伝わっているようで嬉しいです。
今後の事業の展望
―自分の「色」を出すための支援のひとつとして、現在のirodasではファーストキャリアに焦点を当て、「irodasSALON(イロダスサロン)」という就活支援サービスを展開しています。今後の事業の展望について教えてください。
現在の主軸である新卒領域の人材紹介事業においては、今後4年で売上を 3.5倍から4倍ぐらいまで一気に引き上げ、社員数も2.5倍ほどに拡大したいと考えています。
そのため、既存サービスを伸ばすだけでなく、新規事業の立ち上げも多く増やしていくつもりです。その中でも、20代~30代前半ほどのキャリアアップを望むビジネスマンを対象にしたサービスを展開したいと考えています。
20代のビジネスマンを対象にしたい理由は3つあります。
1つ目は、若いうちに「何のために働くのか」や「 自分はなぜ頑張るのか」など、働く目的や働く意義を見つけてほしいという思いがあるからです。
目標や達成したいゴールは、その時の状況やポジション、会社のミッションなどによっても変化するものだと思うんですが、そもそもの「なぜ働くのか」という意義や目的は、場所や状況が変わっても基本的には変わらないと思うんです。
何を目的にするかは人それぞれで何でもいいと思います。自分が大切にするポリシーのためでもいいし、自分の家族のためでもいい。自分がやりたいことのためでもいいですよね。何のために頑張るのか、その目的が明確な状態を早く作ることが大切なんです。
目的があれば、仕事のモチベーションは基本的にはぶれにくくなると思いますし、仕事を前向きに捉えて働けるでしょう。若手ビジネスマンには、この目的の設定を早く身に着けてほしいですね。
―2つ目はなんですか?
若いうちに、自分の人生や経験について深く思考する機会を持てると、その後の可能性が大きく広がるからです。
もちろん20代より前、中学生や高校生で考えられるとなお良いのですが、なかなか難しかったりする。社会人として実際に経験を積む中で、キャリアや人生についてじっくりと考える機会を提供できたらいいなと思っています。
3つ目に関しては、irodasの会社としての戦略に寄るのですが、「自社のアセットを活かせる」からです。
今、irodasが支援している企業様には、大手企業・ベンチャー企業問わず、成長が目覚ましい企業様がとても多いんです。
新卒採用を積極的に行っている会社は、今後も成長を続ける未来を見据えてポテンシャル人材を採用し、一定期間をかけて人材を育成することにしっかりとコミットメントされているんです。つまり、未来の収益性が確度高く見えている中で人材への投資を選択されている。
そういう企業様は、20代の若年層の中途採用にもかなり力を入れている傾向があります。お取引のある企業様からも「中途採用の採用支援はしないんですか?」とのお声をとても多くいただいています。
こうした声を背景に、これまで作ってきた信頼関係や実績を活かして新たな領域へと拡大していきたいと考えています。
irodasならではの強みとは?
―渡辺代表が考えるirodasならではの強みはなんですか?
新卒領域の事業は大きく分けると3分野あります。
ナビ媒体と呼ばれる採用広告をメインの事業、ダイレクトリクルーティングと呼ばれるスカウト主体のモデル、そしてもうひとつが弊社が行っている人材紹介の領域です。
人材紹介では「人」がかなり深く関わっていくため、サービスと社員がほぼイコールと言えると考えています。
仲介として自分たちが介在することによって、学生さんを支援するだけではなく、企業さん側にも学生の本音やリアルな声を伝えることができます。それらにどう対処するか、どのように納得感のある内定を作るかを一緒に考えていくこともできます。
私達はこれを「共創採用」と呼んでいて、学生さんのリアルな声を把握することで人事担当者とともに最適な選考フローの設計を提案できることが私達の強みです。企業様からも「irodasさんに聞くと学生さんの本音が分かるから、良い形で採用が進められる」というお声を多くいただいています。
また、学生さんに対しても私達の存在価値があると思っています。
働いたこともなければ、業界や世の中のリアルも知らない、キャリアについて考えたこともない……、そういう状態の人が自身の力のみで情報を集め、考え、適した道を選ぶというのはほぼ不可能だと私は思うんです。
そこに私達がいる意味としては、情報の提供はもちろんですが、「一緒に寄り添って考えてくれる存在」であることが大きいのではと思います。
学生さんの場合、考えや希望を自身で明確に言語化できていない場合があります。それらの本音を言語化して提示したり、その上でその人に合ったキャリアの選択肢 を提案できることが私達の価値だと思います。
生身の人間があえて関わることで価値が生まれる、それがirodasのサービスの強みだと私は考えており、今後も一層強化したいと思っています。
技術の進化で「答えを出す」「答えを教えてもらう」ことがとても簡単になってきています。でも、本当に相手を理解した上での答えの提案というのは、まだまだAIには難しいと思いますし、何より、納得感を持ってもらう、最終的な意思決定の覚悟を決めるなどの「感情を動かす」部分には人間が関わるからこその意味があると思っています。
より良いキャリアのスタートを切るには、この「自ら答えを出す」ことと「感情を動かす」ことのどちらも必要です。そのため、「人」の部分に今後も投資をしてサービスをより良くしていきたいと考えています。
―irodasに入社することで、どんな価値を得られるでしょうか?
まず、専門性の観点からお話しすると、採用領域における専門性がかなり高く身につくと思います。
irodasが支援している企業様は各業界のトップクラスの企業様がほとんどです。 トップクラスの企業様の人事が日々悩んでいることや、課題に感じていることを理解し、解決策を提案することが求められる訳です。
トップクラスの企業様が求める人材はもちろん優秀な人材で、非常に選択肢が多い人材です。バッティングする競合企業への理解や業界への深い知識がないと、採用支援もよい成果に繋がらないですよね。業務にあたる中で、採用のナレッジや専門性はかなり高まると思います。
irodasで活躍するレべルになれば、他の採用支援企業や企業人事においてもきっと活躍いただけると思います。
またirodasには、ビジョンに深く共感しているメンバーが集まっています。メンバーそれぞれが個性的で、これからの人生において長く繋がっていけるような仲間に出会える組織ではないかなと思います。
これからirodasの仲間になる方へ
―irodasでは、「1億色を創る」というビジョンに共感するメンバーを募集しています。これから仲間になるメンバーにどんなことを期待していますか?
会社がこれから拡大フェーズに入り、さまざまな新規プロジェクトが立ち上がっていく中で、ポジションも多く増えていきます。メンバーを束ねるリーダーやマネージャー、新規事業立ち上げの責任者、事業の中核を担っていく幹部メンバーなど……。そのため、チャンスも多く増えると思いますね。
こうしたチャンスやポジションをつかみ取るために、努力して頑張れる人に入社していただけたら嬉しいです。
基本的には事業成長の目標は下げないつもりなので、メンバーには負荷や期待がかかると思います。しかし、そうした負荷をチャンスとポジティブにとらえ、若くからポジションをつかみ取って成長したいと思える方にはふさわしい環境だと思います。
あとはやはり「1億色を創る」というビジョンやカルチャーを大切にできる人ですね。自分だけ力がつけばいいとか、 自分だけ成果が出ればいいという風に考える人は、 irodasでは長く活躍できなかったり、居心地よく働くのが難しかったりします。
人の人生やキャリア、企業様の採用にしっかり貢献していきたいというカルチャーに共感する方に来てもらえるといいですね。相手や仲間のために働き、成長することに喜びを感じられる方をお待ちしています。
―渡辺さん、ありがとうございました!