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企業をつなぎ事業成長の基盤をつくる─役員が語るイングリウッドのアライアンス戦略とは?

イングリウッド人事部の篠原です。活躍社員にイングリウッドの魅力や仕事のやりがいについてインタビューする本シリーズ。今回は、執行役員兼CAOの上河原さんにインタビューしました。事業経験を活かした組織づくりからアライアンス戦略の立案まで、幅広い領域で活躍する上河原さん。前職では早期で役員の座に就くも転職した理由や、アライアンスでの挑戦について語っていただきました。

上河原 圭二さんプロフィール

関西大学商学部卒業後、2005年株式会社セプテーニ入社。名古屋支社長、子会社社長、社長室長を経て、2013年にコミックスマート株式会社取締役COOに就任。2018年株式会社セプテーニ・ホールディングスグループ執行役員に就任。2019年株式会社イングリウッド取締役兼CHROとして参画し、50人から200人へと組織拡大を牽引。2022年より執行役員兼CAO、アライアンス戦略室長として、外部パートナーの新規開拓や業務提携の企画を担当。

経営者だった父の背中を見て、早期に力を付けられるベンチャーを選んだ

ーーこれまでの経歴を教えてください

大学卒業後、広告代理店である株式会社セプテーニに入社しました。就活の軸は、ベンチャーで早く力を付けることと、成長産業であること。もともとマスメディアや大手企業への就職を漠然と考えていたのですが、実業家だった父の存在の背中を見て、年齢に関係なくチャンスがあり、実力主義の環境で働きたいと思うようになったためです。そこで当時黎明期だったインターネット広告代理店のセプテーニへの入社を決めました。

セプテーニでは、入社1年目の7月に支社設立の社内公募制度にエントリーしたことがきっかけで、2年目の先輩と2人で名古屋支社の立ち上げを担いました。インターネット広告産業の黎明期かつ商習慣が異なる地域で0からクライアント開拓していく大変さはありましたが、自分たちの力で支援企業を増やし、成果を上げて、組織を大きくさせていく経験に大きなやりがいを感じました。地方拠点かつ先輩と2人という環境のため、東京や大阪で仕事をするメンバーを圧倒するような熱量と結果を出すこと、それらを積極的に伝えることにこだわっていました。その結果、27ヶ月連続達成の社内ギネス記録更新や年間MVP受賞などで社内でも自分のことを知ってくださる人が増え、子会社の社長やCOOなど事業運営における重要なポジションに挑戦する機会をいただきました。

キャリアの転換点は35歳の時。先輩から「キャリアの中で40代が一番面白い」と言われたことが印象的でした。これまで積み重ねてきた経験も豊富にあるし、まだまだ挑戦する体力もある。周囲にもそれぞれの場所でキャリアを築いてきた人が多く、各々の力を最大限発揮できるのが40代という話を聞いて、40歳までの残り5年間をどう過ごすかで、40代の面白さがが変わると感じました。

だからこそ、新卒以来ずっと務めてきたセプテーニから飛び出して、どこに行っても通用するようなビジネスパーソンとしての実力をつけたかったのです。


ーーイングリウッドの入社した決め手はなんだったのでしょう?

セプテーニを退職した後は独立して企業の成長支援をしていました。そのような中で、友人に社長の黒川を紹介されたことでイングリウッドという会社を知りました。そこから何度か黒川と会う機会があったのですが、ある時「事業が分かる人事責任者を探している」という話を聞いたんです。独立したことで改めて自分を俯瞰した時に、組織のトップとして先頭に立つよりも、トップを支える存在として組織を動かしていくことにやりがいや達成感を感じていたのだと気づいたこと、私自身も前職で会社経営や事業責任者の経験があり、人事という仕事に関心があったこと、そして人を育てるという黒川の想いに共感し入社を決めました。

もちろん迷いがなかったと言えばうそになります。当時は社員数も50人ほどで、周囲にイングリウッドを知っている人がほとんどいませんでした。ただ、黒川の熱量の大きさや、役員陣と話したときに「この組織を支えたい」と素直に思えたことが後押しになりましたね。

最適で最速なビジネス創出をするには、クライアントとの関係性作りが重要

ーー入社後はどのような業務を行っていましたか?

人事領域の中でも特に採用・社内エンゲージメントの向上・広報に注力していました。人事には採用・育成・評価・エンゲージメント・労務・広報など、様々な役割があるのですが、当時のイングリウッドは組織や事業を大きくしたい、でも知名度が低いという状況だったのです。そのため、まずは採用を強化すること、そのために広報でイングリウッドがどのような会社なのかを知ってもらうための発信力を強化することに重点を置くことを決めました。入社をしてみると、事業が多角的という面白さはもちろん、コミュニケーションの取り方や日々の業務のスピード感、成長意欲など、魅力的なカルチャーがたくさんあるにも関わらず、それらを知ってもらう機会がないということに気づきました。だからこそ、これらを外に発信することで、社員にもイングリウッドの魅力を再発見してもらい、イングリウッドをもっと好きになってもらいたいと思ったんです。なので採用・広報・エンゲージメントの向上は連動して行うようにしていました。

その結果、50人だった組織が200人に増え、組織としても事業としても大きく成長させることができました。ここから更に成長させるためには、人事としては採用だけでなく評価制度や育成、労務など、より専門性が求められますし、事業としては今まで以上に幅広い事業者様とのパートナーシップが重要になります。特に後者に関しては、私自身が社会人1年目から行ってきた、企業との関係づくりが活きるのではないかと考え、アライアンス戦略室を立ち上げ、CHROからCAO(Cheif Alliance Officer)に転換することになりました。


ーーアライアンス戦略室ではどのようなことをしているのですか?

アライアンス戦略室ではイングリウッドが持つ様々なソリューションを化した企業間連携を推進しています。自社で商品企画・開発・販売を行うBtoC事業と、これらで得たデータや知見をもとにクライアント支援を行うBtoB事業の両方があるため、連携の幅もかなり広いことが特徴です。ご支援先としてはもちろんですが、パートナーとして協業することもあり、状況に応じて最適な形でお取り組みができるよう日々コミュニケーションをとっています。中にはマーケティング支援についてご相談いただいているクライアントから採用に関する相談をいただき、HR事業と連携して採用までサポートするというケースもあります。企業の課題やニーズに対して「ヒト・モノ・カネ・情報」それぞれの点でご一緒できる選択の幅が広いことがイングリウッド最大の強みなんです。

企業間における良好な関係性は一朝一夕で構築できるものではありません。定期的なコミュニケーションはもちろん、フラットな情報交換を重ねることで、少しずつ信頼関係を育むことを意識しています。当たり前かもしれませんが、その際に常に相手が求めているものや課題は何か、自分にできることはないかを本気で考えて、相手のためにまずはこちらからGIVEをする姿勢、つまり「先義後利」を大切にしています。

長年ビジネスパーソンとして様々な方とお仕事をする中で痛感するのは、とにかく「人間力」が大事だということ。ビジネスにおいてロジカルな思考はもちろん大切ですが、最終的な意思決定には感情面も大きく影響します。「この人の話なら聞いてみたい」と思っていただくことが、第一歩なんです。これは私個人としての話だけでなく、会社としての信頼性にも直結すると考えています。


ーー仕事をする上で大切にしていることを教えてください

先ほどの話に通ずるのですが、「相手の声に耳を傾けること」は特に大切にしています。

実はこの「相手の声に耳を傾けること」は、若手の時の挫折経験からきているものなんです。マネジメントに挑戦し始めた頃、自分が成果を出した方法をモデルに、みんなが自分と同じように行動できれば同じように成果が出ると思っていた時期がありました。そのようなやり方ではメンバー全員が納得するのは難しく、なかなかチームとして結果を出せなかったり、組織を大きくするうえで壁にぶつかるようになっていったんです。

当たり前かもしれませんが、組織の中には様々な役割のメンバーがいて、思考や価値観も異なります。例えば、事業を立ち上げる際に、営業だけではなく、デザイナーやエンジニア、マーケター、コーポレートなどたくさんの人が関わります。目指す方向性は同じでも、業務内容、対峙する相手やコミュニケーションの取り方など異なる点が多いです。だからこそ自分とは異なる考え方の人の話にはあえて耳を傾け、自身の思考を広げるよう心がけています。これは社内のプロジェクトだけでなく、企業間でコミュニケーションをとる時も同じです。相手のニーズや課題は、じっくりと話を聞かないと見えてこないものですから。

「過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分だけ」という言葉がありますが、まさにその通りだと実感しています。これまでのマネジメントでの失敗や学びを、今後の組織づくりに確実に活かしていきたいと考えています。

1社でも多く出会い、イングリウッドとのシナジーによって社会に大きく還元したい

ーー組織の強みと課題を教えてください

BtoC事業とBtoB事業を広く展開していることです。その上で常に新しい事業を創出し続ける姿勢も大きな特徴だと感じています。市場の変化やクライアントのニーズを敏感に捉え、スピーディーに新規事業を立ち上げていく。このスピード感とチャレンジ精神が、当社の成長を支える原動力です。

また、複数の事業を展開しながらも事業間の垣根を超えた一体感があるのも強みの一つです。ある事業で築いた関係性が別の事業での新たな機会を生み出したり、ある部署のナレッジや経験が他の部署に活かされたりする。この相乗効果により、より大きな価値を生み出すことができています。

事業推進のスピードの速さや部署を超えたシナジーを生み出すことができているからこそ、今後はさらに組織が大きくなっても、そのスピード感を落とさず社員が一枚岩になって事業成長を推し進めることができるような環境づくりが大切です。例えば毎週全社で朝会を行っているのですが、その際に各事業の共有をするだけでなく、経営陣から会社としての目指すべき方向性を必ず伝えるようにしています。その時に重要なのは、それを受け取ったメンバーが「経営陣がこう言っているから」ではなく、「自分たちがこうしたい」と主体的に受け止め、行動に移してもらうことです。そのためには、日常的なコミュニケーション量が大切になります。アライアンスの仕事も同じですが、全員で同じ目標に向かって進んでいく一体感を生むためには、地道なコミュニケーションの積み重ねが不可欠だと考えています。

ーーアライアンスでの今後の展望は?

国内外の大手メーカーと共に事業開発を推進すること、優れた商品や技術を持ちながらも知名度の低いベンチャー企業の発掘し、リテールという市場に変革を起こすことが最大のミッションです。特に最近は、様々な企業との出会いが日常的に生まれ、少しずつ形になっている事例も出てきていますが、今は出会えていないけれどイングリウッドとのシナジーを生むことで社会に大きく還元できる企業や団体は、まだまだたくさんいると考えています。そのような企業様に1社でも多く出会い、信頼関係を築いていきたいです。

ーーこれから一緒に働きたい人の特徴を教えてください

自分の人生に意思を持って行動し、圧倒的な結果を出したい方や、チームで目標を達成する想いが強い方です。経験が少なくても、自分の武器を発信することで、挑戦機会を充分得られるのがイングリウッド。一方で独りよがりでは成果を最大化させることは難しいです。そのため、周囲の意見にも耳を傾け、チームの成長にも貢献できる。そして自然と周りにファンが増えていく。そのような方と一緒に働きたいですね。

▼一緒に挑戦する仲間を大募集しています!

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▍事業内容 【マーケティング/コンサルティング支援事業】 クライアントのECサイトの売上向上や認知拡大のための企画提案・Webデザイン・EC運用・フルフィルメントなど、創業以来事業者視点で磨き上げてきた「売れるノウハウ」の提供。 【データ研究】 自社で商品を販売することで蓄積したデータを解析し、事業成長を見える化。 成長戦略に基づく事業計画からマーケティング施策の効果予測、在庫予測などを算出することで、クライアントのマーケティング課題解決に活かします。 【人材紹介/育成サービス】 イングリウッドの強みのひとつである「採用力」「結果の出せる人材教育ノウハウ」をプロダクト化し、IT・広告・成長ベンチャー企業の採用コンサルティング支援。 シンアド就活:https://syn-ad.com/2026/ シンアド転職:https://lp.bizdigi.jp/ 【自社ブランド・ライセンス事業】 自社ブランドや国内外ブランドの仕入れ卸売など、お客様に商品を販売する事業です。食品やビューティー、ヘアケア、アパレル、シューズ、生活雑貨など、幅広い商品を自ら販売することで、ノウハウやデータを蓄積しています。海外ブランドとのライセンス契約締結のほか、創業ビジネスでもある海外卸事業、世界のメガトレンドを視野に、日本をはじめアジアに広く展開。 ▼プロダクト一例 ・三ツ星ファーム:https://mitsuboshifarm.jp/ ・AKNIR:https://aknir.jp/ ・Aurelie.:https://aurelie.tokyo/ [参考資料] 非上場でも売上高242億円…イングリウッド「商品を売る最強集団」(Business Journal) https://biz-journal.jp/company/post_386439.html 「マーケットインの徹底」が勝てる新規事業を作る──事業成長への「ゴールデンルート」の築き方(Biz/Zine) https://bizzine.jp/article/detail/11214 「マーケットインの徹底」が勝てる新規事業を作る──事業成長への「ゴールデンルート」の築き方(Biz/Zine) https://bizzine.jp/article/detail/11214 【有力EC「2025年の事業戦略」】イングリウッド 野仲正樹氏「生き残れる企業が明確化」(日本ネット経済新聞) https://netkeizai.com/articles/detail/13445 イングリウッド、中国向け化粧品をEC販売 上海に子会社(日本経済新聞) https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC062530W5A100C2000000/ 「冷凍宅食」が、アツい コロナ禍を機に、弁当の定期配送広がる(朝日新聞) https://www.asahi.com/articles/DA3S16119161.html 味の素、冷凍弁当を定期宅配 30年に売上高100億円目標(日本経済新聞) https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC258QC0V20C24A1000000/
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