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主語は ”I" じゃなくて ”WE” であって欲しい。全社員一丸となって再定義した新Valueの中身とその軌跡。【Hacobu culture】

こんにちは!Hacobuにて人事を担当しています、そらです!

あぁ、これが師走・・・と呟かざるを得ないぐらい、毎年瞬きするようなスピードで過ぎていく12月。みなさまいかがお過ごしですか?Hacobuは年末年始のお休みが約10日と長いので、短い営業日数の中みな全力で走っております〜!

そんなHacobuは2022年12月より新たな7つのValueが完成し、走り出しました!


採用デックより抜粋
太字がHacobu内でよく使われる表現です。多様性のある組織を目論み、英語と日本語の表記で記していますが、よく使われる表現も英語日本語に偏ることなくHacobuの多様性が現れているなぁと感じます。


たくさん悩み、考え、磨き抜かれてきたHacobuらしさが詰まった宝物たち。

今回は太郎さん(CEO)とHaco Evoリーダーのやいちゃんに「どうしてValueを見直したの?「ボトムアップで決めることへの不安はなかった?」「お気に入りのValueって?」などなど色んな話を聞いてきたのでお伝えします〜!

Haco Evoとは:Hacobu Evolution、略してHaco Evo
組織300名体制に向けて、Hacobuとしての組織文化を言語化し、日々のマネジメントの中で定着させることで、Hacobuの魅力と強さはここにあり!と内外に認められる組織へと進化させるための全社横断カルチャープロジェクト

CEO 太郎×Haco Evoリーダー やいちゃん

- なぜ今回Valueを見直そうと思ったのですか?

太郎:会社の成長に合わせてカルチャーの進化が必要だと思ったんだよね。

思い返すと、50人フェーズ(2020年秋頃)からなんとなく感じていた気がするな。 それまでは個の力が強く、それに頼っていた野武士集団だったんだけど、会社の成長に合わせてチームで戦う組織に変わらなければならない場面が増えてきていたように思います。それがなかなか追いついてなかった。

今回のプロジェクトは、元々は組織のボンディングを強めるにはどうしたらいいかという抽象度が高いお題だったんだよね。コロナの影響で半強制的に移行した慣れないリモート体制によるコミュニケーション不足や、その他さまざまな要因があり組織がギスギスしていると感じていたし、何か手を打たないといけないと思っていた。足掛け1年半、やりきってくれたやいちゃんに感謝!

やい:ありがとうございます!!!やりきりました!!!

太郎:僕は完全に信頼してお任せしていたんですよね。やいちゃんは僕なんかより組織改革の知識も経験も豊富だったから。また、ビジネスパーソンとしてのスキルや経験値ももちろんだけど、人間としての成熟が当時のHacobuには必要だとも思っていた。

やいちゃんは色んな経験をしてバランス感覚を身につけ、人間としても成熟している。そう言う人がカルチャーやValue再定義のPJをやるのが良いと思っていたし、スキルや経験×柔軟であるところが適任だなぁと。

やい:ありがとうございます。人生経験でお役に立てることもあるものなんですね。笑



やい:元々のValueは、太郎さんが紙に手書きで書いていたんですよね?笑

太郎:そうそう!2個前のオフィスに引っ越した時かな?まだ10人くらいのフェーズだった時に、こうありたい、これを大事にしていこう!というメッセージも込めて作った記憶があるなぁ。

参照:Hacobuメンバーが大切にしているValue(価値観)のお話【Hacobuカルチャー紹介】
Hacobuメンバーが大切にしているValue(価値観)のお話【Hacobuカルチャー紹介】 | Hacobu Culture
現在は【Give it a try.】【Respect others.】【No boundaries.】 の3つですが、行き着くまでには5つから6つに増え、さらに3つに絞りこむなど紆余曲折様々なストーリーがありました。 太郎さん(CEO/以下太郎さん) 「終わったーやりきったーこれぞ "コミット"!」 達矢さん(SAチーム) 「でも、太郎さん、Valueからcommit 消しちゃいましたよ」
https://www.wantedly.com/companies/hacobu/post_articles/148448


(昔のValue)
【Give it a try.】 とりあえずやってみる。やってみて初めて世界が見える。とりえあえずやってみてわかることは、考えてわかることの1000倍ある。
【Respect others.】 天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず。役職やポジションは、あくまでその人に与えられた役割だ。人の上下を定めたものではない。チームメンバー、取引先、顧客、あらゆる人を同じ人として尊敬する。尊大な態度をとるな、卑下するな。
【No boundaries.】それは自分の仕事ではない、と思うのを恥ずかしいと思う。自分の仕事を制限するのは自分の能力だ。 能力が高い人は、それは自分の仕事ではない、とは決して言わない。それは自分の仕事ではない、というのは、自分は能力がありません、と言っているのと同じだ。


太郎:「Give it a try(とりあえずやってみる)」 は0→1フェーズではぴったりだったけど、100人近い組織になってくるとどうしても馴染みづらいものになってきていたんだよね。

全社のWSでみんなで話をした時に「Give it a try(とりあえずやってみる) が免罪符になってしまっている」という声も多く、“ とりあえず ”ではだめなんだって意見がたくさんあった。本当はとりあえずやるの前に熟考するという要素も含まれてたんだけど…(ごにょごにょ笑)

あぁ、これはValueを再定義しなくちゃダメだなと決意するきっかけにもなりました。

- 全社を巻き込んでのプロジェクトをどのように進めたのでしょう?

やい:Hacobuは、Missionとして掲げている「運ぶを最適化する」が好きでコミットしている人が多く、Valueがなくても一つになれる、という声もあったんですよね。とはいえ、社員の人数が増え、多様な考えを持つ人が入ってきてくれているなかで、Valueを自分ごとで語れる人を増やしたい、というのが、全員を巻き込んだ理由でした。

会社の中心にある大切な価値観だからこそ、みんなの考えていること、思っていること、感じていることから抽出したいと思っていました。


カルチャーについて集中討議する様子


とはいえ、「全員を巻き込むのは、準備も運営も大変だしなぁ」と悶々としていた時期もあったんですが、うれしいことに有志の仲間が立ち上がってくれたんです。事業部横断で集まってくれた仲間たちと何度も壁打ちしながら、Valueの大編集会議の開催に至りました。

実際に”Value大編集会議”で、みんなの声を集めてみると、今のValueが好きだぁという声もあれば、Valueが乱用されているのでは?!というような正直な生の声が出てきました。もっと高い目標を掲げて挑戦したいよね、成長期らしい言葉にしたいよねというような、思いが溢れて素敵な会でしたね。 そこからの言葉選びはさらに大変でした。役員と"結晶化会議"を行い、核となるメッセージを抽出した上で、編集役であるプロジェクトチームが書いては直すというラリーを7周くらい続けました。

その話し合いには太郎さん(CEO)、まさるさん(COO)、ゆいさん(CFO)に入ってもらいながらよなよなやりましたね。私も普段はカスタマーサクセスとして複数のプロジェクトを抱えており、他のメンバーも通常業務との兼務だったので日中で時間を取ることが難しく、夜ふかしMTGという名前で21時に集合する場を何度か実施しました。

話し合いが白熱して、夜なのに編集チームと太郎さんとSlackでやりとりが始まり、「もう家庭時間も終わったはずだから、このZoomにそのまま呼ぼう!」って呼び出したこともありました。笑

太郎:そんなことあったっけ?笑



やい:これでおおよそ完成か?となった時に、全体を客観的にみてみるとだいぶハードボイルドなValueになっていたんですよね。あれ、Hacobuってそういう組織だっけ?感謝を伝える、素直、ピュアとかそういうHacobuらしさが足りないよね。という話になって最後に「Work with a Smile - いつだって、笑顔で」が加わりました。

太郎:Enjoy!Enjoy!Enjoy!っていう案もあったんだけど。笑

笑顔って強いよね。笑うって大事だなぁと改めて思ったんだよね。
笑っているといい考えが浮かぶし、周りとの関係性も良くなる、マイナスは1つもなくてむしろプラスしかないなぁ、と。某ファーストフードのスマイル0円もそう言うことだったのかも。笑



太郎:僕はムードメーカーって価値だと思っているんだよね。

人を笑顔にできるってすごいスキルなのかもしれないと思っているんだけど、大事だって気づいていながら、言語化されてきてなかったので改めて言語化しました。

今回チームが大事だという「All in the same boat - 険しき道も、共に進もう」を最初に持ってきたんだけど、今回の新しいValueとしての強いメッセージが含まれているんだよね。

Respect Othersでは表しきれない、チームで乗り越えていくというチームで戦う組織になるぞという強い意思表示だと思っています。

Hacobuでは主語は”I”じゃなくて”WE”であって欲しいんだよね。

そんな中でも「Respect others - 敬意を持って、接しよう」は唯一残ったValue。やっぱりHacobuらしさを昔から表していて明文化しておきたかったし、僕にとっても守り神のようなものなんだよね。うちの会社に集まってきた人たちが気持ちよく仕事をするために必要な1番大事な価値観だと思っています。


- ぶっちゃけトップダウンではなくボトムアップで進めることについて、ご自身や役員の思いと全然違うところに飛んでいくかも?みたいな恐怖ってなかったですか?

太郎:んー、ないね。もしそうだったら自分の組織への理解が間違っているということだと思ったんだよね。このプロジェクトを通してたくさんの発見があったし、会社全体で今こういう流れにある、シフトしようとしてると理解して役員も変わらないといけないと思っていたかな。 実際に役員のWSでも我々も変わらないといけないねという話もしたよね。



太郎:組織って割れ窓理論なんだよね。誰かがネガティブだと荒れていく。もしWSで斜に構える人がいると、同じような人が増えていって成り立たなかったと思うんだよね。でもそうではなかった。WSの中身も素晴らしかったけど、何より参加するメンバーの姿勢からHacobuの良さを感じた。

「みんなで褒め合う文化」がそこにはあって、とっても新鮮だった。
はずかしがらないピュアさがあるなって。


- プロジェクトチームはどうやって結成されたの?

やい:プロジェクトを進めていく中で、どこかでメンバーを募集して進めたいという思いはありました。本当は2022年春頃にも全社のWSを企画していましたが、再度コロナの感染状況が悪化しプロジェクトも小休止状態になっていたんです。そしたら募集するより先に、有志が手を上げてくれ出したんですよね。

そろそろ雑談が減っているこの状況はよくないと思う、なんかしたい!って。そもそものコミュニケーションを活性化しよう。関係構築大事!という結論になって、オンラインでのシャッフルランチやハコスナ(スナック ハコブ)が始まりました。


引っ越し初日のハコスナ(スナックハコブ)


やい:プロジェクトとして何かアウトプットを作るのではなく、まずはコミュニケーションを活性化させるというこの時の意思決定は間違ってなかったと思います。

そこにオフィス移転の話やその他の施策の話も聞こえてきて、このプロジェクトと共に一気通貫でやらないと意味がないね、スクラム化して進めていこう!という流れになりましたね。

2weekに1度MTGを組んでチーム横断プロジェクトとして進めていきました。仲間がいるって本当に心強かったです。


- ちなみに太郎さん、やいちゃんのお気に入りValueは?

太郎:僕は「“正・反・合” で、対話しよう - Creative dialogue」かな。

これができる組織ってとても強いと思っている。“正・反・合” で、対話ができるためには、”Think outside box”や”Respect others”など、その他のValueもできてないといけない。また、”正反合”は自分は正なのか反なのかスタンスを表明しなければ、合にいけないのも良い点だと思っています。これをまずはチームでできているようになりたいと思っています。

さらに自分の頭の中でできるようになるとすごく強くなると思っていて。前提条件に縛られてないかを疑い、逆の立場からはどうかな?って頭の中でばばばってできるようになると、よりよいアイディアが出てくるようになると思います。客観的に、論理的に自分の中で議論する感じかな。

最終的にはHacobuを表す代表的なカルチャーになって欲しいと思っているんだよね。 Hacobuにいた人は”正反合”ができる優秀な人材だって思われるようになるといいなぁ。



やい:私も実は「“正・反・合” で、対話しよう - Creative dialogue」がお気に入りなんですよね。

実はこのValueはチャレンジで入れたんです。”弁証法”の対話って大事だよね、というところから来たんだけど、その表現だと伝わりづらいしなぁと議論してこの言葉に落ち着きました。

最初はできてなくても、これって”正反合”だよねって言ってるうちにできるようになる!と言う期待も含んでいます。どうやったらよりよい正反合ができるようになるかを、対話できる関係性があるからこそ、Hacobuはもっと上手に正反合ができる組織になれると思っています。

色々なステークホルダーを考えながら動く、そんな共感の広げ方がHacobuのビジネスの進め方でもあって、ビジネスドメインにも合っていると感じますね。




太郎:トークストレートという考え方はコンサルには多いんだけど、役員や一部のメンバーは対立をポジティブと解釈する一方で、組織が拡大する中で表立った対立をネガティブとする層も出てきた。そういう感じ方って経験した環境に起因するので人それぞれ違ったりするんだけど、Hacobuでは「“正・反・合” で、対話しよう - Creative dialogue」という価値観でやっていきたいなと思っています。

やい:まさにValueを作る過程も”正反合”でしたよね。

太郎:Valueを作るという過程も自身の価値観や感情が乗りやすいから本来であれば正反合しずらいはず。例えば、”正反合”を止めちゃう言葉として「それ嫌い」みたいに、主観を出すとできないんだよね。

ただ、最終的にはこのような素敵な7つのValueが出来上がった。本当に素晴らしいと思います。

みんなで紡いだこのプロジェクトを終えた今、組織の雰囲気が変わった気がしています。組織って本当に生物(なまもの)だなと。


やい:今回のValueは将来の社員300人体制を見据えて制定しました。この先500人、1000人と増えてきたらまた考え直すこともあるかもしれません。どんな価値観に出会えるのだろうと、今からとてもワクワクしています。

今後は、新しいValueの浸透フェーズになります。今日みたいに、「私の推しは~、・・・」と好きなValueを語り合える機会を増やしていきたいです!

たくさんの想いがつまった素敵なインタビューでした。
普段の業務+αのプロジェクト、有志のプロジェクトメンバーも本当にお疲れ様でした&ありがとうございました!!!!!


100名体制を目前に(内定者含むとすでに100名越え!)新たなValueと共に走り出したHacobu。

迷った時、困った時はこのValueを指標に、そして「All in the same boat - 険しき道も共に進もう」を合言葉に”運ぶを最適化する”ために力強く進んでいきたいと思います!

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