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「新卒」は時代に逆行しているって、知ってましたか?
新卒一括採用(しんそついっかつさいよう)は、企業が卒業予定の学生(新卒者)を対象に年度毎に一括して求人し、在学中に採用試験を行って内定を出し、卒業後すぐに勤務させるという世界に類を見ない日本独特の雇用慣行である。(Wikipediaより)
Wikipediaからの引用ではありますが、このいわゆる「新卒」という考え方って、実に日本独特のもので、日本を除く他国の場合は、「学生時代」と「社会人時代」とを分けた考え方はされていません。その人自身が何を人生の目標に掲げ、その到達のためにどんな努力をしてきたのかに基準が置かれる採用スタイルであり、つまり、その人自身の意志が問われる「自由意志採用」が行われているのです。
「特にやりたいことがない。だから、とりあえずバックパッカーしちゃおう!」と世界各国を渡り歩いて、色々な価値と出会い、自分の中核を豊かにしていく学生。
「〇〇がやりたいから、起業しよう!」と宣言し、実際に会社を立ち上げてしまう学生。
例えば、ビル・ゲイツや、スティーブ・ジョブズなどなど、世界に名を連ねる人たちが、大学卒業後に「よし、始めるか!」と一から何かを為すために動いたわけはもちろんなく、20代前半までの人生で、自分の為すべきことを掲げ、そのために魂を投じてきたのです。
そうして、そんな人々を、もちろん多くの企業は必要とします。なぜならその人自身が、自分の意志に従い、人生を豊かにしてきたからです。
現代=「自由意志」に重きが置かれる時代であると、自覚しよう
もし、いまやりたいことがなかったとして、いまのあなた自身にスキルや経験値が足りなかったとしても、もちろんそれは問題ではありません。しかし、覚えておくべきことは、現代は「個」に重きが置かれる時代、つまり、個の「自由意志」に重きが置かれる時代であるということ。IT技術の発展は、「誰でも出来る簡単な仕事」をロボットに、コンピュータに担わせることに成功しました。自動化システムが入ったことで、レジの無人化、受付の無人化、経理や事務の無人化、などなど、単純作業から人は解放されつつありますが、それは社会のシステムを変えてしまうことも意味します。例えばブロックチェーン技術は、銀行を介さないお金のやりとりを可能とさせました。しかしそれにより、「銀行の仕組み」は必要だとしても、「銀行」そのものは必要としないため、近い未来では「銀行」というものがなくなる可能性すらあるのです。
その一方で、新しく生み出される職業もあります。例えば「YouTuber」。いまは小学生のなりたい職業ランキング上位に入るほどの人気なポジションですが、その地位が確立されたのも、ここ十年ほどのことになります。今後も「いまはある職業」が消え、「いまはない職業」が増えていく可能性は高くなります。
時流を読むべし🌎💫
例え将来に対する目標がなかったとしても、こうした時代の動きは知っておかなければなりません。つまり、時流を読むことが肝になるのです。「時流を読め」と、弊社CEOがよく社員や、学生の方にイベントなどを通じて伝えています。これまでにお伝えしてきた「自由意志」という概念も、時代の流れを読み解き、突き詰めてきたからこそ、弊社理念の核をなしているのです。
弊社でいわゆる「新卒採用」のための媒体を利用し始めたのは昨年からとなりますが、今年の4月に入社予定である15名の「新卒者」に対しても「新卒の採用はしていない」と、当初からはっきり伝えています。私たちはそもそも、「新卒と中途」を分けて考えていません。
もちろん、キャリア育成のためのカリキュラムを事前に用意し、入社前から研修を受けてもらってはいますが、大切なのは一人ひとりのプロとしての自覚であり、それは新人も経験者も変わらないと考えています。
例えば、30代で何の努力もしてこなかった人と、例え学生だとしても、やりたいことを実現させるために努力し続けてきた人と、どちらに価値があるかと言ったら、ずばり後者ですよね。
だから私たちは年齢などで人を測らず、「その人自身」に重きを置き、提示する条件も「新卒だから幾ら」というふうな考えではなく、各人の人生や目標、培ってきたものにより判断し、提示しています。それは中途での採用の際も同様です。たとえ未経験だとしても、人生を成功させるために何を為し、どうしたいのか。
いまは何者でもなかったとしても、目的達成のために何ができる人なのかが重要であると考えています。
22歳、学生。挑戦するからにはプロとしてやり遂げる。
日本と世界の「新卒」というものの捉え方の違いについてここまで紹介してきましたが、以降は、2019年8月にカナダのカレッジを卒業予定の社員について、ちょこっと紹介したいと思います。
ぱっぱらぱーな日本の学生、カナダのカレッジへ行く
Freewillに入社したのは、昨年の11月。カナダのカレッジに身を置いてはいますが、もう特にすることもなくなったので、日本に戻り、就職しました。
カナダへ渡る前に、日本の大学にも一年くらい通っていました。その時のことを一言で言うと、「ぱっぱらぱー」。大学に進学したものの、一年間遊びまくってしまって。そんなこんなで一年生の終わりくらいに、ようやく「このままじゃやばい」と気づきました。何よりも両親に申し訳なくて。そんなときに、漠然と「海外に行こう」って思ったんです。当時英語は話せなかったけど、子どものころから興味はあって。だからこれからの学生生活3年間にかかる費用を、海外留学の費用に使わせてもらえないかって、両親に相談したら、快諾してくれて。
とんとん拍子で話が決まって、カナダに留学することが決まりました。
でも別に具体的な目標があったわけでもなくて。もう、「行けば何とかなる精神」で飛び込んじゃいました。最初の一年間は語学学校に通って、英語をみっちり学習して。それからカレッジに興味があったので、プログラミング専門の学校に通い始めました。理由も単純で、カナダで仕事をしたかったから。カナダではITの経験が少しでもあれば移住が出来てしまうので、本当に軽いノリでITをやろうと決めました。
もともとブラインドタッチも何もできないし、PC関連にも疎くて苦手だったんですが、やったらできるんじゃないかって、まさにノリの人生ですね。でもそれがまかり通ったのは、周りの人に恵まれてきたからってことが大きいかもしれません。新しいことを始めた先々でも、信頼できる人に出会うことが出来て。だから本当にいろいろな経験を積んで、ここまで来られたんだと思います。
海外の学生との違いについて
カナダには新卒という考え方がそもそもありません。先輩社員に頼って全部教えてもらう、という考えももちろんないです。例えば、最初に自分のキャパシティを調べて、自己分析をする。その上で、先輩にアドバイスをもらう。分からないから聞くのではなく、分析してみて、自分で出来ることは絶対に自分で行って、あくまでアドバイスをもらうという方法なんです。何でもかんでも誰かに頼ってばかりいたら、成長に繋がらなくなってしまいますから。
こうした考え方は、カナダで叩き込まれてきましたね。日本の教育でも、そう教えているところはあるかもしれませんが、少なくともこれまでの学生生活の中でそうした考えは教わってきませんでした。
というのは、日本だととりあえず大学を出たら就職が出来ますが、カナダではたとえ大学を出たとしても、基本的なスキルはもとより、何ができるのかをアピール出来なければ、就職なんて出来ません。アルバイトしか選択肢が残されないんです。学生という身分に甘えて、会社に教えてもらう、という考え方ではとうてい生きていけないんですよ。
日本の会社は新人を育ててくれるから、未経験でも一から教えてもらって頑張ろう、という発想の人がいるかもしれませんが、それは時代に逆行していますし、間違っていると思います。
僕の所属している組織、株式会社Freewillはグローバルな会社だからこそ、こうした考え方は当たり前で、ベースにされていますが、日本ではまだまだ浸透していないと感じます。
カナダでのインターンシップ
ITの会社で二社ほどインターンシップを経験したのですが、一社目ではReactに携わりました。本当に短い期間でしたけど。そして二社目では3カ月間、モバイルのフロントに携わらせてもらいました。
働き方は本当に柔軟で。どんなに忙しくてもみんな17:00には帰ってたかな。ただ、スケジュールが遅れているにもかかわらずみんな早く帰っていて。柔軟な働き方ができるのはいいけど、日本目線で見ると、品質は大丈夫なのかなって、ちょっと心配になるときはありました……。
日本に帰国して、日本の企業に就職したワケ
そもそも日本人なのに、日本の会社で働いたことがないっていうのはどうなのかなと。あとは正直に言うと、カナダにちょっと飽きてしまったというのもありますね。
帰国後は日本のIT企業を色々見て回りましたが、でも熱量を感じられなくて。自社の行いに対して、まっすぐな想いを言える人って、なんかあんまりいないなって。それから、日本の中でもグローバルな会社を探していたこともあって、最初はやきもきしていました。
その中で出会ったのが、このFreewillです。オフィスの雰囲気も本当に良くて、社内なのに緑にあふれていて気持ちが良かったし、一次面接では自社サービスを担当している社員の方から直接話を聞けて、熱量が感じられて。いいな、と思っている中の、とどめのCEO面接。これは実際に会ってみないとなかなか伝わらないかもしれませんが、例えば日本と海外の現状をズバッと正確に説明してくれましたし、会社の根幹にある想いも本当にひたすらまっすぐに伝えてくれて。直観的に「この人なら信頼できる」って感じて、入社を決意しました。
入社後、CEOからはよく、個人に重きが置かれる時代だっていう話がされますが、本当にその通りだと感じます。「○○会社に勤めているから××さんの話を聞いてみよう」ではなく、「××さんが魅力的だから、××さんのいる〇〇会社についてもっと聞いてみよう」という風に、その人が魅力的だからこそ、周りが動く。類は友を呼ぶじゃないですが、共感してこそ、物事は進化していくんだって感じます。
今は何をしているのか
今は、「SPIN」という自社の新サービスの開発を、フロントエンドとして作ってます。さらっと話していますが、実は他では考えられない、めちゃくちゃラッキーなオファーでした。入社早々、しかもまだ学生なのにもかかわらず、会社のサービス開発に携われる経験、普通じゃ絶対にできないです。
「SPIN」については募集記事なんかを見てもらえたらと思いますが、社会貢献に関わるプロジェクトなので、関われるだけで最高にやりがいを感じられるし、会社コアバリューの「Take Action with Love」の通り、愛に生きられるという点でも、率直に言って最高ですね。
働き方も、フラット型なので、意見交換も自由ですし、直接CEOや役員の人たちとディスカッションができる。密なコミュニケーションが可能だからこそ、相互に指摘もしてもらえて成長につながります。
今後、挑戦していきたいこと
入社前は、言葉が悪いかもしれませんが、日本企業を踏み台じゃないけど、短いスパンである程度経験値を積めたら、また海外に戻って働きたいって考えてました。
けど、いまのポジションにいるなかで、色々な話を耳にして、その考え方が変わってきました。海外で働くことはアリだけど、Freewillみたいに日本を拠点にしながらでもグローバルな働き方は実現出来るし、海外に行くチャンスだってたくさんある。色んな選択肢が選べるからこそ、それに気づくことが出来ました。
いつかはまた海外に拠点を置いて活動したいなって思いますが、それも自分のスキルや信頼度次第で海外に拠点を置いていいよって言ってもらえるような組織なので、まずは様々な経験を磨いて、自分の意志に基づいて、自分の想いをばんばん証明していきたいです。
夢を語ろう🤩
仕事を見つけることが最終目標ではないですし、むしろスタートなわけです。これからの時代、一つの会社だけで生涯が終わるわけじゃないと思いますが、キャリアアップをしたいなら、まずは価値を高めなければお話しにもなりませんよね。会社だってやる気のない人に善意でチャンスを与えることはできないと思います。
だからこそ、単純に夢を語ったらいいんじゃないかって。なんとなく、日本って夢を語り合う風潮に欠けているような気がしています。夢がないというより、言わないだけなのかなって思うのですが、誰かに語ることで誰かが応援してくれて、色々なチャンスに結びつくかもしれない。実際に、僕はそうしてとんとん拍子にここまで来ることが出来ました。
メッセージ💌
もし、まだ海外に出た経験がなければ、一度は出たほうがいいと思います。外の文化に触れることで、自分の国を見直すきっかけにもなりますし、新しく出会った数だけの価値観を得られるので、視野が本当に広がります。
やらない理由を探すのではなく、まずは飛び込んでみてください。
そしてもし、チャレンジしようとしていることにマイナスなことを言われたとしても、それに流されず、自分を曲げないでほしいです。
時代の最先端を追い続けているからこそ、弊社ではオフィス設立時より「自由意志採用」 をして来ましたし、時流に従った新しい、ESG指標を掲げるSocial Businessなども様々に手掛けてきました。
そしていま、日本でも改革が起こり、これからの社会の在り方、組織の在り方も大きく変わり始めています。この国で、この時代で生きているからこそ、社会の動きを無視して生きることは不可能なのです。
もし、いまやりたいことがまだ見つからなかったとしても、色々な観点を持ち、いつかやりたいことが見つかった時のために、準備をしましょう。それは必ず、あなた自身の人生を成功させるための財産となります。
そしてもし、Freewillの門を叩きたいという方がいらっしゃったら、様々な募集記事を公開していますので、お気軽にご応募いただけましたら嬉しいです。私たちは「人」を採用します。学生さんも、バリバリのビジネスパーソンも気兼ねなく、遊びに来てくださいね。