【社員インタビュー】「Think Different」で、自分らしく挑戦を続ける ─ 元パティシエ、エンジニアチーム寺田さん
こんにちは。広報担当の沼澤です。
本日は、AIのアノテーション作業やアルバイトスタッフの管理を担い、趣味のイラストを仕事にも活かしながら、明るい人柄で入社1年目にしてエンジニアチームに欠かせない存在となっている寺田さんにお話を伺いました。
パティシエからIT業界、そして養豚DXの世界へ──寺田さんが常に持ち続けているのは、「新しいことに挑戦し、自分らしく力を発揮したい」という想いでした。
これまでの歩みと、今。そしてこの先に描く未来について伺いました。
山と海に囲まれた町で育つ
——まず、これまでの経歴について教えてください。
静岡県伊東市の港町・宇佐美で、三人兄妹の長女として育ちました。
すぐそこの海でとれた新鮮な魚介類がスーパーにたくさん並んでいて、買ったらそのまま浜辺でバーベキューをするような、海と山の恵みが当たり前にある町です。
そんな環境の中で、幼少期は外で走り回ることが大好きでしたが、小学校3年生のとき、鬼ごっこ中に頭蓋骨にひびが入る大けがを負いました。
「1か月は運動禁止」という医師の言葉は、当時の私にとって衝撃でした。
外遊びが日常だったのに、突然それができなくなったんです。
代わりに手に取ったのは、絵筆やバイオリン。次第に“インドアの世界”に魅了され、描くこと、作ることが日常になりました。
美術からパソコンへ──視野を広げた学生時代
中学では美術部に所属し、放課後はひたすらイラストを描く毎日。得意ジャンルはアニメキャラで、「どうしたら髪の毛がもっと柔らかく見えるか」など細部までこだわるタイプでした。
高校では、美術部の在籍人数が1人だけと聞き、「もっと活動の幅を広げたい」とパソコン部へ。
そこでワープロ検定を取得し、デジタルの世界に触れる機会を得ます。
アナログとデジタル、両方の表現に興味が芽生えたのはこの頃です。
夢はパティシエからITへ
——最初はパティシエを目指されたそうですね。
はい。小さい頃からケーキ作りが好きで、「人を笑顔にするお菓子を作りたい」と思っていました。高校卒業後は製菓専門学校へ進学し、技術を学ぶかたわら牧場での乳搾り体験など食材の源にも触れました。
卒業後、ホテルに就職し結婚式や宴会用デザートの装飾を担当しました。でも実際の仕事はグラス磨きやチョコ飾り作りなど、地味で体力を消耗する作業が多く続きます。1年半経った頃、「この働き方を10年後も続けられるか?」と自問しました。
そこで「得意なコツコツ作業や集中力を活かしつつ、もっと長く続けられる仕事」を求め、IT業界への転職を決意しました。
ITでの効率化と物足りなさ
派遣社員として社内ITサポートやスマホ2000台の管理を担当。未経験からExcelやVBAを独学で学び、作業を自動化する仕組みを作りました。
「手間のかかることを楽にできるようになる」のは面白く、達成感もありました。しかし、心のどこかで「もっと自分がワクワクできる分野で成果を出したい」という気持ちが募っていきます。
効率化は得意。でも、その先にある「何のためにやるか」に納得できるテーマを求めていました。
「豚」の名前に惹かれて
——Eco-Porkとの出会いは?
転職活動中、「エコポーク」という名前を見て、思わず二度見しました。「豚?…何の会社?」。
調べてみると、DXを駆使して養豚業の生産性向上と環境課題の解決に挑む会社だと知り、とても興味が沸きました。動物、食、そしてテクノロジー。
これまで別々の世界だった要素が一つの事業でつながっていることにワクワクしました。
「ここなら、自分のスキルも興味も全部活かせるかもしれない」。そう確信し、入社を決めました。
開発会議に参加する寺田さん(手前左側)
現在の仕事と、美術経験の活かし方
現在はエンジニアチームで、アルバイト約10名の管理、アノテーション作業、大量データの整理を担当しています。
アノテーションでは、物の形を瞬時に捉える美術経験が大いに役立っています。
私自身、こういった画像アノテーション作業は初めての経験でしたが、「スピードと正確さ、未経験者とは思えない」と驚かれました。
今までの経験が役に立っていた、と嬉しかったです笑。
また、スマホアプリの説明用イラスト制作も任せていただき、初めて趣味が仕事に直結。
「これまで積み重ねてきた好きなことが、会社の役に立つんだ」と実感できた瞬間でした。
推し活とゲームでリフレッシュ
——オフの時間はどう過ごしていますか?
オンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV(FF14)」では、アイテム作りや販売に熱中しています。
マーケットボードでの取引はまるでメルカリのようで、値付けや在庫管理まで自分で考えるのが楽しいです。
推しVTuberのさんごちゃんこと周央サンゴは、ほんわかした雰囲気と好きなテーマで繰り出される怒涛のマシンガントークのギャップが魅力です。
志摩スペイン村を紹介して来場者数を大幅に増やすなど、影響力もすごいんです。
平日はさんごちゃんの配信を聴きながらFF14、週末はがっつりゲーム三昧。
この時間が、仕事の集中力を高めるための大事な充電になっています。
これから挑戦したいこと
——今後の目標を教えてください。
今はまずエンジニアとしてスキルアップが大切かと思っています。
その先では、デザイン業務に挑戦したいです。
イラストやデザインをより洗練させて、私たちのサービスが養豚生産者の方にもっと気軽に手にとってもらえるように、もっと活用してもらえたらと思っています。
UIデザインやパンフレット制作など、日常の中でもフォントやレイアウトに目が行くようになりました。
最終的にはアプリや製品全体のアートディレクションを担い、「見た瞬間にEco-Porkだとわかる」世界観を作りたいと考えています。
寺田さんからのメッセージ
「新しいことに挑戦する」姿勢はこれまでの人生で何度も自分を成長させてくれました。
これからもその姿勢を大切にしていきます。
「Think Different」という言葉のように、これからも自分らしく、新しい挑戦を続けていきたいです。