こんにちは!ディップ技術広報です!
12/2に4社合同のイベントを開催しました!
実はこちらのイベント2回目で、ディップの25新卒とココナラの25新卒が起案してくれたイベント!
大規模webサービスならではの技術負債へのリアルな向き合い方を現場のエンジニアで共有しました🙌
📌砂原 千里さん(ディップ株式会社)
「システム式年遷宮のススメ」
🗣️ 発表ダイジェスト
・大規模Webサービスの技術負債は、予算がない、時間がない、わかる人がいないという「3つのない」によって、誰も手がつけられない古代遺産になってしまうのが怖いところ
・ディップにおける検索システム式年遷宮のコンセプト
1年ごとにメジャー/マイナーバージョンアップを交互に繰り返す仕組みで、強制的に技術をリフレッシュしていく。※ただしセキュリティ問題は即座に対応
2024年:v8.0x -> v8.1x
2025年:v8.1x -> v8.1x
2026年:v8.1x -> v9.x(予定)
・ElasticCloudなどのクラウドサービスを採用することで、塩漬けを防ぎ、可読性を重視した設計と複数人での知識継承で「わかる人がいない」問題を解決
・未来の自分たちのために、負債を生まない努力が大事
📌甲斐田裕清さん(株式会社ギフティ)
「日々の振り返りでプロダクト開発を良くしていく」
🗣️ 発表ダイジェスト
・技術的負債は、納期優先でリファクタリングを後回しにしたり、サイロ化でシステム全体の把握が難しくなることで溜まっでしまう。
・セキュリティ的な保守リスクも見落とされがちだから注意が必要。
・解消するには、コードを書くのと同じくらいチームで話す時間が大切!週次でKPT(Keep/Problem/Try)を導入して、心理的安全性が高い状態で「小さい困りごと」を放置せず共有。
・Tryは、個人のタスクじゃなくてチームの集合知としてみんなで洗練させていくのが大事。
📌鳥山 誠 さん(Classi株式会社)
「技術的負債という「武器」の扱い方を考える」
🗣️ 発表ダイジェスト
・技術的負債は、「雑なコード」のことではなく、「現時点の不十分な理解でリリースすること」(借入)と再解釈すると、前向きな武器になる。
・特に、お客さんが何を求めているかという「外部知識(ドメイン知識)」が欠落している場合、完璧な仕様を待たずにあえてシンプルな小さな仕様でリリースする手法が有効なんだって!これは、リリースすることでフィードバックを得て、将来的に「使われない機能」という最大の負債を防ぐ戦略的なアプローチ。
・知識を得るためのリリース
📌谷内 泰平さん(ディップ株式会社)
「PMBOKで切り拓く技術負債解消のロードマップ」
🗣️ 発表ダイジェスト
・技術的負債の解消を、プロジェクトマネジメントの標準知識であるPMBOKを使って体系的に管理する
・負債解消プロジェクトの立ち上げプロセスでは、まずステークホルダー(関係者)と合意形成することが重要。そして計画プロセスでは、解消を「コスト」じゃなくて「リターンのある未来への投資」として捉え、費用対効果を金額で示して優先度を勝ち取るのが大切。
・ダッシュボードで状況を可視化してコントロールし、最終的には負債を生みにくい文化を組織に根付かせることがゴール。
感覚的になりがちな負債問題を客観的・戦略的に管理
🌟負債は未来を変える「投資」
今回のLTを通して、負債はプロダクトをより良くするために、チームで知恵を絞り、戦略的に向き合うべき「投資」という話が出ました。
- gifteeさんからは、心理的安全性の高いチームでの対話が、負債を未然に防ぐ土台になることを。
- Classiさんからは、外部知識を得るための戦略的なリリースが、将来の大きな負債を防ぐ「武器」になることを。
- ディップからは、PMBOKという知識体系を使って、負債解消を体系的に、そして前向きな「投資」として管理でき、自分の未来のために努力が必要だということを。
皆さんのお話を聞いて、ディップも『はたらこねっと』や『バイトル』といった長寿サービスを開発し続けているからこそ、技術的負債との向き合い方に真摯に取り組んでいるんだなぁと感じました。
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そして今回は登壇者にFBを届けたいということで会場とオンライン参加者からその場でFBをいただき登壇者の方にお送りさせていただきました!
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オンライン&オフラインでの開催!
ご参加いただきありがとうございました✨
アーキテクチャカンファレンスでもお話しているのでせひご覧ください!