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副社長に聞いた!デイブレイク激動エピソード~海外冷凍テスト篇~あわび、サーモン、とろ~り目玉焼き⁉

ヒストリー篇では、創業6年の歴史をお届けしました。今回は、冷凍テスト篇。デイブレイクには、世界中からあらゆる食材を扱うお客様が冷凍テストにいらっしゃいます。ときには驚くようなオーダーをされることも。今回は、数ある冷凍テストの中から、特にインパクトの強い海外案件のエピソードをお届けします。

南アフリカからアワビが盛りだくさん!水槽と海水を会社に用意

「アワビを送るから、特殊急速冷凍のテストをしたい。調理は日本のシェフがいい」

突然やってきた、世界中にアワビを輸出している、南アフリカの大手アワビ養殖会社から来た問い合わせ。海外空輸でデイブレイクにアワビを送り、特殊急速冷凍機の比較テストをしたい。さらに、調理および試食は日本のシェフにお願いしたいという相談でした。

海外でも急速冷凍の技術は発展しつつありますが、やはり日本が高品質だという定評はあります。日本のモノづくりに対する技術力や繊細さはもちろん、冷凍は食とともに栄えているので、昔から刺身(生の魚)を食していた日本で、冷凍技術の発展は自然なことでした。日本食は世界的に評価されていますし、日本人の舌が信頼されていることもあると思います。

今回の南アフリカのお客様も、自国では解決できない鮮度維持を実現したいと、ご連絡をくださいました。その期待に応えようと意気込みましたが、まずアワビを受け取るのも一苦労です。海外から生の食材を持ち込むことは禁止されているので、各種審査を通して海外空輸便で送っていただいてなんとか入手。包みを開けたときは、みんな声をあげて仰天しましたね。30個ほどの生きたアワビが踊っていて、見たことのない光景でした。アワビが届いてから担当者が来日するまで数日あったので、水槽を買ってきて疑似海水を作って、少しの間オフィスで飼育していました。

本題の冷凍テストは、数種類の特殊急速冷凍機でアワビを凍らせて、そのアワビを使って日本料理店のシェフが調理し、ブラインドで試食するというもの。お刺身とソテーに調理されたアワビを、我々も試食させていただきました。特殊急速冷凍したアワビもすごく美味しくて、独特の食感も変わらず、シェフも高評価。南アフリカから来日された担当者も、満足してくださいました。

サーモン祭り!1年分以上食べた日

サーモンもアワビ同じように、ニュージーランドで最大手のサーモン養殖会社から空輸で大量のサーモンが届き、冷凍テストを実施した案件です。今回は解凍した生の状態での品質比較で、一般的な冷凍機と3種類の特殊急速冷凍機×4種類の解凍方法(自然解凍、流水解凍、冷蔵解凍、電子レンジ解凍)で、計16パターンのサーモンのお刺身が並び、それをひたすらブラインドテスト(試食)。美味しかったですし、真剣に評価させていただきましたが、あんなに大量のサーモンを食べたのは初めてでしたね。1年分以上の量は食べたんじゃないでしょうか。

海外に向けては、春夏秋凍の海外版という位置づけの6か国語対応メディア FLASH FREEZEを通して集客しています。国内外(春夏秋凍とFLASH FREEZE)を合わせると、毎月寄せられるお問い合わせは150社近くにのぼることも。海外から片道何時間もかけてデイブレイクのショールームまで冷凍テストにいらっしゃるとなると、規模も大きく、しっかり時間をかける案件が多いですね。

Flash Freezers: The Pinnacle of Food Freezing Technology
"Greetings, I am a representative of the flash freezer exhibition hall, Day Break in Mita, Tokyo. Here, we showcase a variety of flash freezers to showcase different types of freezers and help our customers find the freezer that match their needs.
https://flash-freeze.net/

とろ~り半熟目玉焼きを冷凍したい!1時間で目玉焼き300個作った

世界的大手コーヒーチェーンに食品を供給しているアメリカのお客様からは、「とろ~り半熟の目玉焼きを急速冷凍し、解凍後に復元させたい」という相談がありました。「世界中で冷凍技術を試したけれど叶わなかった。日本の急速冷凍技術の評判を聞いて、ぜひ試したい」ということで、うちのショールームで目玉焼きを焼き、複数の冷凍機でテストを実施。みごと、当社で案内した特殊急速冷凍技術に満足していただけました。

しかし、本国の工場への導入となると、テストで使用した小型の冷凍機ではなく、トンネルフリーザーが必要です。そこで、次のステップとして、冷凍機メーカーのところへ行って、トンネルフリーザーでテストをしよう!という計画を立てました。たまごを大量に買い占めて、木下(社長)が全てアテンド。みんなでせっせと1時間に300個ほどの目玉焼きを焼き続けるという、異例のテストをしました。

目玉焼きプロジェクトのように、規模が大きいと、ショールームでのテストがうまくいっても、すぐに導入というわけにはいきません。現場の環境に合わせるためにあらゆる要素をクリアしなければいけないので、一筋縄にはいかない。それでも、ちょっと奇想天外なテストに真剣に向き合って、お客様とひとつになりながら食を追及するのはとても楽しいですね。これは国内外を問わず、どのお客様も同じです。冷凍なんかできないでしょ?と思われていた食品が、特殊冷凍テクノロジーによって覆され、新しい流通の可能性を生み出していく。食の未来が変わるかもしれない瞬間に立ち会えるのは、ほかにはない貴重な体験です。

ここまで頻繁に、世界中のあらゆる食材の一流プレーヤーからダイレクトに相談を受ける会社は、大手企業でも珍しいと思います。このサイクルを一層加速させ、海外展開を強化し、日本の特殊急速冷凍の技術を、世界に発信していきたいですね。

>>次回、第3弾に続く!?

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