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フリーランスから会社員へ。チームの一員として、子育てと両立しながらキャリアを築いていく【メンバーインタビュー #08】

2022年春、育休から復帰したばかりの鈴木由紀子さん。現在、子育てと仕事を両立しながら、コパイロツトでプロジェクトマネージャーとして活躍しています。彼女は制作会社でWebディレクターとして働いた後、コパイロツト入社前の5年ほどは、フリーランスのWebディレクターとしてキャリアを積んでいました。

フリーランスと会社員、子育てとの両立、フルリモート環境での働き方。さまざまな環境の変化と経験から、鈴木さんは今、どのような考えを持って働いているのか、話を聞きました。

プロフィール

鈴木 由紀子

制作会社のWebディレクター、フリーランスを経て2017年に入社。大手クライアントのDX推進やアプリ、サービスの運用改善などを手がける。2022年春に育休から復帰。育児に仕事に忙しい日々を送る中、週に1回のサウナとその後のビールが何よりの息抜き。

フリーのWebディレクターから、組織に属してプロジェクトマネージャーの道へ

—— 鈴木さんはコパイロツトに入社する前、フリーランスとして活動していましたよね。改めて、再び組織の一員となった経緯を教えてください。

鈴木:入社前の5年ほど、フリーランスのWebディレクターとして働いていました。積極的に就職先を探していたわけではなかったのですが、Wantedly経由でコパイロツトから連絡をもらい、業務委託のパートナーとしてプロジェクトに関わったのがはじまりでしたね。

一緒に働く中で会社そのものに興味を持ち、もう一度会社所属に戻ってみようと考えるようになって、最終的にメンバーとして組織に加わることにしました。

—— フリーランスから会社員に、仕事内容がWebディレクションからプロジェクトマネジメントに変わるなど、変化も大きかったと思います。なぜそうした選択をしたのでしょうか?

鈴木:当時、確か定金さん(コパイロツト共同創業者)が、「Webディレクターとして汎用性が高いスキルを磨いてきたゼネラリストタイプの人が、パフォーマンスを発揮できる仕事や環境をつくりたい」というようなことを話していて。

私はWebディレクターとしてのキャリアを積み、いずれどこか一つの事業会社に属してWebマスターになるなどの可能性を考えたこともありました。でも私の場合は、いろいろな領域の人や会社と仕事をしていきたいという思いがあって、決めきれずにいたんです。

またフリーランスのまま、Web制作に関する最新の知識やノウハウを追いかけ続けることに限界を感じていた節もあったんですよね。

そんな中でコパイロツトと仕事をする機会を得て、対象をWeb制作に限定せず、「プロジェクトマネジメント」という枠組みでキャリアを築いていくこともできるかもしれない、と思うようになりました。


「第三者」として、クライアントサイドに立つ仕事

—— 実際にプロジェクトマネジメントに携わるようになって、仕事内容はどのように変化しましたか?

鈴木:WebディレクターとしてWebサイト制作やリニューアル案件を手掛けていたときは、クライアントの要望や条件などを確認して、納品物(成果物)の完成に向けて制作内容やスケジュールを組んでいくのが仕事でした。コパイロツトに入ってから携わった案件では、コンペの開催やベンダー選定の段階からお手伝いをしたり、業務の整理をしたりと、扱う情報の種類や関わるフェーズなどが大きく変わりました。

制作会社(デザイン会社)の成果物も、今や形のある「モノ」にとどまらず、サービスやしくみのデザインなど、より広い対象に広がってきています。価値観の変化や多様化にともなって制作会社の役割や成果物が変化する中、コパイロツトは成果物ではなく、「プロジェクトを推進する」という部分にコミットしている点が面白いと思っています。

自分のキャリアとしては「Web制作の専門家」という道を選ばなかったけれど、この「プロジェクトを進めること」に軸を置くことにより、これまでの自分自身の経験を活かしたうえで、さらに充実したキャリアを重ねられるのではないか、という手ごたえを感じています。

—— 鈴木さん自身はコパイロツトが手がける仕事にどんな価値があると考えていますか?

鈴木:部署を横断したり、複数ベンダーが参加したりするなど、プロジェクトが複雑であるほど、プロジェクトリーダーのタスクは膨大になります。情報の集約や課題の整理、あらゆる事項の調整、各所とのコミュニケーションなど――。

リーダーはこれらのタスクをこなしながら、都度、発生する課題に対して適切な対策を選択・判断していかなければなりません。だからこそコパイロツトのように第三者的な立場から、プロジェクトのサポートを行うことには意味があると感じています。

自分としても、さまざまな企業や人と関わりながら複雑化するプロジェクトを推進する中で、少しでも「ものごとが前進したな」と実感できる瞬間がとてもうれしいですね。


自分の稼働時間は自分で決めて申告。育休復帰後も仕事内容は変わらない

—— 続いて、働き方の変化について教えてください。鈴木さんはコロナ禍前に入社し、オフィスワークからフルリモートになったことに加え、お子さんが生まれたこともあって働き方が大きく変わりましたね。

鈴木:2022年の4月に育児休暇から復帰したばかりで、現在は時短で仕事をしています。以前と違って仕事のできる時間が物理的に制限されているので、正直、かなりカツカツで余裕はないです(笑)。かえって、仕事の効率は上がったかもしれませんけどね。

—— 時間の使い方は変わっても、仕事内容は大きく変わってはいないですよね?

鈴木:そうですね。使える時間が短くなったからといって、仕事の内容が裏方やサポート的なものに限られたりするようなことはありませんでした。コパイロツトでは仕事が属人化しないよう、基本的にチームで仕事をしているのに加え、ナレッジマネジメント(※1)にも積極的に取り組んでいます。

また1つのプロジェクトに対し、必ず2人以上のメンバーがアサインされるので、私が動けない時間帯は他のメンバーが対応してくれるなど、お互いの事情や稼働状況のバランスを調整して進めています。


※1:ナレッジマネジメント:
個人やチームが持っている知や経験したことを言語化・共有することによって、プロジェクトをより良い形で進めていくためのアプローチ。

参考)COPILOT Knowledge『コパイロツトで育休が取りやすい理由を考えてみた』
https://blog.copilot.jp/entry/2019/07/26/170000


これはコパイロツトの特徴の一つなのですが、勤務時間のうち、案件に割く稼働時間の割合を個人で設定して申告しているんですよね(※2)。

私は今、時短勤務なので、他のメンバーの稼働時間を100%とした場合、自分の仕事に使える稼働は時短分を差し引いた他のメンバーの80%に相当すると考え、70%ほどを案件に、残りの10%をその他業務に割ける時間として調整しています。個人で稼働時間の設定が異なるのがコパイロツトの面白いところでもあり、自分の意思や責任が求められるシビアな一面でもあると感じます。


※2:コパイロツトの稼働管理:
育児や学業との両立など個人によって契約上の稼働時間は異なるが、原則として基本の稼働時間8時間/日の中で、担当案件に割り当てる時間の割合(稼働率)を自己申告する形式で運用。

個人の稼働可能時間を100%とし、80%程度を案件に、残りの稼働を「会社を良くするための活動」に充てることを推奨している。毎週の全体ミーティングで稼働状況を共有することによって各個人の働く時間を可視化し、プロジェクトへのアサインに活用したり、働きすぎを防いだりしている。


—— 働き方を自由に決められる分、自律性が求められますよね。

鈴木:そう思います。コパイロツトは、職種ごとに上から決められたタスクを割り当てられ、それを実行すれば仕事が進んでいく——というようなトップダウンの会社ではありません。

私もまだ十分にできていませんが、自分たちで仕事をつくっていく意識や行動が必要とされていると感じます。コパイロツトに入社するなら、少なくともそうした気持ちが必要だと思います。

—— コパイロツトが個人の自律性を重視している影響かもしれませんが、社外からはコパイロツトがフリーランスの集合体のように見えることもあるようです。フリーランスで働いていた鈴木さんは、個人ではなくあえてこの組織に属する意義をどのように考えていますか?

鈴木:確かにコパイロツトは、フリーランスに近い自由な働き方をしている人たちの集まりのように見えるかもしれません。

でも、チームで大規模なプロジェクトに携わったり、さまざまなプロジェクトの知見を得たり、他のメンバーと情報交換をしたりすることによって、組織やプロジェクト、そしてもちろん自分自身の中にナレッジが蓄積していく環境は、フリーランスのときには得られなかったものです。少なくとも私にとっては、所属して働く価値やメリットがある場所だと考えています。

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