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僕は、知りませんでした。これほど未踏で、スゴい可能性に満ちたエンジニアを奮わせる場所があるなんて。

(↑ラボで様々な3Dモデリングツールを試す村井、明らかに楽しんでいる…)

Shinya Murai (Senior Vice President of Products)

Fracta Leapの創業メンバーのひとり。水処理の最大手企業「栗田工業」との共同開発プロジェクトにおいて、プロダクト開発の全体指揮をとっています。プラント設計自動化・最適化やセンサー開発、採用活動まで多岐にわたり活躍する彼、実は国内外15以上の特許発明者でもあるスゴい人!

…なんて紹介すると村井は「やめてー!」と恥ずかしがりそうです。実績等々をまったく鼻にかけることはしない穏やかな村井は、2人の子のパパでもあります。「そういや僕が小さい頃はどんなだったっけ?」という話から、物語をスタートさせていきましょう。

Q1: 小さい頃、学生時代はどんな風?

ピアノで自由に作曲を楽しむ少年がたどりついた道は、なんと機械工学。
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本人は当たり前のように話しますが、
村井は小さい頃から、割とクレイジー。
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村井:
小学生の頃は、とにかく漫画が大好きで。新聞のチラシの裏にオリジナルの漫画を描いたりもしていました。漫画家になりたかったですね、赤ペン先生にも漫画家のなる方法を質問してました(笑)。その頃からピアノも習っていましたが、中学生になった頃には、漫画を描くよりも、作曲に夢中になっていました。ショパンの綺麗な旋律とポップスの要素を掛け合わせたような曲をピアノで弾いたり…「君は作曲家になるべきだ!」って音楽の先生に言われたこともあります(笑)。

今考えると、少年時代は、一人で妄想して遊ぶのが好きでしたね。それを音楽や漫画で表現し、創作につながっていたのだと思います。

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聞けば、ゲーム作りにもハマっていたとか。
…ところで、勉強、してましたか?
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村井:
そうそう、勉強はね、全然してなかったですよ(笑)。勉強よりも、作曲したり、歌ったりする方が楽しかったので、それに時間を使っていました。ところで、高校生の頃にはデザインにも興味を持ちはじめまして、徐々に興味の矛先が「工業デザイン」に向かっていきました。デザインとエンジニアリングとの融合について学びたくなったんです。でも、第一志望の大学へ進学するには、脳みそが足りないなと気づきました(笑)。

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困った村井は、知合いに進路相談を。
そこで「機械工学」という道に出会います。
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村井:
相談していると、僕の考えの本質には「統合思考」というものがあることに気付きました。僕が学びたいのは「仕組み」であり、デザイン、機械、ソフトウエア…それぞれ単体では満足できないわけです。車のパワーウインドウひとつとっても、そこにはモーターというハードウェアの世界と、それを制御するソフトウエアの世界、両方が統合されてできている。機械工学なら、ハードウエアとソフトウエアを同時に考え、学ぶことができるよと、教わりました。今考えると、それは機械工学なのか…と思いますが、忘れましょう(笑)

(機械工学、信じちゃいましたね…笑)

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読むだけじゃなくて漫画を描いてみる。
楽譜通り弾くよりも、自分で作曲してみる。
なるほど、仕組みに興味があったから、そこまでのめり込んだのか…
さて、そうして機械工学の世界に進学した村井は、
その後、大学院でコンピュータサイエンスの専門性を磨いていきます。
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村井:
大学の頃からは、今に至るまでずっと「機械のインテリジェンス化」というテーマに興味を持っていますね。それで、制御やロボティクスについて専門的に学び、研究に没頭していました。ただ…将来の進路を考えたときに、研究をひたすら続ける道には、興味が湧かなかった。

なぜなら世の中には、課題や問題があふれています。興味が湧いたのは、それらの解決。すでに世の中にある技術を応用して、問題解決したいと考えるようになりました。

Q2: Fracta Leapへの入社前、どんな仕事を?

社会の現実を見つめて、自分に向き合って、ヘルスケア領域に技術を注いだ12年間。

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村井が選んだ就職先は、パラマウントベッド社でした。
「ヘルスケア」に視点を向けた理由とは?
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村井:
大学生の時、家族・親戚や知人が介護や医療機関にお世話になりました。きっかけは、その現場を目の当たりしたことです。僕はその時、楽しく大学生活を送っていましたから…そこは全くの異世界に思えました。ギャップがとにかく、すごかった。

多くの人を支えてくれるこのヘルスケアの場所は、たくさんの問題を抱えているように見えたので、何か貢献したいと考えるようになりました。パラマウントベッドを選んだのは、患者さんが過ごす時間の多くが「ベッド」だと気付いたからですね。

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ここで「機械のインテリジェンス化」という村井の想いも浮き彫りに。
”ベッド”という概念を超えた製品の研究開発に携わることになります。
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村井:
パラマウントベッドは技術的に機械設計が強い会社ですから、当時はソフトウエアエンジニアは少なかったんですね。それで、僕は、ソフトウエアとセンサーの技術開発を担当することになりました。ベッドというハードにどのような付加価値を付けて「次世代のベッド」を作り上げるか、試行錯誤しました。

その結果、IoTベッドシステムの研究開発から製品開発、新規事業にも携わることができました。エンジニアで、新規事業に関わることができたのは、すごく運が良かったと思います。

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「すごくいい会社だったんですよ」と当時を振り返る村井。
それでも、彼はリクルートという新しい場所へ踏み出します。
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村井:
新規事業に携わり視座が上がったことで、さらに新しいことに挑戦したいモチベーションが高まりました。それで、リクルートのヘルスケア分野におけるIoT・AIの研究開発メンバー募集に応募し、転職しました。でも実は数年前に、大きな転機がありました。「ベッドでは解決できない問題」について、考え始めたきっかけです。

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それは社会人2年目の頃。
村井は、突如、不安障害に襲われました。
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(本当に辛かったですね…)

村井:
飛行機に搭乗し、ちょうど離陸する直前でした。前触れもなく、突然訳のわからない不安が抑えきれなくなりました。当時の僕は若く、精神疾患やメンタルヘルスについて知識もなかったのですが、自分の体験を通じて、それがとても辛く、世間との認識ギャップが大きいものだと感じました。(僕は幸いにも徐々に良くなりましたが…)

その頃から少しずつ知るようになります。多くの人が精神疾患に気づかなかったり、あるいは気づいてもケアしていなかったり、そのうち悪化・慢性化して社会生活が困難になる…そういう状況があることに。早く気づいて対処・行動できれば?症状や異変に気付ける仕組みがあれば?そういうことに興味を持つようになりました。

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そして村井は、リクルートでデジタル・ヘルスケアに関する
研究開発に奔走し始めます。
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村井:
リクルートでは、メンタルヘルスに関するデータ解析により「病状悪化を未然に防ぐ」ことを目的にしたサービス提供を目標にして研究をしていました。自分が心の底からやりたかったことができて、楽しかったです。

でも、ある日会社からの帰り道、何気なく見た人材系サイトでFracta(Fracta Leapの母体企業)という会社について目にとまりました。

Q3: Fracta Leap入社の理由

社会インフラって重工業系の世界じゃないの?なんだこれ、めちゃくちゃすごいぞ。大興奮の夜。

村井:
社会インフラって言うと、当時の僕は重工業系の世界という印象だったわけですよ。でもFractaを調べてみたら、そんな僕の脳内がひっくり返りました。機械学習を使用した水道管劣化診断でサービス化していて、効果が出ている…データサイエンスの技術で、社会インフラに大きなインパクトを与えることができている会社が存在するなんて、思ってもみませんでした。

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ちょうどリクルートでの役割が変わりつつあった頃で、
自分のキャリアについて見直そうと考えていたんですよね?
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村井:
そう、タイミングも良かったんですよね。迷わず面接に行きました。データ解析の力によって、社会インフラに大きなインパクトを与えられる可能性があり、まだ開拓の余地もある。社会インフラという巨大な仕組みを変えるチャレンジがしてみたいと思いました。

もちろんずっと携わってきたヘルスケア分野にも想いはありました。でもFractaが携わる「水」というインフラは健康にも直結しますから、そこに携わり変革をもたらせたら、面白いですよね、これまでと違う切り口ですから。

あと、ヘルスケアは今では多くのスタートアップが参入している分野ですよね。

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米国でも日本でも、ヘルスケア系スタートアップへの投資額は莫大。
今や、最も注目を浴びている分野ですね。
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(好きなインディーズバンドがメジャーデビューすると興味薄れませんか?)

村井:
「注目を浴びると興味が薄れちゃう」という性格も、若干、影響しています(笑)。それは冗談として、とにかく「未開拓」という印象が強くて、やれる余地がある。すごいことができそうだな、と。具体的な業務イメージを持って入社したというより、そういう情熱とか感覚で入社を決めた感じです。

Q4: Fracta Leapの魅力について

人生史上、最も難易度が高いから、おもしろい。色んなプロと一緒に突破する感覚が、おもしろい。

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こうして村井は、2020年5月に新たに設立されたFracta Leapの創業メンバーに。
さて、今のお仕事、どうですか?
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村井:
はっきり言って、この数ヶ月やってきた感触として…今までの仕事の中で、一番難易度が高いですね。
だからこそおもしろいし、やりがいを感じています。

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「水処理」分野のグローバル企業・栗田工業さんとのプロジェクト。
国内外さまざまな産業用水処理プラントを手がける栗田工業さんは、最高のパートナーですね。
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村井:
そうですね。水処理設備とその運転管理における効率化・スマート化を進めていますが、お互いの専門性を融合させられるかが重要なポイントです。コロナ禍でリモートワークとなり、コミュニケーションの難易度が上がりましたが、それでもうまく協業体制を構築できていると思います。

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村井はプロダクト開発の責任者として活動しつつ、
「プラント設計の最適化・自動化」のプロジェクトもリードしています。
今取り組んでいるお仕事について少しお話をお願いします。
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村井:
驚いたことに、大きな水処理プラントは、1000以上の装置が連携し、構成されていることです。熟練した技術者が、この膨大な数の装置のフローや配置、配管などの設計を行なっています。それは、かなりの作業量になりますので、僕らはアルゴリズムでプラント設計を支援する新しい形を模索しています。まず最初にこれまでに蓄積されている設計データや設計の考え方を整理し、それを応用して設計の最適化・自動化するアルゴリズムを作り、活用方法を2社で一緒に検討しているところです。

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将来、どのようなプロダクトに仕上げるか…それはまだ検討段階。
しかしFracta Leap、目標は高く見据えています。
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村井:
とにかく「実用性の高さ」を追求したい。例えばですが、現在、コンピュータで設計を支援するCADというソフトは設計する上でなくてはならない存在です。同じように、我々が作るものも、最終的にはCADのように「プラント設計においてなくてはならない」社会基盤的な存在にまで仕上げたいですね。

(難しいことだらけだけど、楽しさしかないですね!)

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社会インフラを持続可能にするために。
先人の知見を残し、安定稼働につなげるために。
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村井:
まだ一歩踏み出したばかりですが、私たちは、水処理業界だけでなく、他の業界にも横展開していきたいと考えています。

なぜか。重要な問題点として、プラントエンジニアの不足が、年々深刻化していること。生産設備であるプラントは、産業・公共のインフラで、これらは必要な時期に建て、保守し、改修しないと、私たちが暮らしていくために必須な様々なサービスが継続使用できない事態になります。今、できるうちに対処していく必要があると考えています。

僕らが開発したプロダクトが普及し、高度で膨大な設計リソースがなくても最適な設備設計、保守シミュレーション、改修プランが生み出せるようになれば、どうでしょうか。私が入社時に思い描いていたように、巨大な社会インフラに対してインパクトのあるソリューションを提供することになりますよね。

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「こんなプロダクトにしたいね」「こんな社会がいいね」
チームでは、こんな話でいつも盛り上がっていますよね。
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村井:
そうなんです。「自動化」というと現状の仕事の改善や効率化の枠組みで捉えてしまいますが、それだけでは面白くない。将来のあり方として、人間の負荷を取除く半面、楽しさを追求するとどうなるのか、「楽しみながら、社会に貢献する」仕組みを考えるようにしています。

僕も開発していて思いますけど、面倒なことがある一方で、やっぱり最高に楽しい瞬間がたくさんあります。その「楽しい」を追求して、人間のクリエイティビティを発揮できるようにしたい。ビジネスは突き詰めたら、エンターテイメントになるはず!と思っていて、そんな話をメンバーで議論するのがとても楽しいですね。

それを僕らの妄想で終わらず、現実のプロダクトにどう落とし込んで行くのかが、ポイントですね。

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チームの皆さん、ものすごく多彩で面白いですよね。
有名な方もいらっしゃるし…各界から集ったスペシャルチーム!
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村井:
Fracta Leapのプロダクト開発メンバーは、実力者ばかりで一緒に仕事していて楽しいですし、良い刺激を受けています。「こういう人いないかな」と周りに聞いて紹介してもらったり、僕が一生懸命情熱込めてメール文をしたためて、チームへの参加をお願いしたりもします。そういうチームビルドに賛成してくれて「どんどんやろうよ」って促してくれるのも、Fracta Leapの良いところですね。

プロダクト化は、とにかく難易度が高いです。だからそれにトライしようと思うと、決して一人ではできず、多様な視点から標準偏差を飛び出るアイデア創出と高速でプロトタイピングする必要があります。そのため、プロジェクトの上流から参加してくれる様々なスペシャリストの力が必要です。今のチームは、お互いに「こういうのどう?」って提案し議論しながら、形にして、突破口を見出していく、それの繰り返し。まだまだチームメンバーを募集しています。

(プロダクトチームで、高難易度のリモートワークショップ開催!!)

Q5: Fracta Leapの仲間選びの基準

ラボも開設、まだまだ人が足りません。夢や未来について語り合える人、募集中。

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まさに、メンバー募集中ですね。
どんな人と一緒に働きたいと思っていますか?
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村井:
要素は大きく分けて2つあります。ひとつは、ゼロイチのスタートアップで働くということにモチベーションがある方です。もう一つは、Fracta Leapのバリューに共感してくれる人ですね。ひらたく言うと、社会インフラ領域で仕事をする意欲が高く、当事者意識が強い人。そういう人とは、話をしていて盛り上がるし、「もっと話したいな」「一緒に働きたいな」と思います。

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新しくラボもできて、センサー開発もいよいよ本格始動。
まだまだ仲間が欲しいですよね。
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村井:
ええ、僕らは今、設備の正常稼働を「直接人間が確認する」センサーではなく、「コンピュータのデータ解析によって確認できる」センサーを実現できないか検討しています。前者のセンサーは人間が見ることが前提のため、デジタル化されていなかったり、デジタル化されていても人間が理解できるレベルの情報量しかなかったりします。後者をやることによって、効果的な保守をするための予測にもつなげられますし、これまでとは違う保守の枠組みになるため、僕たちの有力な武器になります。

また、ラボでは、装置がどんな挙動をするのか、どういう原理で動いているのか触りながら理解を進めています。ハードウエアを深く理解しなければ、実用的な開発や新しいアイデアに至らないと思うんですよね。

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ラボではセンサー開発のみならず
あらゆる実験的なプロジェクトを行う予定なんです。
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村井:
「ラボをデジタル空間でも再現してみたい」「リアル / バーチャルをIoTで融合させるハッカソンもやりたいよね」とか色んな話をしてますね。センサーに限らず、初期アイデアをバンバン試せる最高に楽しい場所にしていきたいです。新メンバーにも、ぜひ参加してもらいたいですね。

(真面目なディスカッションでも、いつも笑顔が絶えません)

近日中に、ラボについての記事もUPしたいなと思っているので、
Fracta Leap発信の情報、ぜひ楽しみにしていてくださいね!

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