志免さくらこども園では、毎日多くの子どもたちをお預かりしています。その中には、成長のスピードや得意なことがそれぞれ異なるお子さまもいらっしゃいます。
こうした子どもたちは、地域の児童発達支援事業所に通いながら、必要に応じたサポートを受けています。しかし、園と事業所の連携が十分に取れていないことも少なくありません。
朝、保護者に連れられて園に登園した子どもたちは、事業所の送迎で発達支援に向かい、夕方には園に戻って保護者のお迎えを待ちます。その間、園と事業所の間でどのような支援が行われたのか、情報の共有は十分とは言えません。
インクルーシブ保育とは
国が推進する「インクルーシブ保育」とは、障害の有無や発達の差に関わらず、すべての子どもが共に学び、遊び、育つことを目指す保育の考え方です。
これまで、発達に特性のある子どもは別の支援施設で過ごすことが多く、園の生活との接点が限られていました。しかしインクルーシブ保育では、園と発達支援の両方の経験を生かし、子ども一人ひとりの個性や成長のペースに合わせた支援を園の中でも行うことが求められます。
つまり、園で過ごす時間と発達支援の時間を分けて考えるのではなく、連携しながら一貫した支援を届けることがインクルーシブ保育の本質です。
SAKU開設の目的
こうした課題を解決するために、社会福祉法人翔空会は 「こども子育てサポートルームSAKU」 を開設しました。
SAKUでは、園でお預かりする子どもたちの発達支援を一体的に行うことで、園との連携をスムーズにし、子どもに合った支援を届けることができます。
SAKUの理念
SAKUの理念は「自分の人生を自分で決められる人を育てる」ことです。
子ども一人ひとりの成長のペースや個性を尊重し、遊びや生活の中で小さな成功体験を積み重ねます。これにより、自己肯定感や生きる力を育むことができます。
園とSAKUの職員が情報を共有することで、子どもは安心して活動でき、保護者も日々の子育てに安心感を持つことができます。
地域にとっての意義
SAKUは地域にとっても重要な役割を果たしています。
個々の成長に合わせた支援が提供されることで、子どもと家族が孤立することなく、地域の中で安心して過ごせる環境が整います。これは、少子化が進む現代社会において大きな意義があります。
子どもと保護者、地域へのメッセージ
こども子育てサポートルームSAKUでは、子どもたちの成長と安心を第一に考えています。
園と発達支援をつなぎ、子ども一人ひとりの「できた!」を共に喜び、成長を支えることを大切にしています。
保護者の皆さまにとっても、園と発達支援が一体となった環境で、日々の子育てに安心感を持っていただけます。
SAKUでは、子どもたちが自分らしく成長できる環境を整え、地域にとっても安心できる居場所づくりに取り組んでいます。