NELが今、長期インターン採用を強化する理由。産業革命をともに起こす事業家を増やしたい。 | NEL株式会社
今、ビジネスの世界は大きな変化の波の中にあります。新しいテクノロジーが次々と生まれ、お客様のニーズも日々変化していく、とてもエキサイティングな時代です。そんな中で、NELは一つの大切な想いを抱い...
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「『好きなようにすればいい』と思っています」——インターン生から将来について聞かれた代表の西田は、そう答えました。一見突き放したような言葉ですが、学生の個性を最大限に尊重するNELの哲学が表れています。
急成長を続けるNELでは、新規事業を牽引する人材を求めてインターン採用を強化中。しかし、その方針は独特です。個々の価値観を活かし、既存社員への「突き上げ」すら歓迎する環境づくりを進めています。NELが実践する「個性を活かす」インターンの在り方について、代表の西田に話を聞きました。
新規事業の責任者になれる若手を求めている
──最近NELではインターン採用を強化していると聞きました。その背景について教えていただけますか?
──インターン制度を通じて、学生さんを戦力として迎え入れることの理由について、中途採用との違いも含めて教えてください。
──NELに入ってくるインターン生に期待することは何ですか?
──特に事業家志向の学生さんを求めているとのことですが、その理由を教えてください。
「魚の釣り方から教える」NELのフィードバック哲学
──今回作成された5段階のキャリアラダーについて、どのように評価されていますか?
──具体的にはどのようなフィードバックをされているのですか?
──年収水準について、最大600万円での新卒オファーを出すとのことですが、この背景を教えてください。
個人の色を最大限引き出せる会社選び
──NELでインターンを経験した学生さんに、将来的にどうなってほしいとお考えですか?
──「好きなようにすればいい」という考え方は、まさにNELならではですね。スタートアップと大手企業のインターンに対する考え方の違いはどこにあるのでしょうか?
──そうなると、学生さんはスタートアップを選ぶべきということでしょうか?
──最後に、インターンを検討している学生さんへのメッセージをお願いします。
▼NEL社に興味を持った方へ
西田:現在NELでは、主力事業である「osina」をはじめとしたいくつかの事業を展開していますが、今後はさらに新規事業の立ち上げなど、会社を成長させていこうと計画しています。そういった中で、今後新規事業の責任者になり得るような人材は、我々にとって非常に重要な資産なんです。
特にNELが取り組む領域は、SNSが起点となっているため10代や20代ならではのセンスやスピードが評価される領域。ただ、マーケット全体として若い人材が少ない状況でもあります。会社の今後を考えて、優秀で積極的に成長したいと考えている学生さんを早い段階から迎え入れるため、インターン採用の強化を決定しました。
西田:インターンから新卒という年齢層は、リスクを取りやすいと考えています。私もそうでしたが、若い時期は失敗を恐れず新しいことに挑戦できる。これが会社にとっての大きなメリットなんです。
今後NELでは新規事業をどんどん立ち上げていく予定ですが、そういった新しい挑戦に積極的にトライしていただきやすいのが、この年齢層の特徴です。もちろん、何も考えずに行動するのではなく、きちんと考えた上での挑戦が前提ですが、そういった挑戦による失敗も含めて、貴重な成長の機会になります。
もう一つ、今後我々がより大きな事業組織を束ねるにあたって、NELの文化やカルチャーを根付かせ、DNAを継承していくという意味でも重要です。インターンとして入社いただく方々には、そういったDNAを受け継いでいただきたいと考えています。
西田:「突き上げ」がキーワードになりますね。既存の社員はもちろんみんな知見がありスピード感をもって仕事をしています。現在も多くの方々が中途採用の面接を受けているような状況です。
そんな人材が揃っている環境でも、インターンの方にはどんどんトライして、既存社員の仕事を積極的に奪っていくくらいの姿勢を期待しています。実際、過去にはインターンの方にマーケティングの責任者を任せたこともありました。年齢やステータス、スキルに関係なく、成果を出す人間に大きな機会を任せていきたいと思っているので、そういった突き上げを期待しています。
西田:一般的な学生さんと事業家を目指している学生さんの違いで言えば、最も大きいのは好奇心ですね。私の経験上、好奇心が強い人は新しいものを吸収して変化できる人間だと考えています。早い変化や成長の根源にあるのが好奇心で、それが最も重要な違いです。
なぜそういった学生さんを求めるかというと、少し大きな話になりますが、事業を生み出せる人の数だけ日本経済が良くなると考えているからです。だからこそNELは、そういった事業家を目指す人材を育てる場所でありたいんです。そしてNELが事業家志向の学生さんが集まる場所になれば、会社としても格段に成長できますし、ここで経験を積んだインターンの方にとっても、人生の重要な分岐点になると思っています。
▼5段階の成長指標「キャリアラダー」の詳細はこちら
西田:正直、私はこの制度の作成にはノータッチで、人事部に任せていたものです。ただ、改めて経営の視点から見ると、良い制度だと思いますね。
インターンの多くは、企業で働いた経験がない状態で入ってきます。そういった中で明確な水準があることで、働く側も目指すべきものが明確になりますし、我々もフィードバックがしやすくなるんです。
学生さんがインターンに参加する最大のメリットは、職場の上司や経営陣からのフィードバックだと考えています。その経験こそが今後のキャリアの基礎となっていきます。こういったレベル段階があることで、現在の立ち位置と我々が求める理想との差分が明確になり、成長しやすい環境になっていると思います。
西田:学生さんもいずれ社会に出ることになりますが、どんなキャリアを選ぶにしても必ず重要になるのが「人・もの・金・情報」をどう活かすかです。これによって資本効率、つまり人生の効率が変わってきます。
同じ努力をしても10段階レベルアップする人と、2段階しかレベルアップしない人が出てくる。この違いを生むのが、正しい方向に努力できているかどうかなんです。
我々は社内でよく「魚の釣り方を教える」と表現しています。成長が遅い人は、そもそも魚がいない川で釣りをしていたり、釣り方を知らないまま釣りをしている状態です。だから我々は、まず魚がいる川の見極め方から教え、その上で実際の釣り方まで伝えていきます。
「同じ努力をするなら、正しい努力をしよう」というのが我々の考え方です。人生も働く時間も有限ですから、効率的に成長できる環境と方法を提供する。これがNELのフィードバックの本質だと考えています。
西田:我々の給与に対する考え方には、年功序列は一切ありません。採用面接でも「どうやれば年収は上がりますか?」という質問をいただきますが、答えはシンプルに成果に尽きます。
これは個人の成果だけを見ているわけではありません。もちろん個人のKPI達成は重要ですが、会社全体の事業目標にどう貢献したかも評価します。
さらに「組織貢献」という評価軸もあります。例えば、新入社員が早期に成果を出せるようサポートしたり、チーム全体の生産性を上げる仕組みを作ったり。直接的な売上以外でも、組織を強くする活動はきちんと評価するということです。
年収600万円という設定も、新卒だからというフィルターではありません。現時点での評価に加え、若さは一種の資産だと考えています。経営視点では期待をかけやすく、変化量が見えやすいので、その変化に投資できるという考え方です。
西田:どうなってほしいかと聞かれれば、少しひねくれた答えですが「好きなようにすればいい」と思っています。
NELは、ぬるくない環境で働きたいという方には非常に合う環境です。頑張って成果を出せば、我々も必要な情報や考え方をすべてサポートします。そのため成果を出せる人間になることが最も重要です。
その上で、NELの環境を利用してどんどん成長してほしい。もちろん一緒に働き続けてくれたら嬉しいですが、別の会社で実力を発揮してくれたり、一人の事業家として活躍してくれたとしても、NELで過ごした時間が役に立ってくれるのであればそれでいいんです。
そうなった時、我々もその学生さんから刺激を受けますし、負けじと頑張ろうとなる。仕事やビジネスはゲームやスポーツのようなものだと考えています。その中で一人ひとりが自分というものを見つけることができれば、それで十分素晴らしいと思います。
西田:最も大きな違いは個性とどう向き合うかです。正直、我々のインターン制度は「制度」と呼べるレベルのものではないと思っています。でも、それこそが最大の強みなんです。
大手企業の制度は、100人来たら100人の異なる色を一色として扱う傾向があります。私は、これを悪い意味での「制度」と呼んでいます。もちろん資本効率を重視した結果ですし、数多くの学生の中から良い人材をピックアップするには効率的な仕組みではあります。
一方、我々は個々人の価値観やバックグラウンドをどうやってNELで成果に変えるかという、逆の発想を持っています。今の学生さんは本当に多様です。副業をしている人、フリーランスで働く人、SNSでクリエイターやインフルエンサーとして活動する人。社会人より学生さんの方が多様な働き方をしている時代です。
その個性を封じてまで会社に入る理由なんてありません。むしろ、その個性をどうやって会社に還元し、自分だけでは出せない大きな成果に転換させるか。それが今の学生さんが考えるべき思考プロセスですし、企業側もそういう思考でやったほうがよいと思っています。
西田:ポジション的にはそう聞こえるかもしれませんが、それも個人の「色」の問題だと思います。
昭和、平成、令和と時代が変わり、個々の色の強さは明確に変化しています。昭和は「みんなが行く方向が良い」という価値観でした。平成になって多様性という考え方が広がり、令和では学生さんの起業も普通になり、インフルエンサーという道もあり、場所も東京に限らず、なんなら海外という選択肢もあります。
そんな時代に、色の強さが光っている中で、大学卒業時にその色を殺す理由はありません。その色が大手で輝くなら大手へ、スタートアップで個人の色を強くしたいならそちらを選べばいい。主体性と色をどう生かすかという思考で最適解を見つけることが、ファーストキャリアにおいても重要な意思決定になります。
西田:シンプルに、個人の色を最大限引き出せる会社を選んでほしいと思います。その会社に何を求めるのかを明確にした上で入社することが大切です。
例えば、社会人としての基礎力を身につけたいなら、教育してくれる環境があるか。実践的な経験を積みたいなら、実際にプロジェクトを任せてもらえるか。将来起業したいなら、経営者の近くで学べる環境か。自分が成長するために必要なものを明確にして、それを提供してくれる環境を選んでください。
もし今それが見つからないなら、NELに来れば見つかるかもしれない。それが我々からのメッセージです。
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