株式会社サックルの会社情報 - Wantedly
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こんにちは。採用広報の平田です。
今回は、サックルベトナム拠点に約3ヶ月間勤務したエンジニアの高橋さんにお話を伺いました。
「海外勤務は特別なこと」そう思っていませんか?
でも実は、“日本と同じ仕事を、違う場所でしているだけ”。
そんなリアルな体験を通して、海外キャリアの可能性と、現地生活のリアルを教えてくれました。
【プロフィール】
高橋さん
・エンジニア/2016年8月入社
・第二新卒入社。
・グループ製品開発や、Webアプリ設計や開発を担当
・趣味はアニメ、ゲーム
そう話すのは、仙台オフィスで働くエンジニアの高橋さん。
2025年春、高橋さんはベトナム・ハノイにあるサックルの拠点で、約3ヶ月の海外ワーケーションを経験しました。
「海外に一度は出てみたい」という漠然とした想いを持っていた高橋さん。
28歳の今がチャンスだと感じ、迷うことなくベトナム行きを決断します。
海外ワーケーションのきっかけは、社内幹部合宿の懇親会での何気ない会話でした。
代表とのやり取りの中で、「ベトナムに拠点を作る予定なんだけど、ちょっと行ってみない?」というひと言に対し、「はい、行ってみたいです」と即答した高橋さん。
もともと海外に興味があり、「いつかは行ってみたい」と考えていたこともあり、その言葉に背中を押されたように感じたと言います。ちょうどタイミングも重なり、こうして高橋さんにとって人生初の海外ワーケーションが実現しました。
不安よりも「海外ってどんなところだろう?」という好奇心や楽しみの方が大きく、仕事面での不安はそれほど感じていなかったようです。
もともと他拠点のメンバーやリモートワークのメンバーとやりとりする機会も多かったため、働く場所が変わっても、業務の進め方に大きな違いはないと感じていたそうです。
時差については、日本との間に2時間の差があり、現地時間を日本時間に合わせて勤務していました。
サックルでは基本的に朝10時からの勤務開始となるため、ベトナムでは朝8時始業となります。最初はその早さに慣れるのが少し大変だったようですが、現地時間で早く仕事が終わることにより、プライベートな時間が増える点はプラスだったと高橋さんは話してくれました。
初めての一人暮らしがいきなりベトナム。生活面での不安がまったくなかったわけではないそうですが、いざ始まってみると――
「むしろ、日本より快適な部分もありました。サービスアパートメントに住んでいたので、掃除や洗濯をお任せでき、仕事に集中できたのはとても助かりました。」
住まいは日本大使館の近くにあり、治安も良好。ネット環境も快適で、開発業務にも支障はなかったといいます。
食事面では、配車・配達サービスの「Grab」を使いこなし、現地の暮らしにも柔軟に対応していました。「英語もベトナム語も話せなかったのですが、Google翻訳の音声入力機能があれば問題ありませんでした。翻訳アプリがあれば、なんとかなります!」
そう語る高橋さんの表情には、海外生活を乗り越えた自信が垣間見えました。
初めての海外一人暮らしとはいえ、住まいはサービスアパートメント。
掃除・洗濯・ごみ出しなどすべて込みで、週2回、清掃サービス付き。まるでホテルのような快適な暮らしだったそうです。
「ほぼ自炊せず、Grabという配達アプリをフル活用していました。バインミーやフォー、日本食まで頼めて、味も問題なし。むしろ楽すぎて驚きました。」
現地で体調を崩したときは、現地メンバーが病院に付き添ってくれたそうです。
海外旅行保険から紹介される病院を選び、診察も通訳付きでスムーズでした。
ベトナムでの仕事は、日本にいた時と同じようにリモート中心でした。
時間帯のみ少し調整し、日本と連携しやすいよう現地時間の朝8時から勤務を始めました。
「プロジェクトは、グループ製品の開発や車両管理システムの追加開発などを担当していました。作業内容は日本と変わらず、Slackやハドルでのやりとりもそのまま。環境が変わっただけ、という感覚でしたね。」
とはいえ、現地のメンバーとの関わりはやはり特別なものでした。
もともとグループ会社で働いていたベトナムメンバーは日本語が堪能で、日常的なコミュニケーションもスムーズに行えていました。日常のちょっとしたことを話したり、体調を崩したときに病院へ付き添ってもらったりと、仕事以上の「人の温かさ」を感じる場面があったそうです。
「言葉は完全に通じなくても、伝えたい気持ちがあれば通じる。病院での通訳や、薬を買ってきてくれたり、買い物に付き合ってくれたり…人に支えられている実感が強かったですね。」
ベトナム生活で最も成長したと感じるのは、「言葉の壁を越えて、人と関われるようになったこと」でした。
「海外に行く前は、英語もベトナム語もほとんど話せなかったし、正直ビビってました。でも現地に行ってみると、“伝えなきゃ生活できない”状況になるんですよ。もう、やるしかないんです(笑)」
翻訳アプリやボディランゲージを駆使しながら、現地メンバーやアパートの方とやりとりを重ねる中で、「通じなくても会話できる」ことへの抵抗が徐々になくなっていったといいます。
「日本にいたら絶対できなかった経験です。海外で生活しながら仕事することで、想像以上にたくさんの“当たり前”を壊れました。」
休日はGrabのバイクを利用してイオンモールやロッテマートへ出かけ、ショッピングや観光を楽しまれていました。
観光ではハロン湾やハノイ歌劇場、世界遺産のタンロン遺跡などにも訪れたそうです。
普段とは違う景色や文化に触れられるのも、海外勤務の醍醐味のひとつだと感じます。
特に高橋さんにとって印象深かった場所は、ベトナム軍事歴史博物館だったようです。
兵器や飛行機などの展示が見ごたえがあり、ベトナム戦争をはじめとしたベトナムの歴史がわかりやすくまとめられていて、とても勉強になったそうです。
最後に、これから海外キャリアに挑戦しようとしている人へメッセージです。
「仕事の内容は日本と同じ。だからこそ、“海外ワーケーション”って思ってるほどハードル高くないんです。英語もベトナム語も話せなかったけど、“なんとかなる”って実感できましたし。
環境の変化が欲しい、度胸をつけたい、日常を変えたい――そんな人にはぴったりだと思います。」
ベトナムでの生活は、現地の文化や衛生環境に驚く場面もあり、例えばごみの処理文化の違いや交通事情、水道水の問題など、「慣れが必要な部分」も少なくなかったそうです。
それでも、Grabでの食事や買い物、現地のイオンモールやユニクロでの休日――気づけば現地生活にすっかり馴染んでいた高橋さん。
「また3ヶ月くらいなら行きたいなって思います。1年は長いかもしれないけど(笑)、ちょっとした海外ワーケーションとしては、ちょうどいい期間だったかもしれません。」
今回のインタビューを通して見えてきたのは、サックルの海外展開が「単なる経験」ではなく、「選べるキャリアのひとつ」として定着しつつあることです。
今後、現地採用といった着実な取り組みの中で、こうしたリアルな経験を持つエンジニアが増えていくことで、「グローバルに働く」ことが、少しずつ当たり前の選択肢になっていくのかもしれません。
サックルが取り組むベトナム拠点の展開は、単なる“海外挑戦”ではありません。
キャリアの選択肢として、リアルに存在する道であり、今後も継続的に育てていく「戦略のひとつ」なのです。
「英語ができないから無理」「海外は自分にはまだ早い」
そう思っている方こそ、ぜひ高橋さんの体験をヒントにしていただきたいと思います。