「これ、もうテスト済みです」
「じゃあ本番反映できるってことですね?」
「いえ、まだ結合テストはやってません」
──いや、じゃあ何が“済み”なんだ…?
そんな会話が、かつてのプロジェクトで日常的に起きていました。
とある業界向けの業務システムの開発をしていた時のこと💻
開発メンバー、プロジェクトマネージャー、チームリーダー、そして現場スタッフ。
それぞれが「仕様」「テスト」「リリース」「確認」といった言葉を使っているのに、その“中身”が人によって微妙に違う
たとえば「仕様」──
開発チームが言う「仕様書」とは、テーブル定義やAPIの挙動、エラーコードまで記載された詳細な設計書。一方、現場スタッフが「仕様ってどこまで固まってるんですか?」と聞いている時の“仕様”は「このボタンを押すとどうなるか」といった画面のざっくりした挙動のこと
「確認する」と一言で言っても、
エンジニアはテスト観点に基づいてクリックや入力を検証する行為を指しているが、
現場の担当者にとっては「パッと見て違和感ないかチェックする」ことを意味していたりする
この“言葉のすれ違い”が、仕様の漏れや誤解につながっていく
「え、そこまで作り込まれてると思わなかった」
「いや、こう動くって言いましたよね?」
言った・言わないの水掛け論になり、時間だけが過ぎていく
このとき、プロジェクトリーダーが決めたことはとてもシンプルでした
「まず、“よく使う言葉”を定義しよう」
「仕様」「確認」「テスト」「リリース」「完了」──この言葉を使うとき、どのタイミングの、どの作業を指すのかを、全員で揃えよう」
最初は「そこまでしなくても」と思う人もいました
でも実際にやってみると、想像以上に効果があった
確認のすれ違いが減り、引き継ぎや会話のスピードが格段に上がった
「この“確認”は結合テストフェーズのチェックだよね」と言えば、一発で伝わる
何より、現場との関係性も良くなった✨
「開発って、そういう意味で“確認”してたんですね」「たしかに、私たちの“仕様”ってあいまいだったかも」──
お互いの立場や視点を知るきっかけにもなったのです😊
システム開発において、“言葉の定義を揃える”というのは、地味だけどとても重要な基盤づくり
チームのメンバーがそれぞれ違う地図を見ながら進んでいたら、ゴールにたどり着けないのは当然です
まずは言葉を揃えること✨
それが、プロジェクトを正しく進める第一歩なのだと、改めて実感しました💡