エンジニアとして成長したい、もっと評価されたい──そう考えたとき「コードを書く力」を高めることを意識する人は多いはず🐈しかし、実務では「ただコードを書くだけ」では評価されないことありませんか⁈プロジェクトの規模が大きくなるほど、求められるのは“設計力”です
では、設計力とは何か? なぜ重要なのか? 今回は「設計できるエンジニア」になるためのポイントと、日本教育クリエイトの開発チームが、なぜ設計力を重要視しているのかをお伝えします🐟
設計力とは?
設計力とは、システムやプログラムの構造を考え、将来的な拡張や変更に対応しやすい形にする能力です。単に「動けばいいコードを書く」だけでなく、「保守性」「拡張性」「パフォーマンス」などを考慮して実装方針を決める力が求められますよね
例えば、以下のようなことを考えられるかどうかが設計力に直結します✨
- データの流れを整理し、無駄な処理をなくす
- 役割ごとに適切なモジュールに分ける(関心の分離)
- 変更が入ったとき、最小限の修正で済む構造にする
- 適切なデザインパターンを選択する
設計を考えずに実装を進めると、開発のスピードは一時的に早くなりますが、後になって「改修が大変」「バグが増える」などの問題が発生します。これが、設計力が重要視される理由です🍀
設計力があるエンジニアはなぜ評価されるのか?
企業がエンジニアを評価する際「この人がいたらプロジェクトがスムーズに進むか?」を考えます。設計力のあるエンジニアは、以下の理由で評価が高くなります
① 変更に強いコードを書ける
システム開発では「一度作ったら終わり」ではなく、仕様変更や機能追加が頻繁に発生します。設計力がないと「ちょっとした変更なのに大規模な修正が必要」になり、開発スピードが落ちてしまいます
一方、設計力のあるエンジニアは、変更を見越したコードを書き、最小限の修正で対応できる構造を作ります。その結果、プロジェクトがスムーズに進み、チームの生産性が上がります
② 他のエンジニアが理解しやすいコードを書く
自分だけが理解できるコードでは、チーム開発が成り立ちません。設計力があるエンジニアは、明確な設計方針に基づいてコードを書くため、他の人が理解しやすく、保守もしやすくなります
例えば「この処理はどこでやるべきか?」「責務の分離は適切か?」を意識して設計すると、コードが整理され、チーム全体の開発効率が向上します
③ 上流工程にも関われる
設計力があると、実装だけでなく要件定義や基本設計のフェーズにも関われるようになります。これはエンジニアとしての市場価値を大きく高める要素です👍
「指示されたとおりにコードを書く人」ではなく「どう作るべきかを考えられる人」になることで、企業からの評価が変わり、キャリアの幅が広がります
設計力を身につけるには?
では、具体的にどうすれば設計力を高められるのでしょうか?
① 小さな機能でも設計を意識する
設計は大規模システムだけのものではありません。例えば、小さなAPIを作るときでも「このエンドポイントの役割は?」「リクエストとレスポンスの構造は適切か?」と考える癖をつけてみてください
② 既存のコードを分析する
優れた設計を学ぶには、実際のコードを読むのが一番です。オープンソースのプロジェクトや、社内の優れたエンジニアのコードを分析し、なぜこの設計になっているのか? を考えてみてください
③ 設計パターンを学ぶ
GoFのデザインパターンやDDD(ドメイン駆動設計)など、設計に関する知識を学ぶことで、設計の引き出しを増やせます。ただし、パターンを暗記するのではなく、どの場面で使うべきか? を理解することも重要です
設計力を身につければ、エンジニアとしての価値が高まる
設計力は、実装力と並んでエンジニアの市場価値を決める重要な要素です。ただコードを書くだけのエンジニアでは、キャリアの成長が止まってしまうかもしれません
「どう作るべきか?」を考え、設計力を高めることで、エンジニアとしての評価も上がり、より多くのチャンスを得られるようになります
日本教育クリエイトの開発チームは、「ただ書く」ではなく、「どう設計するか」を意識して業務に取り組んでいますので、みなさんも、今日からさっそく「ただ書く」ではなく、「どう設計するか」を一緒に意識してみませんか?😊