コードを書かなくなっても、価値が上がり続けるエンジニア職がある
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転職活動をしているエンジニアの方と話していると、よくこんな声を聞きます。
- 「この技術、5年後も使われていますか?」
- 「年齢を重ねてもエンジニアとして通用しますか?」
- 「AIに仕事を奪われませんか?」
とても健全な不安だと思います。
その一方で、多くのエンジニアがまだ価値に気づいていない、しかし今後も確実になくならない仕事があります。
それが、医療機器セキュリティ(IEC規格)におけるアセスメントコンサルです。
医療機器の世界では、セキュリティ対策は
「やらなければ売れない」 「対応し続けなければ市場から退場させられる」
完全に事業継続の前提条件です。
- 新製品を出すとき
- ソフトウェアを改修するとき
- 機能追加・アップデートを行うとき
その都度、IECをはじめとした規格に基づく セキュリティアセスメントと説明責任が求められます。
つまりこの仕事は、
医療機器が存在し続ける限り、必ず必要になる仕事
なのです。
この仕事が「なくならない」3つの理由
① 規制 × 事業構造に組み込まれている
Webサービスやアプリは、極端な話
多少のリスクがあってもリリースできる
世界です。
一方、医療機器は違います。
- 規制を満たさなければ販売できない
- 審査を通せなければ事業が止まる
セキュリティ対応は、事業プロセスそのものに組み込まれています。
この構造が変わらない限り、 アセスメントを行える人材の需要はなくなりません。
② AIや自動化では置き換えにくい
「セキュリティ」と聞くと、
- ツールで診断する仕事
- 自動チェックの仕事
をイメージされがちです。
しかし、IECアセスメントコンサルの本質はそこではありません。
- 規格文をどう解釈するか
- 製品の設計・運用にどう落とし込むか
- どこまでをリスクとして説明するか
正解が1つではない判断の連続です。
これは、
規格 × 技術 × 現場運用
を翻訳できる人でなければ担えません。
だからこそ、AIでは簡単に代替されないのです。
③ 年齢を重ねるほど評価される
流行技術を追い続ける世界では、 年齢とともに不安が増えることもあります。
一方、この仕事は違います。
- 経験した製品数
- 審査対応の実績
- 「この人が言うなら大丈夫」という信頼
経験そのものが価値になる世界です。
40代、50代になっても
この人がいないと通らない
と言われるエンジニアが、実際に存在します。
多くのエンジニアが気づいていない「市場価値」
実はこの分野で最も希少なのは、「規制を理解し、審査を通せるエンジニア」です。
- 開発の話ができる
- セキュリティの話ができる
- 規格・審査の観点で説明できる
この3つを同時に満たす人は、驚くほど少ない。
だからこそ、
経歴書にこの経験があるだけで、話を聞きたい
と言われる人材になります。
私たちがこの仕事を一緒にやりたい理由
採用に関わる立場として、多くの職務経歴書を見てきました。
その中で強く感じるのは、
本当に価値のある経験ほど、正しく評価されにくい
という現実です。
医療機器セキュリティのアセスメント経験は、 派手さはありません。
しかし、
- 事業を止めない
- 人の命に関わる製品を守る
- 長期的に信頼される
非常に重い責任と価値を持つ仕事です。
この価値に気づき、
エンジニアとして長く、深く、社会に関わりたい
そう考える方と、一緒に働きたいと思っています。
最後に
「この仕事は、自分に向いているだろうか」
そう迷うのは当然です。
だからこそ、まずは
話を聞いてみる
だけでも構いません。
コードを書くキャリアだけが、エンジニアの未来ではありません。
価値が積み上がり、なくならない仕事が、ここにあります✨