大手グループ会社の客室乗務員からベンチャー企業の就労支援員へ|入社3年目にエリアマネージャーに昇進した熊手さんにインタビュー
「新しいことに挑戦したい方にとっては、大きなチャンスに満ちた環境」インクルードの雰囲気を振り返り、そう答えるのはエリアマネージャーの熊手さん。
大手グループ会社の客室乗務員から、就労支援員の道を歩み、現在はエリアマネージャーとして活躍する熊手さんに、インクルードの雰囲気やエリアマネージャーとしてのキャリアの歩みを伺いました。
熊手 世奈 / エリアマネージャー
新卒で客室乗務員として勤務。その後、就労移行支援事業所に支援員として勤務し、2023年にインクルード株式会社へ入社。支援員としての経験を積みながら、現在はエリアマネージャーとして博多・赤坂センターの運営管理に従事。サブマネージャー研修の講師も担当している。
客室乗務員から就労支援員へ
——新卒からインクルード入社までの経緯を教えてください。
大学では国際関係を専攻し、在学中にカナダや中国への留学を経験しました。
その経験から、新卒では大手グループ会社の客室乗務員として社会人の一歩を踏み出しました。お客様から「ありがとう」と声をかけていただいた時や、トラブルがあっても無事にフライトを終えられた時にはやりがいを感じました。
ただ、外から見ると一見華やかに思えるこの仕事も、実際は心身ともにハードな面が多く、離職率も高い水準にありました。実際、精神的な不調を抱えて職場を去る同期や先輩たちを、何人も見てきました。
次第に「自分に何かできることはないだろうか」と考えるようになり、メンタルに不調を抱える方々を支える仕事に興味を持ちました。そうして出会ったのが「就労移行支援」という分野です。
そこで転職活動を決意し、ご縁をいただいた関西の就労移行支援事業所で働き始めることになりました。利用者さんが「できること」を一つずつ増やし、自信を持って社会に踏み出していく姿をそばで見守ることに大きなやりがいを感じ、「この仕事をずっと続けていきたい」と心から思うようになりました。
その後、事情により引っ越すこととなり、インクルードに転職しました。数ある就労移行支援事業所の中でインクルードを選んだ理由は、ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)に深く共感したからです。なかでも「決意と徹底」というバリューには、自分自身の支援に対する想いが重なり、強く心に響きましたね。
——新卒では大手グループ企業に入社されていますが、インクルードのようなベンチャー企業で働くメリット・デメリットを教えてください。
ベンチャー企業の魅力は、何といってもやりたいことを形にできる可能性が高い点です。新しいアイデアに対して、組織全体が柔軟に協力してくれるため、実現までのスピード感も早いと感じています。実際に、私自身が思い描いていた人材育成への関わりも、サブマネージャー向けの研修講師という形で任せていただきました。
一方、大手企業のように明確なキャリアパスが最初から提示されているわけではないため、自らの方向性をしっかり定め、主体的に動いていく力が求められます。ただ、それこそがベンチャーの醍醐味でもあり、新しいことに挑戦したい方にとっては、大きなチャンスに満ちた環境だと実感しています。
客室乗務員時代の熊手さん
インクルードでの仕事とスタイル
—— インクルードでのキャリアと現在の業務内容を教えてください。
インクルードでは、支援員としてキャリアをスタートしました。
入社2年目にはマネージャーに就任し、さらにその7か月後にはエリアマネージャーへとステップアップすることができました。
支援員として働いていた頃は、利用者さんが希望する仕事に出会えたり、自分でも気づかなかった可能性を見つけたりと、前向きな変化が生まれる瞬間に立ち会えることが、何よりのやりがいでした。
現在は、博多と赤坂の2拠点におけるエリアマネージャーを担当しています。2つのセンターを担当することで、両センターの間に自然な交流が生まれ、そのつながりが支援の質を高めていく、その過程を見ているのが、とても楽しくやりがいにもなっています。
エリアマネージャー熊手さんのある1日のスケジュール
9:00ーー出社・赤坂センターの朝礼に参加。一日のスタートをスタッフと共に迎えます。
午前ーー事業所内で支援や調整業務などの事務作業
午後ーー見学対応や面談、企業訪問やクリニックとの連携など。関係機関と密に連携を取ることで、より利用者さん一人ひとりに合った支援につなげられるよう心がけています。
夕方ーー再び赤坂センターに戻り、終礼に参加。その後博多センターの終礼にもオンラインで参加し、両センターの様子や課題を共有しながら1日を締めくくります。
—— サブマネージャー研修も担当されているのですね。
そうですね。この研修を担当することになったのは、「人材育成に関わってみたい」という私自身の想いを上司に伝えたことがきっかけで、講師を務める機会をいただきました。 現在では、企画段階から一貫して携わることもあります。
サブマネージャー研修は、インクルードの成長に伴い、これからのマネージャーを育てていくことを目的に月に1回実施されています。
研修の中では、受講した社員が自分のキャリアにおけるゴールを明確に描き、「じゃあ今、自分は何をすべきか?」をしっかりと考え、それを言葉にして発信する時間を大切にしています。知識を一方的に伝えるのではなく、自分の考えや価値観を言語化し、実際の現場で活かせるようになることを目指しています。
インクルード全体がこれからさらに成長していく中で、マネージャーの質を底上げし、組織の力を高めていくこと。それこそが、この研修を通して目指している大きな目的だと考えています。
—— ご自身のマネジメントスタイルを教えてください。
私のマネジメントスタイルは、いわゆるトップダウン型ではありません。チームの一人ひとりの声に耳を傾けながら、みんなで足並みを揃えて前に進んでいくようなスタイルを大切にしています。
自分自身は、どちらかというと「サブ」にまわるタイプ。チームを支える存在でありたいと思っています。スタッフが自ら主体的に動けるよう、悩みを丁寧に聞いたり、アイデアを引き出したりすることを心がけています。
また、役職や経験に関係なく、誰もが自由に意見を出しやすい雰囲気づくりにも力を入れています。
—— 4月に行われた社員総会で、マネージャー賞を受賞された姿が印象に残っています。1年を振り返り何が良かったとお考えですか。
チームとしての動きと、自分個人としての動きの両方で貢献できたことが大きかったのではないかと感じています。
まずチーム面では、スタッフ一人ひとりが主体的に動けるよう、日頃から悩みにしっかり耳を傾けたり、アウトプットを引き出すような関わりを意識していました。その結果、誰もがアイデアを出しやすい雰囲気が生まれ、チームとしても良い流れを作れたと思います。
個人の面では、クリニックや企業からのご紹介を多くいただけたこと、そして日々の丁寧な支援が外部の方にも伝わって評価されたことが、素直に嬉しかったですね。
表彰式の様子
インクルードでのキャリア
—— 今後のキャリアビジョンや、インクルードでチャレンジしたいことを教えてください。
今後は人材育成、特に研修分野に深く関わっていきたいと考えています。現場での経験を活かしつつ、インクルードの人材育成に貢献していけるような存在になりたいです。利用者さんだけでなく、共に働くスタッフが成長していく姿を見られることに、大きなやりがいを感じています。
—— 最後に、インクルードの仕事に興味をお持ちの方へメッセージをお願いします。
インクルードは、「自分のやりたいことや実現したいこと」を、親身になって一緒に考えてくれる会社です。主体性を持って新しいことに挑戦したい方にとっては、非常にやりがいを感じられる職場だと確信しています。ぜひ、皆さんの「挑戦したい」という強い気持ちを大切に、一歩踏み出してみてほしいです。
ありがとうございました。
インクルード株式会社では、「ソーシャルインクルージョンを実現し、全ての人が活躍する社会を創る」というミッションの実現に向けて、ともに歩んでくれる仲間を募集しています。
今回の記事を通じて、インクルードの事業や働き方について、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
※本インタビューの内容は、2025年8月時点のものです。