こんにちは。インクルード株式会社の採用広報です。
今回は、今年の春に策定されたインクルードのEVP(Employee Value Proposition)をご紹介いたします。
EVPとは|従業員に選ばれる企業になるための価値提案
EVPとは企業が従業員や求職者に対して提供する「価値」のことを指します。わかりやすく言うと、「なぜこの会社で働くべきか」を明確に伝えるための考え方であり、採用市場において企業の魅力を高めるための重要な要素です。
なぜEVPが重要なのか?
EVPは、企業が従業員に対して「何を提供し、どのような期待を持つのか」を明確に示すものであり、求職者や従業員に対して企業の魅力を具体的に伝える役割を担います。
しっかりと設計されたEVPには、
- 優秀な人材の採用につながる
- 従業員の定着率が向上する
- エンゲージメントや満足度が高まる
といったような効果が期待できます。
従来の採用活動は、「求職者が企業にどのような価値をもたらすか」という視点が主流でしたが、EVPは「企業が求職者や従業員にどのような価値を提供できるか」という、逆の視点に立っているのが特徴です。この発想の転換により、企業は人材を「選ぶ側」から「選ばれる存在」へと進化していくことが求められます。
EVPの構成要素
EVPは、主に以下の5つの主要要素で構成されます。
① 報酬(Compensation)
金銭的な報酬に加え、健康保険、育児支援などの福利厚生も含まれます。
② キャリア成長(Career Growth)
研修制度や昇進の機会、キャリアパスの明確化、スキルアップ支援(資格取得補助、社内外研修など)といった、成長を支える仕組みです。
③ 企業文化(Company Culture)
企業の価値観やミッション、働き方(リモートワーク、ワークライフバランスなど)、社内の雰囲気やエンゲージメント施策などが含まれます。
④ 仕事のやりがい(Work Content)
仕事内容の魅力や社会的意義、自律性のある仕事環境、チャレンジできる風土などが該当します。
⑤ 職場環境(Work Environment)
オフィスの設備や雰囲気、柔軟な働き方、リモートワークの有無、ダイバーシティ&インクルージョン、心理的安全性の確保などが挙げられます。
EVPは、福利厚生や制度といった有形の価値だけでなく、企業文化や働きがいなど無形の魅力も含めた、企業ならではの「独自の価値」を明示するものです。これは、従業員が自身のスキルや時間を投じる代わりに、どのような経験やメリットを得られるのかを明確にし、自社で活躍できる人材像を伝える役割も果たします。
インクルードのEVP
インクルードのEVPのコアコンセプトは、「人×科学×テクノロジー で福祉のイノベーターになり、全ての人が活躍する社会を創る」です。
インクルードは、支援力の向上、脳科学に基づく独自のプログラム、AI・DX等テクノロジーの活用を通じて、障害やメンタル不調を抱える方の安定就労を当たり前にし、全ての人が活躍する社会をつくります。「人×科学×テクノロジー」で、福祉のイノベーターになります。また社員一人ひとりを重要な資本と捉え、その成長と働きやすさを徹底的にサポートします。これこそが当社のEVPの核であり、採用ブランドの根幹をなす約束です。
科学的エビデンスに基づく独自のプログラムを開発
インクルードは、脳科学者・医師監修のもと、科学的エビデンスに基づいて独自のブレインフィットネスプログラムを開発、利用者さん一人ひとりの脳と身体の健康に良い生活習慣への改善をサポートしています。
科学的根拠に基づくアプローチだからこそ、支援員(社員)は自信と誇りを持って利用者さんに向き合うことができます。また、心理士が開発した認知行動療法に基づくFITプログラムや、自己理解を促しキャリアの羅針盤をつくるFINDプログラム、段階的に就労準備を進めていく塾制度などオリジナル支援サービスが、利用者さんの安定就労に大きく寄与しています。
AI・DX推進で利用者さん支援に集中できる環境を整備
インクルードでは、支援員がより利用者支援に集中できるように、業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。業務改善を行う専門チームや市民開発(現場社員による業務改善を目的とするシステム開発)により、社員が、利用者さんとの対話やさまざまなプログラムの提供など、本質的な支援活動により多くの時間とエネルギーを充てることを目指しています。
また、福祉領域におけるAI活用リーディングカンパニーを目指しており、いち早く法人版のChatGPTやAIを活用した議事録作成システムを導入してきましたが、2025年4月期より全社員向けAI研修を順次実施、AIの活用コンテスト開催など、AI活用をさらに加速していきます。最新のテクノロジーを柔軟かつ迅速に取り入れながら、現場のアイデアを活かした支援体制の進化を続けられる職場です。
※AIの使用に関するご案内…弊社で使用しているAIは、セキュリティとプライバシーに十分配慮した仕様となっております。情報が生成AIにより再利用されることのないよう、再学習を行わない設定を厳格に適用しております。
高い支援実績と支援の質を追求する姿勢
ベンチャー企業でありながら、ニューロリワークを利用した方の職場定着率は業界トップクラスを誇ります。利用者さんが長期的に安定就労している事実は、当社の支援手法の有効性と社員の献身的な取り組みを証明しています。
2024年に社内で開催された「支援アワード」では、課題を抱える利用者さんを安定就労へと導いた各センターの事例が共有され、多くの学びと感動を生み出し、全社員が支援の質向上へ一層の意欲を高めました。科学とテクノロジーを活用しながらも主役は「人」。支援の質をより高めていく姿勢を大切にし、成果を出し続けるやりがいを感じられる環境です。
成長中の企業で広がるキャリアチャンス
インクルードは、全国で事業所を増やし続ける拡大期を迎えており、新たなポストや役割が次々と誕生しています。そのため、早期のキャリアアップや新しいポジションへの挑戦が十分に可能です。
インクルードでは、福祉経験者に限らず、多様なバックグラウンドを持つ社員が活躍しており、社員一人ひとりの意見が尊重される風土があります。年次や役職に関わらず、誰もが自由に意見を出し合い、より良いサービスや働き方を追求できる環境です。福祉領域未経験で入社した20代の女性社員が2年でマネージャー、3年でエリアマネージャーに昇進した例があるように、年齢や性別、これまでの経験に関わらず意欲と実績次第で多くのチャンスを掴めます。女性管理職の比率も高く、多様性を尊重する企業文化が根付いています。
また、YouTube「ニューロチャンネル」への出演や、就職後定着率向上、企業連携の促進など、さまざまなテーマのプロジェクトに携わることも可能です。従来の福祉業界にはない柔軟なキャリア形成の機会は、インクルードの大きな魅力の1つです。
社員の成長を支える人的資本経営
インクルードは、社員を最も重要な資本と考え、社員の成長と働きがいを徹底的に支援する経営を行っています。具体的には、福利厚生、成果や姿勢を正当に評価する評価制度、スキルアップを後押しする体系的な研修制度などをアップデートし続けています。支援スキルを深める研修はもちろん、キャリアに合わせたリーダーシップ研修等も用意し、タレントマネジメントシステムも導入して社員一人ひとりのキャリア形成を会社がバックアップしていきます。
このような人的資本経営により、社員は常に成長機会を得られるとともに、高いモチベーションを維持して長く活躍できる職場風土を育んでいきます。
社員の健康と活躍を支える企業文化
インクルードでは「利用者さんを活躍に導くためには、まず社員が主体的に活躍できる環境が重要」という考えが浸透しています。Valueの一つとして「心身の健康にこだわる」を掲げ、心身を整えることは優先順位の高い業務という考えに基づき、残業は月平均10時間程度に抑えられ、有給休暇の取得も積極的に推進しています。また、社内心理士会による「こころホッとletter」でメンタルケア情報を定期的に発信するなど、社員の心身の健康増進に向けた取り組みを大切にしています。
雇用条件や休暇制度、福利厚生、各種社内イベントなどを充実させたり、ライフステージに合わせて柔軟に雇用形態を変更するなど、社員一人ひとりが健康に活躍できる環境をアップデートし続けています。社員が活躍してこそ、利用者さんの活躍に向けて力を発揮できる――こうした信念・文化こそがインクルードの強みであり、全員が社会的ミッションに向かって一丸となる原動力となっています。
ミッション・ビジョン実現への一貫したコミットメント
私たちは、「ソーシャルインクルージョンを実現し、全ての人が活躍する社会を創る」というミッション、「障害のある方やメンタル不調を抱える方の安定就労を当たり前にする」というビジョンを掲げ、人・科学・テクノロジーの力を結集してその実現に挑戦し続けています。社員は日々の業務を通じてこのミッション・ビジョンに貢献しているという誇りと責任を胸に働いており、それが組織の隅々にまで共有された揺るぎない価値観となっています。
インクルードで働くことは、単なる仕事以上の意味を持ちます。科学的エビデンスに基づくプログラム、成長できる環境、先端技術の活用、人を大切にする文化――これらすべてが一体となり、社員一人ひとりがミッション・ビジョン実現の主役として活躍できる場所。それがインクルード株式会社のEVPであり、私たちの採用ブランドのコアコンセプトです。
いかがでしたか。
インクルードのEVPについてご紹介しました。次回は、EVP策定の背景やそこに込められた想いについて、髙山取締役へインタビューします。ぜひご覧ください。
インクルード株式会社では、「ソーシャルインクルージョンを実現し、全ての人が活躍する社会を創る」というミッションの実現に向けて、ともに歩んでくれる仲間を募集しています。
今回の記事を通じて、インクルードの事業や働き方について、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。