企業の「顔」とも言える面接官が、どんな人か事前にわかれば、きっと安心して選考に臨めますよね。
今後、選考へと進んでいただく場合にお話しするであろう、面接官を紹介するこのシリーズ。きっかけは「面接官がどんな方なのか事前に分かると、安心する!」という新入行員の声でした。選考案内でも面接官を事前にお知らせするので、イニシャルをもとに「この人だ!」と推測して読んでみてくださいね。
今回ご紹介するのは、従業員のキャリア面談や採用を担うNさんです。社内では「Nちゃん」と親しまれ、自他共に認める「おっちょこちょい」な一面を持ちつつも、人の本音に向き合うことに関しては誰よりも真摯なプロフェッショナル。
「銀行は、多種多様な職業のストーリーを聞ける場所」と語るNさんの視点から、ちば興銀で働くことの奥深さを紐解きます。
目次
「Nちゃん」の素顔:親しみやすさと「おっちょこちょい」の正体
プロフィール
銀行は「生き方のストーリー」を味わえる特等席
入行のきっかけ:なりたいものが多すぎたから
支店は“生き物”。リアルな空気感を大切にする
若手時代の挫折:「あなたじゃ物足りない」という言葉の糧
プライベート:嫌いだったサッカーに「没頭」した理由
成長を望むあなたへ:面接で一番聞きたいこと
逆質問でハッとさせられた「楽しめていますか?」
あなたの「大切にしていること」を教えてください
編集後記
「Nちゃん」の素顔:親しみやすさと「おっちょこちょい」の正体
プロフィール
所属
人事部 人材支援担当(兼 従業員相談窓口担当)
主な業務
全支店を回る従業員キャリア面談、キャリア採用
銀行内での呼ばれ方
Nちゃん
モットー
分け隔てなくフラットに
「社内では『Nちゃん』と呼ばれることが多いですね。接する方のプライベートがどうなのか、つい知りたくなってしまうタイプなんです(笑)。親しみを持ってもらえるのは嬉しいのですが、実は自分、結構おっちょこちょいなんです(笑)。どこか間が抜けているというか、、。」
そんな照れ笑いを見せるNさんですが、人に対する興味関心は人一倍。初対面の人に対しても、その人が何を大切にしているのかを知りたくてたまらなくなるタイプだと言います。
この「親しみやすさ」と「人間味」こそが、多くの従業員が本音を漏らす相談窓口としてのNさんの最大の武器なのかもしれません。
銀行は「生き方のストーリー」を味わえる特等席
入行のきっかけ:なりたいものが多すぎたから
大学生の頃、Nさんは自分の将来について悩んでいました。「なりたいもの」が多すぎて、1つに絞ることができなかったのです。そんな中、辿り着いたのが「銀行」という選択肢でした。
「銀行は、1人ひとりの職業ストーリーから生き方のストーリーまで聞ける仕事だと思ったんです。中小企業の社長さんの思いや経緯など、豊かな人生ストーリーを聞くことで、そのお仕事を疑似体験できる。それがより深くできるのは地方銀行だ、と就職活動を通じて見えてきました。」
支店は“生き物”。リアルな空気感を大切にする
現在、Nさんは支店を回り、1人ひとりの従業員とキャリア面談をおこなっています。Nさんは「銀行の支店は生き物だ」と語ります。
「ドアを開けた瞬間の雰囲気は、お店ごとに全く違います。そのリアルな空気感を肌で感じる感性を大切にしたいんです。面談では、1人ひとりが何を大切にしたいのか、その想いを具現化できる組織にしたいと思って臨んでいますが、『人の話を聞く』というのは本当に難しい。常に『自分はまだ何も聞けていない』という前提に立ち、客観的に相手と向き合うよう自分を律しています。」
若手時代の挫折:「あなたじゃ物足りない」という言葉の糧
順風満帆に見えるNさんにも、忘れられない「壁」があります。法人融資を担当していた入行3〜4年目の若手時代、あるお客さまから放たれた一言です。
「あなたじゃ、物足りないね」
「当時はとにかく『知りたい、知りたい』という好奇心だけで質問を繰り返していました。でも、それは自分の欲求を満たしていただけで、お客さまのためになっていなかった。相手からすれば、『あなたにこれを話して、一体どうなるの?』と思われていたんです。」
この経験は、Nさんの仕事観を根底から変えました。 「表面的な理解だけではダメなんだ。人のために動かなければ、仕事にはならないんだと痛感しました。」
この挫折があったからこそ、今の「相手のストーリーに深く共鳴し、力になろうとする」Nさんのスタイルが確立されたのです。
プライベート:嫌いだったサッカーに「没頭」した理由
仕事では「人のストーリー」に惹かれるNさんですが、プライベートでも意外なストーリーの持ち主です。今、最も没頭しているのは、地域の少年サッカークラブでの指導と審判活動。驚くべきことに、Nさんはサッカー未経験者です。
「元々はサッカーって、どこかチャラいイメージがあって嫌いだったんです(笑)。子供が始めたのをきっかけに、最初は嫌々、審判の手伝いを頼まれたのが始まりでした。でも、審判資格の講習で、サッカー協会が考える子供の育成像を聞いた瞬間、心が変わりました。」
「そこには、すごくしっかりとしたストーリーがあったんです。それに共鳴してしまって。気づけば未経験の自分が一番没頭していました。」
成長を望むあなたへ:面接で一番聞きたいこと
逆質問でハッとさせられた「楽しめていますか?」
これまで多くの学生と接してきた中で、Nさんが最も印象に残っている質問があります。
「Nさんは今、仕事を楽しめていますか?」
「『楽しめてます!』と答えましたが、内心ハッとしました。自分は何を楽しんでいるのか、なぜ楽しいのか。やりがいや嬉しさを問われることは多いですが、『楽しむ』という核心を突かれた気がして、自分を見つめ直すきっかけになりましたね。」
あなたの「大切にしていること」を教えてください
最後に、これから面接に臨む皆さんへ、Nさんからメッセージです。
「私が面接で1番お聞きしたいのは、『あなた』が何を大切にしているのか、ということです。これから長い人生を歩む上で、何を軸にしていきたいのか。ぜひ、お会いした際にはあなたの素直な想いを聞かせてください。」
編集後記
Nさんのお話しを聞いていて感じたのは、徹底した「人間賛歌」の姿勢でした。「知りたい」という純粋な好奇心が、挫折を経て「相手のために」という貢献心に昇華されたストーリーは、まさにちば興銀が大切にする「人に寄り添う」姿勢そのものです。
面接官も、実は皆さんと同じようにドキドキしたり、ハッとしたりしながら向き合っています。ぜひ肩の力を抜いて、あなたの物語を語りに来てください。