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【社員インタビュー#4】CTO 鈴木健太 primeNumberエンジニアチームの特徴や、技術課題への取り組みについて
※本記事は2020年1月27日に作成されたblogを一部修正の上、再掲しています
ーではまず、これまでのキャリアについて大まかに教えてください。
東京大学工学部を卒業後、株式会社リブセンスへWEBエンジニアとして入社しました。リブセンスでは主に転職口コミサイトの開発、企画、分析などを担当していました。primeNumberには2017年に入社しまして、しばらくは自社プロダクトである「systemN」の開発を担当していました。その後、CPOの小林が立ち上げた分析基盤向けデータ転送SaaS「trocco®」のベータ版がリリースされ、会社として本格的に注力すると決めた2018年の終わりにtrocco®開発に参画しました。現在はCTOとして、trocco®の開発リードやエンジニア採用などを主に見ています。
ーありがとうございます。primeNumberに参画した経緯や当時のことについて教えてくれますか?
前職の同僚であった小林から紹介され、primeNumberで副業として働き始めたのがきっかけです。少数精鋭のベンチャーで売上、利益もしっかりと立って自己資本で回している珍しい会社、というのが最初の印象でした。とは言え、最初はお小遣い稼ぎ程度で考えていたのですが、魅力的なメンバーとビジネスが揃っていたことから転職を意識し始めます。また、エンジニアとしても、普通の事業会社では扱うことのできない大規模なログデータを、systemNという自社プロダクトを通して扱っているというところに魅力を感じていました。
その後、半年くらいの副業期間を経て、primeNumberに入社しました。会社としてもこれからどんどん大きくしていくフェーズで、ベンチャーで自分の力を試してみたい、データを扱う部分においてエンジニアとしても面白い経験ができそう、かつある程度安定かつ待遇面でもしっかりと評価してもらえる環境で仕事ができる、というのはあまり無いチャンスだなと感じ、転職を決めました。
ーなるほど。今でもそうですが、当時も、副業でプロジェクトに参加されている方がいらっしゃったんですね。
はい。実は、いま在籍しているメンバーも、委託のパートナーだったり副業で我々とご一緒してからジョインしてくれたりする人が大半なんです。
そもそも転職って、求人票だけで伝わらないことも多いですよね。実際に入社してみたら人間関係や開発の進め方など「思ってたのと違った」、というミスマッチが多かったり、一から信頼関係を築いていかないといけなかったりと、リスクもコストもあるじゃないですか。でも、もし副業から始められていれば、その辺りの懸念をエンジニア側も会社側もある程度払拭できると思うんです。primeNumberのエンジニアリングチームは、そうした課題も解決されるエンジニアコミュニティになってまして、創業時より自然と形成され、現在も拡大中です。
というわけで、我々に興味を持っている方、副業でのジョインも絶賛募集中です。私のtwitter(@kekekenta)や、会社の問い合わせページなどから直接連絡頂いても大丈夫です。
ー各プロダクトを支えるエンジニアリングチームは、そうした経緯で拡張されてきたんですね。そんなチームの仕事の進め方や採用技術について教えていただけますか?
例えば、trocco®開発チームでは、プロダクトオーナー小林のもと、自分を含めたエンジニア3名を中心に開発が進んでいて、そこに副業や委託のエンジニアの方々数名に参加頂いています。GitHubのカンバンとISSUEを利用して開発タスクを進めつつ、顧客要望を最短で実現することを第一に、コードのメンテナンス、発展性のバランスを考えて開発にあたっています。
trocco®は、プロダクトの大部分をRailsをベースとしており、一部JavaやGoなどで開発しています。インフラは、データ転送ジョブの実行基盤として、Kubernetesを採用しています。これらの選定にあたっては、新技術の採用が目的とならぬよう、あくまでもプロダクトを短期的、長期的に成長させるための要素を持っているかどうかで判断しています。
ーなるほど。他に特筆することはありますか?
そうですね、trocco®ではデータ転送のコアの部分として、EmbulkというOSSを利用しているので、そのコミュニティへの貢献は意識していますね。コミュニティの発展がtrocco®の成長にもつながると考え、業務の一環として周辺のコミット等も行っています。
ーありがとうございます。我々が掲げる「データテクノロジー」というテーマはちょっと解釈が広いので、具体的にどういった会社・事業の課題と向き合っているのか教えて下さい。
trocco®ですと、企業のデータ分析基盤構築を目的として活用されるケースが多いです。社内外の全データソースを統合する役割を担うケースですね。データの活用はあちこちで叫ばれてますし、まだまだそうした基盤のない企業さんも多いですから、しばらくはこのケースが大半かと。一方で、直近で特徴的なものだと、製造業のメーカーさんと協力して工場のセンサーデータ等を収集する実証実験だったり、ショッピングモールで収集された画像から特徴を抽出して行動傾向を分析する取組みもあったりします。業種業態、企業規模を問わず様々なテーマと向き合い、そこで“価値を返す”ことに頭を使っています。
データテクノロジーというテーマは、エンジニアとして解決しがいのある課題が多いと思っています。上記のような具体的なシーンのみならず、大容量のデータをいかに高速に取り込むかといった“テッキー”なテーマだったり、データ転送周りでよくあるスキーマ変更等をどう対処していくか等々、技術的にも面白い課題がゴロゴロと転がっていると思います。
ーまだまだ取り組んでいく課題はたくさんありそうです。
はい。我々がターゲットとするデータテクノロジーは、エンジニアである我々自身が課題の当事者です。周辺のトレンドを追いかけながら、顕在化した顧客の要望を解決するだけでなく、プロダクトオーナーと一緒に課題を発見する部分から力を発揮していけるのも、テーマそのもの、そしてtrocco®開発の面白さの一つかなと思います。
面白さといえば、顧客との距離が非常に近いので、フィードバックが得られやすい所も良い所です。自らが開発したテーマ・機能について、顧客ごとに開設しているSlack等のサポートチャンネルから、エンジニアが直接リリース報告や要望ヒアリングなどをしているので、なおさらです。新機能のリリースを報告した際には、「待ってた!」「大変助かります!」「素晴らしい!」など、直接フィードバックを得ることは非常にうれしく、仕事のやりがいに繋がっていると感じます。toB系のプロダクトの場合、toC系に比べお客様の数が少なくなりますが、その分ひとりひとりの声が詳細に聞ける状況にはあるため、具体的な価値を返しやすい環境にあると言えるのではないでしょうか。
ーありがとうございます。お仕事の話はひと通りお伺いしましたが、チームや一緒に働いているメンバーについて、お伺いできますか?
組織の規模がまだまだ小さいからということもありますが、自分の守備範囲を限定せず、全員がプロダクト成長という同じ方向を向いて開発を進められているところは魅力の一つです。また、年齢の分布は概ね均等なのですが、平均とすると比較的高め(2020年1月時点で32歳)なこともあり、変に攻撃したりせず、お互いに尊重できる関係性の大人な人たちが揃っているところも魅力のひとつかなと思います。
組織自体は、創業来黒字経営を続けており、しっかりと売上と利益がたっているのが特長です。会社としての安定性がありながら、これからどんどん会社とプロダクトを大きくしていくフェーズにあるので、多種多様な挑戦とひとりひとりが会社に与える影響度が大きい状況にもあります。
待遇面に関しては、大手の企業に比べても引けを取らないような水準だと思います。しっかりと会社の利益をメンバーに還元することは創業来のポリシーのひとつですし、また、アップサイドとして決算賞与もあるので、会社が利益を出せば出すだけメンバーにもしっかりと還元されるという魅力もあります。
環境面では、PCやキーボード・ディスプレイなど必要なものは自由に選択できます。フレックス制(11時〜15時がコアタイム)やリモートワーク(週2まで)も導入されていて、実績としてしっかりと運用されています。ちなみに、自分の場合は大体朝8時に出社して、17時ごろに帰宅しています。また、毎週火曜日はリモートワーク勤務することが多いです。入社時点で付与される15日の有給もすぐ使えますので、しっかりとメンバーの働きやすさを考えている会社だと思いますよ。ちなみに残業についてですが、ダラダラと仕事せずにしっかりと日中でコミットすることが求められるので、定時でしっかりと帰れる環境です。メンバーそれぞれ、その日の作業着手時間次第ではありますが、18:00も過ぎればオフィスは閑散としてきますね。
メンバーそれぞれについてお話しするとすれば、エンジニアとして、primeNumberで働くことで個々人の市場価値が上がる環境にしたいと私は考えています。その上で、各自は転職しようと思えばいつでも転職できるけど、それでもprimeNumberで働きたいと思える環境やプロダクトを作っていくことが自分の仕事のひとつと考えています。
ー皆さんメンバーに関するコメントは非常にポジティブな内容が多いんですね! これからジョインしてくれる未来のメンバーに求めたいことありますか?
現在、弊社は「trocco®」「systemN」をはじめ、データテクノロジーをテーマに事業を展開しておりますが、自分自身がそうであったように、その周辺の経験有無は問いません。それ以上に、最速でMVPをリリースすることや、コードのメンテナンス性、パフォーマンス、セキュリティなどのトータルで考えられる、バランス感覚を持った人と一緒に働きたいなと思っています。開発チームにジョインされる方の活躍イメージは、まずは技術力を生かして要望機能等の顕在化した機能開発からはじめ、その後はデータテクノロジー周りの課題抽出から解決まで、一緒にプロダクトを伸ばしていけたら良いなと考えています。是非、ご一緒しましょう!
ーありがとうございます。今まで最も長いインタビューとなりましたが、、、(笑)最後に一言!
primeNumberは、昨年11月から第7期をスタートさせていますが、これまでよりさらにプロダクトや会社の規模を意識的、かつ意欲的にどんどん拡大させるフェーズになっています。規模が大きくなることで、個々人の仕事が社会に与える影響も大きくなっていく中、その通過点として株式上場を置いています。顧客、そして自らの目の前の課題をひとつずつ解決し、着実に成長を積み重ねていければ、計画しているプロセスは進められると考えています。そうしたフェーズの組織であり、かつ上場でのアップサイド報酬を期待できる環境はそうそう転がっているものでもないので、ジョインするには非常に面白いフェーズなのかなと思います。副業からでも、喜んでお待ちしております。私のTwitterは、@kekekentaです。よろしくおねがいします!
ーありがとうございました!
これまでで最長のインタビューとなりましたが、primeNumberでエンジニアとして働く魅力でしたり、普段の姿について、お伝え出来たのではないでしょうか。
次回はエンジニア中根くんのインタビューを予定しています。お楽しみに。