これまでの経歴
──まず網頭さんのこれまでの経歴を教えてください。
大学生の時は、delyでインターンをして、はじめは雑用でもなんでもやっていました。その次にキュービックに入ってメディアの立ち上げなども含めて表彰なども受ける機会もあったのですが、次は新規事業にチャレンジしたいと思っていたので、カウモで働くキャリアを選びました。そこで後々現在のエイジレスを共に創業することになる小出さんやれいじさんと出会うことになりました。
エンジニアとしてスキルを養った経験などを通して、その後はチャットボット事業を構築して、事業売却をしました。その後はその売却先にジョインする形で子会社の立ち上げなど新規事業の立ち上げをメインにキャリアを過ごしてきました。
なぜ事業売却を経て小出さんをはじめとした今の仲間と会社を再びやろうと思ったのか?
──網頭さんは事業売却を経験した後に自分自身で会社を創業するという選択肢もあったにも関わらずなぜエイジレスを小出さん、励司さんと始めようと思ったのでしょうか?
これまで色々な形で一緒に会社やろうなどと誘われる機会はあったものの、自分が当事者意識をもって事業に取り組める環境でやりたいと思っていました。自分自身の強みとしてもマーケとエンジニアリングがあり、れいじさんは営業、小出さんはファイナンスなどそれぞれの強みのバランスが良いのと、上場させてより大きな価値を社会に提供するという意味でも事業をスケールさせていくという意味でもこの三人なら自信を持って社会に対して価値を提供できる意義あるサービスを作れそうと率直に感じました。
これまでの自分のキャリアとして数回の事業売却を経験しましたが、自分一人で上場して何千億円の会社を作っていける自信は正直なところなかなか持てず、一人で資金調達してフルスピードで事業を成長させる責任を求められる環境で大きな会社を作る自信は持てていなかったです。
でも、この三人でなら自分一人でできないと思っていたことも成し遂げられそうな気がしました。
三人で会社をやると決めた後、「年齢によるしがらみをなくす」エイジレスをやりたいと思った理由
三人それぞれ経験してきたドメインはゲームやAIやUI/UXなどバラバラでしたが、『シニアの人々が社会に居場所がなくなってしまっている』という現状に目を向けた時、健康やコミュニティなど手段はさまざまですが、まずは仕事としてやりがいややりたいことが実現できるキャリア選択を定年までもしくは定年後もやれる環境を日本に作らないといけないと三人が一致してやりたいと思いました。
正直なところ、今現在取り組んでいるシニアという領域や課題に対して原体験はないものの、これまで色々な事業をやってきた中で、自分がやったことが社会的に意義があるものや社会的に価値があるものをやりたいと思っており、何か誇れるような社会に大きな価値を与えられることに次は熱中したいと考えていたのも大きな理由の一つです。
今エイジレスの中で網頭さんが取り組んでいる部分
──網頭さんは今エイジレスを創業してシニア世代へのあらゆる解像度が日々増していく中でどういった課題を感じていますか?
現在、エイジレスではシニア人材のマーケティングの部分および業務オペレーション設計の部分をメインで取り組んでいます。
シニア×仕事の領域において彼らにどういうメッセージが刺さるのか、実際に50代60代の顧客に直接ヒアリングをして、例えば親の介護のためフルリモートで仕事したいと考えている人や家にずっと居ても社会と繋がっている感じがしないからリアルで働きたいという人がいたり、シニア・ミドルシニアの求職者のインサイトを深く知るという部分を常に意識していかないといけないなと思っています。
自分自身の考え方としてやることよりもやらないことを決めるのが非常に大事だと思っており、特にこのエイジレスがやろうとしている課題や登ろうとしている山は大きいので、やれることはたくさんありつつも、まだまだ持たざるものとしてやるべきことはしっかりと絞ってやるべきことに全力投球できる環境を作っていきたいと考えています。
エイジレスがキャリア支援事業をやっている背景、シニア世代を取り巻くキャリア問題
キャリア支援事業をしている中で自分自身がエンジニアとして感じることとしては、明らかに年齢差別を受けて不合理だと見受けられるケースが多々感じ得ることです。自分としてはスキルや能力があれば「自分のスキルはこれとこれがあるのに、年齢がご高齢のためこの案件は受けられません」というのは非常に不条理だと感じています。
実際、自分でシニア世代の方々と話している限り頭も良く、能力値も高い方々はこれまでの経験値としてもただリーダーシップだけを盛っている人だけではなく、1エンジニアとして働けるほどスキルやマインドセットを持った人もかなり多くいらっしゃいます。
年齢関係なく受け入れてくれる会社さんなどに年齢差別をなくして候補者様、クライアント企業様の両方の機会損失をなくして、クライアント企業が成長していくためにも適切な情報とシニア世代の方を届けたいと考えています。
エイジレスを通して実現したい想い
──網頭さんのエイジレスを通してシニア世代の方々を含め社会全体に対して実現したいことをお伺いしたいです。
やっぱりシニア世代の方々を年齢というレッテルではなくて、実際に見て話してみて仕事してみてから判断してほしいと思っています。今の日本社会や日本企業にあるシニア世代へのレッテルを剥がすことが自分たちの仕事でもあると思っています。
ただやはりそれだけでなく、働く側の理由としてシニア世代の方々が職場環境に馴染めないケースは生まれていると思っていて、企業側と働く人の両方に課題があると考えています。
これからシニアの労働人口が増えていく社会の中で、受け入れてくれる企業さんにもシニアの方々が働きやすい環境やカルチャーの部分であったり、シニア世代の働く人へのカルチャーフィットやリスキリングやアンラーニングも我々がやっていかなければならないと考えています。
これからエイジレスに入社してほしい方へのメッセージ
──「年齢によるしがらみをなくす」という山を一緒に登る仲間としてどのような人を求めますか?
こうした事業をやっている以上、年齢や性別、国籍などの偏見に惑わされないことはもちろん、物事の本質価値を見抜けるような人と一緒に働きたいと考えています。
我々が掲げている「年齢によるしがらみをなくす」というビジョンは距離の長い戦いになると感じており、実現できるのはまだまだ先の話になると思います。それでも、私はシニア世代が活躍できる社会が到来すると信じています。
まだまだ成し遂げたいことの1%もできていない状況の中で、今のメンバーだけでは力不足な現状です。私たちと同じ船に乗って、「年齢によるしがらみをなくす」という山に登りたい人と一緒に働きたいと考えています。