最近、とある老舗のうなぎ屋に足を運びました。
うなぎというというと、古風で格式高い印象。今っぽいSNSで映えるわけでもないのに、昼時には常に行列ができています。
理由を探ろうと、並んでる常連さんに話を伺ってみると「県内うなぎはほとんど食べたけども、ここが一番おいしい。焼き方が他と違う。」
地焼きでじっくり、炭の温度管理も手間も惜しまないとのこと。脂を飛ばしながら旨みを閉じ込める技法で、皮が香ばしく、身はふっくら。天然モノではないけれど、国産うなぎの産地にもこだわって仕入れをしているそうです。
大将に聞いてみると「クチコミで来てくれる方がほとんどです。リピーターの方が多いんですよ」
広告もSNSも力をいれているわけではない。信頼と体験価値だけで選ばれ続けているのが印象的でした。
気が付けばうなぎ屋を数店舗まわっており、それぞれ味、焼き方、タレ、米、空間、価格帯──“ポジショニング”があり、「なぜこのお店が愛されているのか」を考えるのが、いつの間にか仕事にも通じていることに気づきました。
企業も、飲食店も、求職者にとっての選択肢のひとつ。
「どんな人に、どんな価値で、どう届けるか」。
これは、求人づくりでもまったく同じだなと感じています。