人事部として日々向き合っているのは、単なる「人材の確保」ではありません。
それは「どんな仲間と、どんな未来をつくっていくのか」を描く、会社の未来設計そのものなんだろうと思います。
Wantedlyを利用するようになってからも、管理部門や専門職種の採用に関する求人原稿の見直しと再構成をしながら業務を進めています。それでも、職種名ひとつ、言葉の順序ひとつにさえ、応募者の心の動きが左右されるのかな。そんな“言葉の力”を、改めて痛感しています。
正直、苦戦する事ばかりで会社の未来設計に貢献できているのかと考えれば『?』という部分も多いですが・・・(笑)。
これまで「仕事内容」や「制度」を伝えることに重きを置いてたのかも・・・と感じる事があります。求職者が知りたいのは、「その職場で、自分がどんな役割を担い、どう成長できるのか」そんなことが置き去りになっていたかもしれません。
求人には具体的なプロジェクト例やチームでの連携、職場の空気感を伝えたいと思うことがありました。たとえば、財務経理職なら予算編成でのリーダーシップ、情報職なら全社システム刷新プロジェクトでの裁量など、リアルな“仕事の熱”を感じてもらえるのが重要かもしれないということ。
私自身も入社当初は、人事の仕事がここまで深く、創造的なものだとは思っていませんでした。
しかし、あるとき自分が作った求人原稿から入社した方が、現場で活躍し、数年後に管理職として戻ってきた姿を見たとき、この仕事が少しわかったきがしました。採用は「未来の仲間をつくる仕事」であり、「会社の土台を築く仕事」なんだな・・・と考えさせられました。
どんなに立派な事を言っても会社を活かす人材がいなければ意味がありません。逆にいえば、たった一人の良い人材との出会いが、組織を前に進める大きな力になるとおもいます。だからこそ、応募者一人ひとりに誠実に向き合い、彼らが「この会社でなら、未来が描けそうだ」と思えるような、そんな出会いの入口をつくりたい。私たちのつくる求人原稿や採用ページは、その最初の扉です。
未だに自身の業務では反省させられる事ばかりですが・・・
今後も、制度の紹介だけで終わらない、「人と仕事のストーリー」が伝わるような採用活動を続けていきたいと考えています。そして、自分自身もその中で、組織と共に成長していけたら──それが、人事という仕事を選んで良かったと思える最大のやりがいです。