vol.04 社員インタビュー / 「リモートOK」は“言葉だけ”じゃない。介護と両立するベテランエンジニアが語る、本当に「根づいている」柔軟性
見えない距離を信頼でつなぐ。一人ひとりに寄り添う働き方が、チームを強くする
プログラマーとしてキャリアをスタートし、東京で約20年にわたりシステムエンジニアとして活躍してきた宮本さん。 2020年、家族の介護をきっかけに関西へ帰郷しました。しばらくは介護に専念するつもりでいたものの、元同僚であり現在の代表・乗田からフルリモートでの働き方を提案され、アーネストテクノロジーズへの入社を決意。 現在は、仕事と介護の両立を実現しています。
「リモートワークは言葉だけでなく、実際に根づいている」――柔軟な働き方を支える同社の環境について伺いました。
【プロフィール】
宮本 文彦
大阪でプログラマーとしてキャリアをスタート後、東京で約20年間システムエンジニアとして活躍。2020年、家族の介護を機に関西へ帰郷し、アーネストテクノロジーズにフルリモートで入社。現在は週3日勤務で仕事と介護を両立しながら、会計・経理関連の業務システム開発や従業員管理システムのメンテナンス業務を担当。リモート環境下でのこまめなコミュニケーションを大切にしている。
「リモートワークでも大丈夫」柔軟な提案が入社の後押しに
――まず、これまでのご経歴を教えてください。
大阪でプログラマーとしてキャリアをスタートした後、東京に転職し、システムエンジニアとしてシステム開発や設計に携わってきました。そのキャリアの中で、当社代表の乗田をはじめ、現在も共に働く仲間たちに出会いました。以降、約20年間を東京で過ごし、関西へ戻ってリモートワークを開始しました。
――アーネストテクノロジーズに入社を決めた経緯は?
関西に戻ると決めた一番の理由は、母の介護でした。当初は介護の状況が見えなかったため、落ち着くまでは仕事をしばらく後回しにしようと考えていたんです。
そんな折、乗田やかつての同僚たちに食事に誘ってもらい、近況を報告する機会がありました。その際、まだ次の仕事は決めていないことを話したところ、「じゃあうちどう?」と声をかけてもらったのが、入社のきっかけです。
――入社時に、フルリモートワークという働き方を提案してもらえたのですね。
そうです。関西に戻った当初は、どんな形で仕事を続けられるのかもわからなかったのですが、乗田から「フルリモートでも対応できるよ」と提案してもらえたんです。私にとって非常にありがたい条件で、迷わず入社を決めました。
現在は、月・水・金の週3日勤務で、火・木は完全にお休みをいただいています。勤務日数に合わせた給与体系という柔軟な契約で働かせてもらっており、正社員でありながら、その内容を就業規則にしっかり組み込んでもらっています。おかげで、仕事と介護の両立ができる環境になっています。
――現在担当されている業務について教えてください。
主に2つの受託開発案件に携わっています。1つは会計・経理関連のお客様向けの業務システム開発案件で、私は既存システムの更新や改修を担当しています。もう1つは同じお客様の別システムで、従業員管理システムのメンテナンス業務です。
お客様の担当者から依頼を受け、内容を確認しながらシステム設計・プログラム開発を行い、テストを経て納品する――というのが一連の流れです。
私が関西にいるため、お客様と対面でやり取りが必要な場合は、乗田がフォローしてくれています。会社としても本案件を長く継続していきたいという意向があるので、今後も安定的に続けていくことを念頭に取り組んでいます。
“見えない環境”でも信頼を生む、こまめなやりとり
――リモートワークで特に工夫されていることはありますか?
例えば、先方からの連絡を確認し始めた時点で「今、確認を始めました」と報告するようにしています。最終的な結果だけでなく、その前段階の「着手しました」という情報も、コミュニケーションツールで共有しています。
また、質問の意図が正確に伝わるよう、質問の前提や背景を補足するようにもしています。お客様とのミーティングは必要最小限で、本当に対面で説明が必要な時や関係者が多い場合に限られるので、文字でのコミュニケーションはできるだけ丁寧に行うよう心がけています。
――社内メンバーとのコミュニケーションについてはいかがですか?
同じフロアで働いていれば、相手の様子が見えるので、ちょっとした声かけもしやすいですよね。でも、リモートワークではそれができません。だからこそ「見えないことで不安にさせない」ように、今の状況をこまめに伝えることを意識しています。
特に社内のメンバーに対しては、「遠慮しすぎない」ことを大切にしています。遠慮していると、結局話すタイミングを逃してしまうんです。ですので、「今、お時間ありますか?」「少し相談したいのですが」といった形で、必要なときは気軽に声をかけるようにしています。ただ、急ぎでない場合はその旨を添えて、相手の返信が遅くても気にしないようにしています。
――20年来の付き合いがあるからこそできることですね。
そうですね。気心が知れているというのは大きいかもしれません。
もちろん、これから入社してくる方にも、できるだけフランクに接していきたいですね。ただ、あまり積極的に話しかけすぎると驚かせてしまうかもしれないので(笑)、そのあたりは相手のペースを見ながら、距離感を大切にしたいと思います。
――リモートワークの一番のメリットは何だと思いますか?
一番は、時間を柔軟に調整できることです。最近は母がデイサービスに行けない日も多く、介護と仕事を並行する場面が増えています。オンラインミーティング以外の時間は、自分の裁量でスケジュールを組み替えられるのが助かります。
日中は介護対応が必要な時間もありますが、仕事を夜に回すことで無理なく調整できます。母が寝ている夜は作業に集中できるので、時間を上手に使い分けながら仕事と介護を両立できています。
一人ひとりに寄り添ってくれる環境が魅力
――今後の目標を教えてください。
現在担当しているソフトウェアは機能が多く、使いこなすにはまだまだ勉強が必要です。業務を通じて経験を積みながら、技術をしっかり身につけてスキルアップしていきたいと考えています。
また、今後はAIなどの技術を活用して、業務の自動化や効率化にも取り組んでいきたいです。最近はオンラインで気軽にセミナーや講習を受けられるようになったので、そうした機会を活用しながら、時間を見つけて学びを続けていきたいですね。
――宮本さんが考える、アーネストテクノロジーズの魅力は?
会社として、社員一人ひとりの事情をしっかり理解し、柔軟に対応してくれるところが大きな魅力です。私自身、介護との両立を考えて週3日の勤務にしてもらっていますが、正社員として働き続けられるように制度面でもきちんと整えてもらえました。
リモートワークも、会社が「方針として」推進しているわけではなく、必要に応じて個々の状況に合わせて選べる形です。コロナ禍で一時的にリモートを導入した会社は多いですが、その後も継続している企業は意外と少ないですよね。その中でアーネストテクノロジーズは、実際に4〜5年にわたりリモートワークを続けており、言葉だけでなくきちんと実践しているのがすばらしいところだと感じています。
――どのような方と一緒に働きたいですか?
技術に興味があって「やってみたい」「成長したい」という気持ちを持っている方なら、経験に関係なく活躍できる環境です。
当社はまだ小さな会社ですが、その分お互いをよく知り、協力し合える距離の近さが魅力です。性別や年齢に関係なく意見を出し合える、フラットで温かい雰囲気があります。また、一人ひとりの事情やライフステージに合わせて、安心して長く働ける環境も整っています。
そのような働き方に共感してくださる方と、一緒に成長していけたら嬉しいです。