― 採用を「制度」から「カルチャー」へ。ウィルクが学んだ“ひとつの基準”のつくり方 ―
ウィルク株式会社は、Wantedly主催の年次イベント「FUZE2025」に参加しました。サイバーエージェントCHOによる基調セッション「長期的に活躍する人材の採用とカルチャーフィット」から、採用基準を“ひとつ”に絞る重要性、「合わない人」を言語化する運用、期待値コントロール、そして“セリフメソッド”と呼ばれる候補者体験デザインの考え方まで、数多くの学びを持ち帰りました。
ウィルクはこの学びを、自社の採用・育成へ反映し、実装していきます。
開催概要
イベント名: FUZE2025(Wantedly主催)
日 時: 2025年9月25日(木)14:00–19:00
会 場: 恵比寿 EBiS303 イベントホール
参加目的: 採用と組織づくりの先進知見の吸収/自社運用への転用
関連トピック: Wantedly Awards 2025(TEAM OF THE YEAR/CRAFT/EPISODE)
会場で学んだこと
学び① 採用基準は“ひとつ”に絞る
―― 多項目・平均点評価は「普通の人」しか集めない。
採用における多項目評価は、結局“無難な人”しか選べない。
だからこそ、企業は「自社らしさを尖らせるひとつの基準」を持つことが重要。尖った基準こそが、結果的に多様性を生むという逆説的な気づきがありました。
そのためにまず必要なのは、「合わない人」を先に言語化すること。
面接での違和感を記録し、不採用の理由を丁寧に積み重ねることで、
“自社らしさ”が守られ、ミスマッチを未然に防げる。
採用とは「広げる」ことではなく、「削ぎ落とす」ことだと再認識しました。
学び② セリフメソッド
―― 採用体験を「一言」でデザインする。
候補者に“言われたい短いセリフ”を決め、そのセリフが自然発生する導線を設計する。
これが「セリフメソッド」です。
「この会社、なんか好きかも」
「この人たちと働きたい」
「ここ、空気がいいですね」
こうした言葉が自然に出るように、説明会・面接・メッセージの一つひとつを設計する。
採用とは単なる選考プロセスではなく、企業のカルチャー体験そのもの。
“言葉の力”を通じて、心に残る採用体験をデザインすることが求められています。
学び③ 採用のPDCAとAIの活用
―― 正解のない時代に、“速さ”で勝つ。
登壇者の多くが口にしていたのは「採用には正解がない」という言葉。
だからこそ、PDCAを高速で回し、制度とスピードで勝つ。
市場・価値観・ツールが常に変化する中で、
AIを使って候補者データを分析し、改善を繰り返す。
テクノロジーに頼るのではなく、人の意思決定を後押しする道具として使う。人とAIが共に採用精度を高める未来が、すでに始まっています。
学び④ チーム採用と人事のチューニング力
―― 「全員人事」は理想、でも現場は現実。
採用はチームプレー。
しかし本業とのバランスや温度差があり、理想どおりにはいかない。
だからこそ、重要なのは人事が発揮する巻き込み力。
全員が同じ熱量で動くのではなく、それぞれが納得して動ける状態をつくる。現場・経営・候補者の“温度”をチューニングするのが人事の役割です。
採用担当は、単なるオペレーターではなく、
“採用というオーケストラの指揮者”であるべきだと感じました。
4つの学びを通して、ウィルクの採用担当としてどう動くか
この4つの学びを通じて、私たちは“採用を通じてウィルクのカルチャーを磨く”という視点で動いていきます。
まず、“誰を採るか”よりも“なぜその人と働きたいか”を明確にする。
多項目評価を捨て、自社らしさを尖らせたひとつの採用基準を持つことで、理念に共感し、自ら行動できる仲間と出会えるようにします。
その出会いをより豊かにするのが「セリフメソッド」。
候補者の口から「この会社、好きかも」と自然にこぼれるような体験を設計し、採用を“選考”ではなく“共感”のプロセスへと変えていく。
採用のすべてを、理念とカルチャーを感じられる体験としてデザインしていきます。
さらに、採用に「正解」がない時代だからこそ、PDCAを高速で回す。
AIやデータを活用しながらも、最後は人の意思で決める。
変化の速い市場に合わせて、採用の仕組みと体験を常にアップデートしていきます。
そして、採用はチームプレー。
人事が中心となって現場・経営・候補者の温度をチューニングし、
全員が同じ方向を向いて動ける“共感の輪”をつくる。
その調和を生み出すことこそ、ウィルクの採用担当としての本質的な役割です。
まとめ
FUZE2025を通して、改めて感じたのは、
どんなスキルを持っているかよりも、
どんな価値観で動くか。
どんな経験を積んできたかよりも、
これから何を信じて挑戦できるか。
ウィルクはこれからも、主体的に挑戦する仲間と共に歩み続けます。