こんにちは!株式会社CoToMa代表の酒井です。
本日は、「CoToMaを創業するまでの過去から、今後の事業展望まで」をお話しします。
目次
これまでのキャリアついて
ーキャリアの中で一貫しているのは「人と関わること」
ー「人を支え、人に支えられる」ことへの強い想い
創業のきっかけ
ー関わる人たちにより良い環境を提供したい
ー積み重ねたキャリアによる組織づくりへの確信
技術の本質を追求できる環境を目指して、多様な価値観が共鳴する組織へ
ー失敗から学んだ、多様な価値観と可能性を信じる組織づくり
ーミッション「エンジニアリングの価値を変革させる」
技術の本質にこだわる。CoToMaが描く成長の二本柱
ーなぜ“受託開発”なのか ー 「技術ドリブンな上流工程」で勝負する
ー自社サービスは「事業と人が育つ場」に
最後に
これまでのキャリアついて
ーキャリアの中で一貫しているのは「人と関わること」
まず、これまでのキャリアについてお話しすると、大学卒業後に新卒で人材系の会社に入社し5年間経験を積み、その後、IT企業3社(合計約19年間)で働いていました。
振り返ると、特定の職種に特化するのではなく、幅広い分野に挑戦してきましたね。キャリアのスタートは営業職でしたが、その後は人事、エンジニア組織の統括、お客様のITプロジェクト推進マネージャー、M&A、そして直近の約10年は組織管理や経営企画といった、会社の経営に近い領域に携わってきました。
多岐にわたる経験の中で、一貫して変わらない軸は、「人との関わり」。人の心理やキャリアといった部分へのこだわりは学生時代から強く持っており、キャリアを通して「人」に関わる仕事に大きな価値を感じてきました。
ー「人を支え、人に支えられる」ことへの強い想い
なぜ私がこれほどまでに「人との関わり」にこだわるのか。その原点は、私自身の経験にあります。
中学生の時に母親を亡くし、私は三兄弟の長男として、父子家庭で育ちました。そのなかで、家庭環境など、いろいろと苦労もありましたが、支えてくれる人や助けてくれる人の存在に触れたことで、人情も含めた「人の価値」というものを強く感じる機会が多かったんです。
だからこそ、「人に恩返しがしたい」という気持ちは、学生時代からずっと、自分の中にあり続けました。それが、原体験になっているのだと思いますね。
創業のきっかけ
ー関わる人たちにより良い環境を提供したい
長年さまざまなキャリアを積んでいくなかで、「関わる方たちにより良い環境を提供したい」という想いを持ったことが、創業のきっかけでした。
よく経営者の方々は「世の中をこう変えたい」「この社会課題を解決したい」といった大きなビジョンを掲げていますが、私はそうした壮大な目標よりも、目の前にいるお客様や一緒に働く仲間たちが、より働きやすく、課題を解決できる環境を整えることにやりがいを感じてきました。
なので、経営者ではありますが、どちらかというと、「働く人たちの環境を整えるセカンドタイプ」の色合いが、キャリア的にも思想的にも強いタイプだと思っています。
そうした自分だからこそ、皆さんにとってより良い環境やキャリアを整えようとするなら、自分たち自身で納得できる環境を作る方が、より皆さんの幸せに貢献できるのではないか。そんな想いから創業に至りました。
ー積み重ねたキャリアによる組織づくりへの確信
もう一つのきっかけは、これまでの多様な経験を通じて、会社経営や組織運営、仲間との協働において、「こうすればうまくいく」という成功パターンが明確に見えてきたこと。
私たちはスタートアップではありますが、長年IT業界にいるなかで、お客様との信頼関係もしっかり築くことができた為現在も、技術領域の制度設計や成長環境づくりも、キャリアの中で得意分野として培ってきました。
また、「従業員がどうすれば成長できるか」「どうすれば精神衛生上も良好な状態で、前向きに働くことができるか」といった、組織管理の側面についても、失敗を重ねながら成長することができました。
こうした土台が整ったタイミングで、しっかりとした一つの会社を持ち、従業員の皆さんを預かり、お客様と向き合う環境を整える準備ができたことも創業のきっかけの一つになりました。
技術の本質を追求できる環境を目指して、多様な価値観が共鳴する組織へ
ー失敗から学んだ、多様な価値観と可能性を信じる組織づくり
組織マネジメントに長年携わる中で、改めて強く意識し、現在の経営にも活かしていることは「人の考え方や価値観は驚くほど多様である」ということです。
例えば、「誰もが出世を望んでいるわけではない」「全員が経営に携わりたいわけではない」「仕事とプライベートのバランスを重視したい人もいる」。
こうした多様な価値観があることを、過去の私は十分に理解できず、メンバーに負担をかけてしまったこともありました。
この反省から、CoToMaでは、一人ひとりの異なる想いや価値観、優先順位をしっかりと受け止め、承認できる組織でありたいと考えています。
一方で、人には本当に大きな可能性があるとも思っています。年齢やキャリアの長さに関係なく、のびのびと力を発揮できる環境さえ整えば、人は驚くほど成長する。
「ここでは失敗しても大丈夫」「自分の意見を言っても否定されない」。
そのような安心感が、個々のポテンシャルを最大限に引き出す鍵となります。こうした考えは、私自身の過去の失敗や経験を通して得たものであり、今、最も大事にしていることの一つです。
ーミッション「エンジニアリングの価値を変革させる」
私たちCoToMaは、「エンジニアリングの価値を変革させる」というミッションを掲げ、創業しました。
この言葉には、単なるキャッチコピーではなく、私たちが現場で経験してきた“理不尽さ”や“もどかしさ”への反骨心が込められています。
エンジニアリングという仕事は、本来もっと評価されるべきものです。
しかし現実は、技術そのものの深さや、本質的な設計力・課題解決力が、ビジネスの現場で正当に評価されにくい場面も少なくありません。
だからこそ私たちは、「価値ある技術」を軸にビジネスを展開することで、技術の正当な価値証明をしたいと思っています。
技術の本質にこだわる。CoToMaが描く成長の二本柱
ーなぜ“受託開発”なのか ー 「技術ドリブンな上流工程」で勝負する
現在、CoToMaが最も注力しているのは、クラウドネイティブと上流工程に特化した“受託開発”です。
受託というと、“お客様に言われた通りに作る”イメージを持たれることもありますが、私たちが取り組んでいるのは真逆。
お客様の事業や構想の段階から入り込み、構想の壁打ち・技術選定・アーキテクチャの設計など、「ビジネスと技術の間」をつなぐ役割を担っています。
このスタイルを選んだ理由は明確で、CoToMaとして「技術の本質的な力が発揮できる領域で戦いたい」と思っているからです。
上流工程は、まだまだ“人に依存する領域”です。だからこそ、良い問いを立て、構想の精度を高め、設計という形で“技術に落とし込む力”が求められる。
そういった仕事を任せてもらえる環境で、チームとして価値を出していくことが、私たちの強みであり、面白さでもあると感じています。
ー自社サービスは「事業と人が育つ場」に
そしてもう一つの軸が“自社サービス”です。
私たちは単なるSI企業を目指しているのではなく、自社の中からもプロダクトや事業を生み出し、「事業と人がともに育っていく場」を作っていきたいと思っています。
受託開発は、チーム戦としての面白さや信頼構築のやりがいがありますが、一方で“自由度”には一定の限界もある。
だからこそ、技術視点だけでなく、マーケット視点やユーザー視点を持って動ける経験は、今後エンジニアとしての幅を広げる上でも、非常に大きな資産になると考えています。
現在は、AIやクラウドを活用した業務効率化のプロダクト企画などを水面下で進行しており、まずはPoCやスモールスタートの形で、いくつかの構想を実現していく予定です。
最後に
CoToMaは、「ベンチャー企業の良いとこ取り」ができる会社だと自負しています。
大きな組織の中では、どうしても多様性が認められにくかったり、自分の強みを活かしきれなかったりすることがあります。
たとえば、「自分はマネジメントタイプではないのに」「技術を極めたいのに」「ワークライフバランスを大切にしたいのに」といった想いが、評価制度や組織の事情によって埋もれてしまうこともあるでしょう。
CoToMaは、そうした一人ひとりの多様な価値観や志向を、本当に大切にし、体現できている会社だと自信を持っています。
だからこそ、「完璧じゃないけれど、何かに本気で取り組みたい」という方や、「これまで大きな組織の中で評価されづらかった」「少し浮いてしまった」といった苦い経験を持つ方とは、ぜひ一度お話ししてみたいです。
また、「ベンチャーで働きたいけれど、未整備な環境には不安がある」という方も、ぜひ参画していただきたいですね。
CoToMaは、「ベンチャーだから仕方ないよね」と諦めず、最初から「甘えない組織設計」をテーマに、仕組み作りに力を入れてきました。
たとえば、創業当初から年3回の賞与制度を設けたり、生成AIの有料ツール利用権を全員に付与したり、条件面も含め、できる限りしっかり整えています。
もちろん、条件だけが全てではありませんが、「ベンチャーだから我慢して」というスタンスではなく、私たちなりの経験に基づき、きちんと制度設計を行っています。
少しでもCoToMaに興味を持っていただけた方は、気軽にお話を聞きにきてくれたら嬉しいです。