代表取締役 林 大貴。
淡々と静かに言葉を紡ぐその姿には、熱がある。
そして、ひとつの信念が宿っている。
「この世界から、突然死をなくしたい」
この社会には、健康に見えていた人がある日突然、命を落とす——そんな現実が存在する。
誰にも知られず忍び寄るリスク。不整脈や心疾患といった"目に見えない兆候"が、その裏に潜んでいる。
その信念のきっかけは、若くして自分の母親を突然死で亡くした経験。
いつも通り一緒に食事をしたその数時間後の出来事だった。
急に奪われた大切な母親の命と、何もできなかった自分。
医師からは、死因がストレス由来の突然死と言われ、悔しさと無力感が、胸に深く刻まれた。
「どうして、もっと早く気づけなかったのか」——その問いが、人生の原点になった。
その後、林は、医療とテクノロジーの接点に、未来の医療の可能性を見出した。
"もし、病気の兆候を早期に見つけられたなら"
"もし、より手軽に、高精度な検査ができたなら"
その問いが、ココロミルの創業へとつながっていく。
命を守ることは、社会を変えること
林が今、最も想いを込めて推進しているプロダクトは2つ。
1つ目は、医療機関向け完全ディスポーザブルのパッチ型ホルター心電計「eclat(エクラ)」。
「eclat(エクラ)」は、従来の高額な専用機器や複雑な運用フローを不要にし、患者は自宅で7日間、日常生活を送りながら心電図を計測できる。通院も返却も不要で、解析もココロミルの検査技師と専門医が対応するため、質の高い検査をスピーディに提供できる。
この仕組みによって、医療現場の負担を減らし、心電図検査の機会を広げることが可能になる。あわせて、クリニックなどでも導入が進み、検査市場が拡大している。
2つ目は、心疾患のほか突然死に繋がる睡眠時無呼吸症候群、ストレスなどの兆候を自宅で検査できる「ホーム心臓ドック®」。
「ホーム心臓ドック®」は、忙しくて病院に行けない現代人や、地方など専門医にアクセスしにくい方などでも、自宅にいながら高精度の検査ができ、専門医のフォローアップまでワンストップで完結できるサービスで、受診者の不安を最小限に抑えながら、早期発見・早期治療へとつなげる。
いずれも、従来カバーしきれなかった"隙間"に対し、精度を担保したまま利用者、患者、病院、医療従事者、全ての負担を減らす形で実装されたプロダクトだ。
それは、大学病院、地域クリニック、健診機関、企業の産業保健部門、さらにはアスリートのコンディショニング領域や地方自治体まで。様々なところと手を繋ぎ、一緒にそのフィールドを明るいものに変えようとしている。
ココロミルは、検査にとどまらず、「未病」という段階でも異常を見つける“医療の新しい当たり前”をつくろうとしている。
だが、林の描くビジョンは、単なる製品開発にとどまらない。
“命に関わる”この分野だからこそ、「患者」「医療」「企業」「社会」そのすべてを動かす必要があると語る。
「日本の医療は素晴らしい。でも、それだけじゃ救えない命もある。だから僕らは、今までの常識や社会をつくり変える側でありたいと思っています。」
大切な人との時間を、大切にできる社会を
「もし、自分の大切な人が突然倒れてしまったら——
そう思うと、この仕事は立ち止まっている暇はないし、他人ごとじゃいられないんです。」
ココロミルには、掲げている明確なビジョンや夢がある。
「大切な人との幸せな時間を増やす」
「今まで救えなかった1億人の命を救う」
突然、大切な人を失うという経験は、誰にとっても想像を超える悲しみを伴う。
でも、もしその“兆し”にもっと早く気づけていたら——救えた命は、きっとあったはずだ。
「だからこそ僕たちは、“気づける医療”を広げたい。人の命に寄り添うプロダクトと、それを届ける仕組みを、僕たちの手でつくるんです」
林の目には、これまでの常識を覆すほどの、未来の医療の風景がはっきりと映っている。
そこには、「病気を治す」「健康な人の命を事前に守る」だけでなく、「世の中の医療リテラシーを根本から変えていく」ことにシフトした医療の姿がある。
命を守るという重い使命を、覚悟を持って引き受ける。
それが、林大貴というリーダーの“本気”であり、ココロミルの挑戦の原点だ。
情熱と優しさを持つ「志ある人たち」と人生の時間をともにしたい
林は、誰よりも現場に立つ経営者だ。
顧客や製品を必要とする相手との商談、メディアからの取材、そのほか様々な打ち合わせやMTGにも参加し、プロダクトについて世の中に伝える。
社内でも、エンジニアと製品について議論を交わし、ソリューションチームと戦略を立て、各専門分野を任せている仲間の声を細やかに拾いあげる。
ベンチャーだからできるスピードと、社会課題に挑む責任感。
その両方を背負いながら、林は前を向く。
「僕は、社会的に意義のあることをしたいし、人生の時間を使いたい。
だからこそ、同じように“誰かの役に立ちたい”という気持ちがある人と、一緒に挑戦したい」
実際に、現在のココロミルには、医療業界未経験の営業職や、SESから転職したエンジニア、大手からジョインしたWEBマーケター、公務員出身のプロジェクト担当者、独学デザイナー、出産後の社会復帰からジョインしたSC、大病院から初めて民間企業に転職してきた検査技師など多様なメンバーが在籍している。
多種多様な経歴を持つ彼らの多くが、「この会社の想いに惹かれてきた」と口をそろえる。
林は言う。
「ジョインしてくれるメンバーは、派手な経歴よりも、“命を救うことに、本気になれる人か” “ココロミルでメンバーの夢も叶えてもらえるか” をまず重視しています。」
若くして、1億人の命を救う覚悟で会社を立ち上げた。
でも林は、一人では成し得ない、それを叶えるためにはチームの力が必要なことを理解している。
「死ぬ気でついてきてほしい、僕も一緒に走るから」
これは入社を志望し応募してきたあるメンバーに伝えた林の言葉だ。
体育会系のノリではなく、彼は林の本気を感じたと言う。だからこそ、「ここで採用されたなら、医療を根本から変えられる自分の可能性を信じて一歩を踏み出してみよう」とジョインを決意した。
林には、ベンチャーらしい勢いと、ユーザー、医療、そしてメンバーに向き合う誠実さが同居している。
世界中の1つ1つの命に、全力で向き合う。
誰かの後悔を、これ以上増やさないために。
世の中にあたらしい選択肢をつくり、医療の未来を変えていく。
ひとり一人の想いが、未来の医療を変えていく
あなたの情熱も、誰かの“生きられる明日”につながる
ココロミルでは、命の未来を変えるこの挑戦を、共に走りきる仲間を本気で探しています。
ご興味を持っていただけた方は、ぜひWantedlyのココロミルのページをご覧ください。
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