こんにちは!
“「困った…」を「できた!」に変える支援の場” トータスキッズの指導員・伊藤です。
春の陽気が心地よい季節になってきましたね。
子どもたちの笑顔にも、ぽかぽかとしたあたたかさが感じられる毎日です^^
さて、今回のテーマは
「自分の気持ちを言葉で表現すること」
についてです。
「うれしい」「たのしい」「困った」「もっとやりたい」「本当はこうしたい」――
日々の中で、お子さんたちはいろいろな気持ちを感じています。
でも、それを言葉にするのって、実はとても難しいことなんですよね。
担当させていただいているお子さんの中にも、「知識」や「事実」は伝えられても、「自分の気持ち」を伝えるのはちょっと苦手…という子が何人かいます。
そこで今回は、私たちが日々心がけている関わり方を少しご紹介させていただきます。
<ステップ①「自分の気持ちに気づく」>
まず大切なのは、
「今、自分はどう感じているのか?」
に気づくこと。
これは感情表現のスタート地点です。
でも実は、この「気づく」という作業自体が難しいことも。
特に、発達の特性などから、自分の感情の変化に気づきにくかったり、体の反応と気持ちが結びつきにくいことがあります。
そこで私たちは、
*「たのしいね」「びっくりしたね」「悔しかったかな?」など、大人が代わりに気持ちをラベリングする
*イラストや写真カード、感情の単語カードを見ながら「どんな気持ちかな?」と一緒に選んでみる
*表情や体の反応(顔が赤くなる、涙が出るなど)に気づく手伝いをする
*「先生はこんな時こう思ったよ」「今先生は嬉しいな」等、大人もその場で自分の気持ちを伝えてみる
など自分の状態や気持ちに気づかせる工夫をしています。
<ステップ②「気持ちの表現方法を増やす」>
気持ちに気づけたら、次は「それをどう表現するかを探していく」段階です。
たとえば、
「もやもやするけど、どう言えばいいかわからない」
「言葉にするのが難しい」
そんな子どもたちには、
*感情カードや気持ちの一覧表を使って、一緒に気持ちを選んだり、たくさんの「気持ちのことば」に触れる。
*似たような気持ちの違い(例えば「悲しい」と「さびしい」)を絵本や場面を通して一緒に考える
*カラーカードやシールなどを使い、「赤は怒ってる」「青はさびしい」など気持ちに色をつけて感覚的に整理する
といったアプローチを取り入れ、自分に合った伝え方を一緒に見つけていきます。
<ステップ③「相手に伝えてみる」>
そして最後は、気持ちを相手に伝えること。
うまく伝えられたとき、「わかってもらえた」という安心感が生まれ、人とのつながりも深まります。
でも実際には、
どう言ったらいいのかわからない
いつ伝えればいいのか迷ってしまう
…そんな戸惑いを感じるお子さんも少なくありません。
そこで私たちは、
*「こう言うと伝わるよ」と、具体的な言葉を一緒に練習(例:「やめてって言っていいよ」「一緒に遊ぼうって言ってみよう」)
*言葉が難しい時は、ジェスチャーやカードで気持ちを伝える方法を提案
*うまく伝えられたら、「伝えられてすごいね!」としっかり認める
といった形で、成功体験を積み重ねていけるようサポートしています。
最後に
「気持ちを伝える力」を育てていくために一番大切なのは、
“「伝えてよかった」「わかってもらえた」という安心の経験”
です。
だからこそ、私たち大人が「教える」だけでなく、
「伝えてくれてうれしいよ」「あなたの気持ち、ちゃんと届いてるよ」と、
受け止めることを大切にしています。
お子さんが少しずつでも、
「自分の気持ち、伝えていいんだ」
「自分の気持ちを表現するのって怖くない」
「伝えるのっていいな」
と感じてくれたら嬉しいです。
これからも、一人ひとりに合ったペースで、一緒に「気持ちの伝え方」を見つけていけたらと思っています^^
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