こんにちは。「困った……」を「できた!」に変える支援の場、
トータスキッズ指導員の村田です。
今回は、私が日々の支援の中で大切にしている
“本人に寄り添いながら、やってみようを引き出す関わり”
について、Aさんとの1年間の歩みを通してお話しします。
<はじまりは、警戒から>
昨年8月から担当となったAさん。
これまで女性の先生だけが関わってきたため、
私が担当すると聞いたときは強い警戒心を見せました。
「なんで先生が変わるの?」
そう繰り返し尋ねてくるAさんに、私は焦らず、
少しずつ信頼を積み重ねることから始めました。
私が意識したのは、3つのこと。
1.彼の好きなものに全力で共感する。
2.やる前提ではなく、“どうかな?”と提案から入る。
3.拒否が出たときは、一緒に代替案を考える。
この3つを続けていくうちに、Aさんの表情に少しずつ変化が。
1年経った今、彼はこう言ってくれます。
「先生は気持ちをわかってくれる。」
<変化を受け入れる力を育てる、準備と対話>
今月、Aさんの時間に新しい生徒が加わることになりました。
環境変化が苦手なAさんにとって、これは大きな出来事です。
だからこそ、前もって丁寧に伝えることにしました。
「まずは一度一緒にやってみてから考えよう」
「もし難しいと思ったら、別の教室でも大丈夫」
するとAさんは少し間をおいて、こう言いました。
「え〜、嫌だなぁ。でも、トータスも人が増えたもんね。考えてくれてありがとう。」
1年前なら「なんで!嫌だ!」と声を張り上げていたであろう場面で、
今は落ち着いて気持ちを伝えられる。
その姿に確かな成長を感じました。
<耳打ちで伝えられた本音が教えてくれたこと>
次の週。
新しい子と同じ部屋で過ごす時間、Aさんは落ち着かない様子でした。
隣の子の声が気になって仕方がない様子。
それでも彼は、突然怒鳴ることも、席を立つこともせず、
小さな声でこう耳打ちしてくれました。
「先生、ちょっと辛いかも。」
その瞬間、胸が熱くなりました。
1年前なら、感情のままに「うるさい!」と伝えてしまっていた場面です。
彼が「伝え方を選べた」こと──それが、何よりも大きな成長でした。
外に出て気分転換をしたあと、Aさんは笑顔で言いました。
「今日は俺、我慢できて良かった。先生も気づいてくれてありがとう。」
<寄り添いの中に生まれる「やってみよう」>
この1年を通して改めて感じたのは、
信頼関係は、関わりの中での“成功体験”の積み重ねで育まれる
ということ。
安心できる土台があるからこそ、子どもは
「とりあえずやってみよう」と思えるのだと思います。
Aさんは、今まさにその第一歩を歩んでいる最中。
私たち支援者もまた、彼とともに成長を感じながら進んでいます。
これからも、子どもが安心してチャレンジできる関係づくりを、
一つひとつ丁寧に積み重ねていきたいと思います。
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株式会社Wonder Forest
“人の育成を通してそれぞれらしく輝けるステージを作る” これが、私たちWonder Forestのミッションです。 「いつまでも成長したい!」「自分も周りもワクワクできる場を作りたい!」と考え行動する人が自分らしく活躍できる場があれば、そのワクワクが周りにも広がっていくはずだという考えから、私たちは2つの事業を通じて、人材育成を支援できるスタッフの育成を行っています。 ◆児童発達支援・放課後等デイサービス・保育所等訪問支援「トータスキッズ」(https://www.ts-kids.com) 発達に凸凹のある子どもたちが自分らしく成長できるように、研究成果に基づく療育を地域に広げ、子どもと家族をサポートしています。 一般的に児童発達支援や放課後等デイサービスは集団での活動が多いですが、私たちの支援は、応用行動分析に基づく、マンツーマンの個別指導が土台となっています。 社会性に課題を持つ発達に凸凹のあるお子さんにとって、画一的な集団活動ではどうしても個に合った成長機会が得られにくい側面があり、時に失敗体験につながってしまうことも考えられます。 だからこそ私たちは、個人の持つ特性に合わせて支援をすることで、一人ひとりの「できた」を増やし、自己肯定感・学ぶ力・学びたい気持ちを増やしていけるようにサポートをしています。 個別指導以外にも、他者との関わりや協働する力など社会性を伸ばすソーシャルスキルトレーニングや「トータスキッズα」というITを通じた生きる力を育むクラスなど、お子さまのニーズに合わせた「小集団クラス」もあり、発達段階に合わせた「できた!」を増やす支援環境を準備。親亡き後、子どもたちが社会との繋がりの中生きていく力を支援しています。 ◆「Wonder Laboプログラミング教室」(https://labo.wonderforest.co.jp) 幼児から小・中学生を対象に、「ITを通した生きる力の教室」を運営しています。 名前の通り、プログラミングの基礎も学びますが、私たちは、プログラミングを含むITを一つの手段と捉え、子どもたち自身が社会の中に役割を見出し、活動を通して生きる力を育んでいく、そんなプラットフォームにしていきたいと考えています。 その実践例が、2018年から定期的に開催している「子どもによる子どものためのプログラミング教室」という活動。これは、子どもたちが指導者となって地域の子どもたちにプログラミングを教えるというもので、私たちの生きる力を育むPBL型授業(課題解決型学習)の取り組みの一環です。この活動の中で、子どもたちはプログラミングを教えるほか、集客のため、PV編集やチラシ制作、ラジオでの広報活動、メディア対応など、企画運営を通して自ら課題を見つけ、解決する能力を養っています。