フジパスク株式会社は、2025年3月21日より「アパホテル関空岸和田」の運営を開始いたしました。これは、創業以来建築業務を主軸としてきた当社にとって、まさに「新たなる挑戦」の象徴です。一見すると異業種への進出に見えるかもしれませんが、私たちの中には確固たる信念があります。それは、「お客様に心から喜んでいただき、ご納得いただけるサービスを提供する」という、建築もホテルも決して変わらない本質的な価値です。 この理念こそが、私たちをホテル経営という新たなステージへと導きました。
アパグループとの運命的な出会い、そして情熱をかけた開業準備
この新たな挑戦のきっかけは、昨年の秋にアパグループ様からいただいたお話でした。 アパグループ様の揺るぎないブランド力と、地域に根差したホテル運営への情熱に触れ、私たちはこのプロジェクトへの参画を決意。今年に入ってからは、開業に向けた準備が怒涛のように進められました。
このプロジェクトが具体化し始めた時、私の脳裏には一人の人物が浮かびました。それは、私の母校明徳義塾高校野球部の先輩であり、20年以上にわたり都内のホテルでキャリアを築いてきたベテランホテルマンでした。私はすぐに、この事業を成功させるには先輩しかいないと思い会いに行きました。「ぜひアパホテル関空岸和田の支配人として、その卓越した経験と知識を貸してほしい」と熱い思いを伝えました。
当初は戸惑いもあったことでしょう。しかし、会長の熱意、役員の説得もあり、先輩は 8月1日より新支配人として当社に加わってくれることになりました。長年培ってきたキャリアと生活の基盤を捨て、ご家族と共に岸和田という新たな地へ向かってくれた先輩には、感謝の念しかありません。先輩の大きな決断と信頼に応えるためにも、このホテル運営を絶対に成功させなければならないという、私の強い決意は一層固いものとなりました。
開業式に刻まれた会長の想い、そして受け継がれる約束
3月27日には、アパグループ元谷CEOにもご臨席いただき、盛大な開業式を執り行うことができました。その場で、弊社会長は感極まった様子で、感謝の言葉と未来への決意を力強くスピーチしました。
「53年前に、私と社員たった四人で自動ドアの施工会社としてスタートしました。まさか、このようにホテル運営に携わる日が来るとは、夢にも思いませんでした。今年8月に米寿を迎えますが、元谷CEOには、このホテル運営という最高の米寿のお祝いをしていただいたと同時に、アパグループ様の顔に泥を塗ることのないよう、私たちがこのホテルをしっかりと運営していくことを、ここにお約束いたします。」
その言葉一つ一つに、創業以来の苦労と、新たな挑戦にかける会長の深い想いが込められていました。会場全体が、会長の言葉に深く感動し、未来への期待に包まれた瞬間でした。しかし、この力強い挨拶からわずか一週間後、会長が逝去されたことは、私たちに とってあまりにも突然で、信じがたい出来事でした。
会長が私たちに託した「アパグループ様への約束」、そして「お客様への最高のおもてなし」という理念。それは、今、ホテル事業部の一人ひとりの心に深く刻まれています。 私たちは、会長の想いを胸に、フジパスクの総力を結集し、この「アパホテル関空岸和田」を地域に愛されるホテルへと育て上げていくことを、ここに誓います。
未来へ向かって:新たな挑戦を共に創る仲間たちへ
*ホテル事業部16名、個性豊かな仲間が活躍中!*
私たちは、ワークライフバランスを大切に、一人ひとりがプロフェッショナルとして成長できる環境づくりに力を入れています。
「アパホテル関空岸和田」は、単なる宿泊施設ではありません。フジパスクが培ってきた「お客様への貢献」という精神と、アパグループ様のホスピタリティが融合した、新たな価値創造の場です。私たちは、この場所を拠点に、お客様に忘れられない感動と、心安らぐ時間を提供し続けてまいります。