フジパスクではこれまで新卒採用に挑戦してきましたが、思うような成果が出ずに悩んでいました。
そんな中、「学生の目線で採用を考えてみては?」という提案から、インターン生と共に新たな取り組みが始まりました。
部署ごとのリアルな仕事内容や、学生が感じたフジパスクの姿を余すところなく伝えています。
この記事は、そのプロジェクトの舞台裏と、私が気づいた変化を綴ったものです。
◆はじめに ― なぜ「学生の声」に耳を傾けたのか
これまで私たちフジパスクは、BCリーグのセカンドキャリアサポートを通じてプロ野球選手に企業説明を行ったり、大学での会社説明会に取り組んできました。
野球経験者が多い社風もあり、「つながり」から人材が集まると考えていましたが、実際にはこの2年間、新卒採用はゼロ。結果は厳しいものでした。
その一方で、社内では働き方改革を進め、
- 年間休日数の拡充
- 借上げ社宅制度の整備
- 初任給の見直し
など環境改善にも着手してきました。
それでも学生にとって「フジパスクで働く魅力」がうまく伝わっていない現実に直面しました。
この壁を破るきっかけが「インターン生目線の採用ページ」でした。専務の田口からの一言で始まったプロジェクトは、私自身にとっても会社を“再発見”する大切な機会になっています。
◆「インターン生が見るフジパスク」をそのまま形にする
今回のプロジェクトには、大学4年生(新橋くん)と2年生(長谷川さん)の2名のインターン生が参加。
各部署の責任者が仕事内容を丁寧に説明し、それを学生目線で整理・記事化するという流れで進めています。
Wantedlyに掲載予定のコンテンツは、単なる制度紹介ではありません。
- 部署ごとのリアルな仕事紹介
- 社長インタビュー
- 専務インタビュー
- 部長2名+学生による座談会
こうしたコンテンツを通して、実際に働く人の声と、学生から見た率直な印象を同時に伝えられるようにしています。
私は総務部長として、部署横断的に社内を見ていますが、改めて「知っているようで知らなかった」現場の課題や工夫に気づかされる場面が多々ありました。学生と一緒に歩むからこそ、私自身も学び直している感覚があります。
◆インターン生が教えてくれた「本当に大切なこと」
プロジェクトの中で最も印象的だったのは、学生たちが何度も口にした「ワークライフバランス」という言葉でした。
私たちの世代では、
「厳しい環境の中で努力を積み重ねることこそ成長」
という価値観が強くありました。
しかし今の学生にとっては、「働くこと」も「生きること」もどちらも大切にしたいという想いが大きい。
それは決して甘えではなく、自分の人生を自分でデザインしたいという意思表示です。
その視点に触れることで、会社としても「守るべき伝統」と「柔軟に変えるべき部分」を整理する必要があると強く感じました。
◆「教える」ではなく「一緒に考える」
このプロジェクトでは、私が一方的に指示を出すのではなく、インターン生が自由に意見を出せる雰囲気づくりを意識しています。
実際、株式会社Dooox様よりAIツールのレクチャーを一緒に受けた際も、彼らは驚くほどのスピードで使いこなし、自分たちの企画に活かしていました。
「若い世代の吸収力」に触れることで、社内にも刺激が広がっています。
採用ページも、最終的には私が責任を持って確認しますが、学生の目線をそのまま活かすことを第一に考えています。これこそが、今までにない採用ページをつくる鍵だと信じています。
◆「誰かがやる」ではなく「みんなでつくる採用」
フジパスクには専任の人事部はありません。だからこそ、“”採用“”を会社全体のテーマと捉えております。誰か一人の仕事じゃない。社員全員が自分の会社を「自分の言葉」で語れるような、そんな風土をつくっていきたい。そして少しでも多くの人にフジパスクという会社を「知って」もらいたいと思います。
◆最後に ― 私が大切にしている恩師の言葉
「世の中に出たら理不尽なことはいっぱいある。
現実から逃げそうになったら、高校三年間を思い出せ。
厳しい寮生活、きつい練習に比べたら、今目の前にあることなんかなんてことない。
周りに困っている人がいたら、手を差し伸べることができる人間になれ。」
私はこの言葉を胸に、社会人として歩んできました。
そして今、次の世代に「働くことのリアル」と「仲間と支え合うことの大切さ」を伝えていきたいと考えています。
フジパスクは、志をもって歩む人を応援します。汚れのない想いを持ち続けるには、時には厳しい道を通ることもある。でも、その姿勢こそが誰かの心を動かすと信じています。
「球汚れなく道けわし」
まっすぐな人にまっすぐ応える会社でありたい。
この採用ページが、フジパスクの“人の温度”を感じてもらえる場になれば嬉しいです。
私たちと一緒に未来をつくっていく仲間との出会いを、心から楽しみにしています。