ブランディングのキャリアを積んできた私が、SANUで計画推進に挑む理由 | Team
山下千恵 プランニングマネージャー ブランディ...
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今回のストーリーは2023年9月22日(金)に実施した採用イベント「SANU TALK #01 《建築・不動産 業界向け》開発・建築チームが語る、日本全国に広がるSANUの展望」について、ご報告をさせていただきます。突貫で実施した採用イベントではありましたが、約60名の方々がご応募いただけました。イベント後に実施したアンケートでも「とてもよかった」「まあよかった」のTOP2BOXが驚異の93.3%を占める好評なイベントとなり、主催した身としては非常に嬉しく思っています。今日は、この採用イベントに至る経緯や、当日の模様、今後について、ご紹介したいと思います。少しでもSANUの雰囲気・カルチャーが伝われば幸いです。
桑原 孝典
人事総務本部長
パーソルテンプスタッフに入社。人材派遣営業、営業企画、新規事業責任者、BPO事業運用責任者を経て、パーソルホールディングスにて人事企画部長・人事労務部長・人事管理部長を歴任・兼務。HD体制移行に伴い、グループ全体の人事ガバナンスの構築や、ダイバーシティ経営と健康経営を主導。その後、AIスタートアップであるHEROZにて人事・総務・広報全般を管掌し、人事の土台作りに従事。2022年にSANUの描く世界観に共感しジョイン。趣味は、登山・キャンプ・ジョギング。今でも毎月どこかしらの山かキャンプ場にいます!
「採用イベントをやりたい」そう切り出したのは、事業開発本部のYusukeさん。経営会議の中での一幕だったが、「結構負荷がかかる」と比較的後ろ向きだった僕の背中を押し(押しのけ)て、実施する方向に。後日、改めてやるかどうかのmtgをセットしたのは8月30日。実施するとしたら、告知をしなければならない、2週間くらいは募集期間は欲しい、としたらやるのは9月22日にしよう、そうすると9月1日(2日後)までには登壇者を決めて、コンテンツを決めて、募集告知ページを作って、Zoomウェビナーの準備をすることが必要になる…
やると決めたら早いもので、あとは担当ごとにやることを振り分け、そしてSlackでコミュニケーションしていく。「まあ、実験的にやってみよう」というCEO・Genさんの後押しもあり、足早に物事が決まっていく。この感覚が「スタートアップだな」と内心嬉しくも、突如始まった採用イベントの準備は、手探りながら、順々に形になっていく。
コンテンツはYusukeさん、クリエイティブはSayakaさん、ウェビナー手配はNanakoさんと、その道のスペシャリストがいることや快く対応してくれるのも、「SANUらしさ」だと改めて実感する。募集開始すると決めていた9月1日には、なんとか告知ページのリリースにこぎつけ、Peatixにて参加者を募集開始する。初日には3名の方が参加応募してくださり、翌日からSANUチームの面々もSNSなどで告知をしてくれた結果、徐々に参加者が集まってくる。ShunくんをはじめとしたBizdepチームの皆んなが、「建築・不動産業界の関係者にメール送りますよ」と言ってくれたのも大きかった。最終的には、採用イベント当日までに約60名の方から参加応募いただけたのは、驚きと共に純粋に嬉しかった。
9月20日(イベントの2日前)には、イベント当日の最終確認。Yusukeさんが当日の資料を用意してくれてはきたが、まだまだ歯抜けの状態。それでも、僕らが「SANU」として参加いただける方々にどのようなことをお届けできるのか、お届けしたいのかについて、ディスカッションする。最終的には台本などは用意せず、アドリブがほとんどの状態ではあるが、当日の骨子を緩やかに固めていく。伝えたいことはたくさんあり、それでも60分間という時間の制限があり、絞っていくスタイルで、形にしていく。人事からすると、語れること=誇れることが多いのは、ものすごく恵まれていて、そして大切で、僕自身も誇らしい気分にもなる。
当日も1時間前に全員がオフィスに集合。登壇者であるGenさん、Yusukeさん、Chieさん、Gimpeiさんたちは緊張気味にリハーサルをしながらも、笑顔が絶えない。直前になっても、やはり台本などは作らず、普段通りにアドリブで対話しようということを確認し、本番を迎える…
採用イベント当日に語られたお話は、ぜひ今後もイベント自体に参加していただきたい為、議事録的な記載はしないのですが、どんなことがイベントの中で語られているかについて、今回は触れたいと思います。触り程度になってしまいますが、ぜひご覧いただき、ご興味いただけるようであれば、2回目以降のイベントにも是非ご参加いただけると嬉しいです。
冒頭は、Genさんの挨拶を皮切りにスタートする。yusukeさんも「このTALKが一番面白い」と被せ、いきなり自らハードルを上げる。即座に👍や❤️などのフィードバックもいただき、登壇者のテンションも上がる。
まずは、登壇者の紹介。Genさんがファシリテーターとして、Yusukeさん・Gimpeiさん・Chieさんが順々に自己紹介をしていく。まだこの段階では、緊張している感もある…
今回のアジェンダを紹介。採用募集が目的であることをお伝えし、Yusukeさんなんかは「明日にでも入社してほしい」と投げかける(笑)。
「皆さん突然ですが、『自然の中で暮らしたい』と思ったことはないですか」という問いを切り口に、SANUを立ち上げたきっかけ・経緯を、Genさんより説明。
欧米・北欧との比較において、「都市から自然へ足を踏み出す機会を創りたい」という、SANU 2nd Homeの意義をご説明。
簡単にではあるが、SANU 2nd Homeサービスも紹介する。スマホ1台で1クリックで軽やかに別荘に行けること、オリジナルの建築物で暮らせることをSANUの特徴として案内する。
一番大切なこととして、僕らが掲げるMission「Live with nature. 自然と共に生きる。」についても説明。「自然に触れる人を増やしたい」「自然を自分のHomeと捉える人が増えると、自ずと大切に想い、次世代に繋げたい」というSANUが大切にする2つの想いについても、触れさせていただきました。
ここからは、事業開発本部・Yusukeさんの出番。事業開発本部の役割を「言葉を形にする」ことと定義し、事業外発本部は、その抽象的な言葉を、リアルにすること、つまりは建築物として形にすることであると説明。自分たちが「Live with nature.」を言葉で表現しようとした時ですら、非常に抽象的な言葉が並ぶが、それを形にするのが自分たちの役割だと。
その中で、大きく事業開発本部がテーマにしていることが2つ。「”都市と自然を往復する生活”のライフスタイルを確立すること」を日本に定着させていきたいということが一つ。もう一つは「”SANUが広がるほど自然環境が豊かになる”を本気で実現すること」。この2つをSANUの根幹と捉え、ハードルが高いが、直近3年くらいで到達させていきたいと宣言する。
事業開発本部の中にある開発推進部は、不動産開発の役割を担い、SANUを日本全国に広げ、もっと言うと海外まで展開していく、とにかくSANUをより広げていく。不動産バックグラウンドだけではなく、様々な業界からジョインしている点にも触れて、過去の知見が交わり合っている面白さや雰囲気についても説明する。
一方で、計画推進部は、建築プロダクトの開発を進めていく役割だと説明。建築をプロダクトと捉え、新しいもの・良いもの・みんながワクワクするものを創っていく。設計をバックグラウンドで持つ人、デザイン・絵が描くのがとても上手い人など、幅広いスペシャリティの仲間がいる。SANU全体でも、ファイナンスやエンジニアリング、さまざまなスペシャリティが幅広くいることが、SANUの特徴であることにも触れる。
続いて、9/1に発表したプレスリリース「North to South」にも触れ、SANUが日本全国に広がっていくことをこの場でも説明しました。
北は北海道・ニセコから、南は奄美大島まで、日本全国に向こう1年間をかけて拡大することを伝えると、参加いただいた方からのフィードバック(❤️や👍)を数多くいただけたのは、SANU 2nd Homeのサービスへのご期待が非常に大きいことを感じられるシーンとなりました。Yusukeさんからは、この日本地図を塗りつぶすくらいまで展開したいとの発言も。今現在も10数名で30PJTくらいが動いています。
具体的なPJT案件として、いよいよ11月にオープンする千葉・一宮(九十九里のあたり)の拠点についても取り上げ説明。
今現在の一宮拠点の工事状況についても触れ、今現在も事業開発部門が連日のように現地に訪れていることを説明。朝・夕での日の入り方によって、部屋の雰囲気が変わっていくことや、その日の入り方からデザインしてきたことをご紹介。
もう一つの具体的なPJTとして、皆んなが大好き・奄美大島についてもご紹介。早ければ、来年にもオープンしていきたいと意気込みを見せる。
イベント参加者からもいただいた「皆さんの推し拠点はどこか?」という質問を受けて、Gimpeiさんは「日本離れした景観」を理由に「白馬」をあげ、Chieさんは「離島に行きたい」という理由から「奄美」をあげる。SANUの社員も、行ったこともない・見たこともない自然に出会えることを楽しみに、拠点を広げていきたいと思います。
その後には、事業開発本部や建築チームが今後どのような展開・展望について検討しているのかなど未来の話についても触れました。
拠点の拡大は、来年度200棟に増やしていき、全国、さらには2028年までには世界へ広げていきたい。例えばということで例にあげたのが、瀬戸内。Yusukeさんもどうしても作りたいと意気込む。
そして、ハワイ。海外の初拠点はやはりハワイ。SANU社員の出張のモチベーションも上がる、ハワイ担当は自分がやるとGenさんも名乗り出る(笑)。
さらには、建築の展開についても触れ、ADXさんと開発したSANU 1.0モデルや、次にPuddleさんと開発したSANU APARTMENT、新築だけでなく古家をリノベーションしたRenovation Seriesについて、これまでの経緯をご紹介する。
建築の展開としては、様々なコラボテーションパートナーと共に新たなモデルを開発することと共に、建築や空間は、SANUにとっての心臓や魂であることを再確認する。加えて、「SANU NATURE Village」という将来的な構想についても説明。単純に宿泊施設を創っていくだけではなく、新しいライフスタイルを創っていく。いろんな要素を詰め込んだ拠点・サイトを向こう3年くらいで作っていきたいと宣言する。
セミナー後半には、パネルトークでインタラクティブなセッションも実施しました。回答だけではなく、そのやりとりからもSANUの雰囲気やカルチャーが少しでも伝われば良いなと思います。
いくつかのテーマに沿ってインタラクティブなやり取りがなされましたが、抜粋して記載しておきます。
Q:なぜSANUにJOINすることを決めたのか?
A(Chie):バックグラウンドがブランディング。商業施設やカフェのプロデュースを行ってきた。三井不動産時代に、様々なスタートアップ企業が集うコワーキングスペースをプロデュースをした際に、そこで出会ったのがSANUだった。「自然との共生」という理念に共感し、自然と共に歩むサービス・クリエイティブに本気で取り組みたいと思った。
(※ ちょうど同日にWantedly記事を掲載しておりましたのでこちら記事↓もぜひご参照ください)
A(Gimpei):前職は伊藤忠商事。昔ながらの商売人をやっていた。8年商売をやっていたが、激しく磨かれた。30歳になって、子どもが産まれて、自分が心底やりたいことを見つけたいと思い、SANUと出会うことになった。
Q:SANUの仕事の醍醐味は?
A(Yusuke):いっぱいありすぎるが、前職では管理職でもなかったが、今では10数人いるチームのマネジメントをやっていて、難しさもあるが、チーム作りは楽しいし、みんないい仲間だなと思えるシーンが大きい。開発とサステナビリティは相反するものだと思っていて、まだ自分の中でも答えが出ていない。いろんなパートナー・メンバーから話を聞くことで、ようやくヒントを得てきている。足場の組み方一つとっても、木を極力切らずに組み立てるのを見て、まだまだやれることは大きいなと感じてもいる。
A(Gimpei):エッジな感じがいい。日本で馴染みのない自然の中で過ごす暮らしを創ること、その土地を選定する責任を感じることに醍醐味を感じる。
A(Chie):三本の矢だと思っている。自然立地でライフスタイルを創るクリエイティブな側面と、それをビジネスとして成り立たせる側面だけでも、非常に難易度が高いのに、さらにそれを永続させるというサステナビリティの側面がある。この3つをうまいバランスで成立させるこんなチャレンジングなことはなかなかできないと思っている。メンバーの方々通い続けたいと思えるような、料金設定・クリエイティブデザイン・オペレーションを成立されるのは非常に難しく、チャレンジング。それが醍醐味。
Q:SANU流の土地選定は?
A(Gimpei):究極的には「自分がそこに家を持ちたいか」「自分がそこに通い続けたいか」「要は気がよいか」だと思っている。自分や家族がどう思うか、が大切だと思っている。だんだんと自分ごと化している感もある。最初はなかなか土地の取得ができなかった時期もあったが、行き着いたのは、最後はやはり「自分が良いと思えるか」「自分がそこに通い続けたいか」ということが判断基準になっている。
A(Yusuke):土地開発だけで見ると100点満点の土地はそうそう出会えることはないが、建築視点で考えると80点の土地が造作を加えることによって100点になる可能性は秘めている。今SANUの事業開発本部は、開発推進部門と建築推進部門それぞれがあるが、その2つがあることによって、相互作用が有意義に働いている。
Q:設計士・建築家とのコラボレーションする際にどんなことを意識しているか?
A(Chie):SANUがコラボレーションしている方は素晴らしい方々なので、第一にあるのが「リスペクト」。対等な関係でもあるので、意匠性などはコラボレーションパートナーのお力を借りるが、一方でSANUは自分たちが創り上げていきたい「ライフスタイル」や「滞在体験」をきちんと伝えていく役割だと思っている。OPSやCSなど様々な部門とも協業・連携しながら、SANUの代表として相手が「シーン」や「WHY」をイメージできるように伝えることを大切にしている。
Q:どんな事業開発部門・組織を作っていきたいか?
A(Yusuke):建築だけというよりはアーティスト気質を大切にしたい。色んなバックグラウンド・興味を持っている人に来て欲しいと思っている。多様な経験を持っているメンバーが集まっている。それが面白いものを創る。
Q:どんな人と一緒に働きたいか?
A(Gimpei):意思ある仕事をする人と働きたい。SANUの中では尊いこと。そういう人が集まっている組織だと思っている。一人ひとりが自分自身の判断軸を持って、考えている人と働きたい。
A(Chie):スタートアップということもあって、一人ひとりが判断軸をきちんと持って、進められる力を持っていること、自ら切り拓いていく気概も大切。リモートワークやフルフレックスなので、働き方は裁量がある。柔軟に自律的にコントロールしながら、家庭やプライベートとの両立もできる。
A(Yusuke):自分や家族が使いたいもの・サービスを創りたいと思って欲しいし、創って欲しい。
パネルディスカッションのテーマは12個も用意していたのですが、全ては語りきれず、あっという間に過ぎた1時間となりました。参加者の方々もお楽しみいただけたと思いますし、パネリスト側も楽しい時間となりました。残りは第二回・第三回でも続きをやりたいと思いますので、お楽しみに!^^
突貫で始まったこの採用イベントでしたが、結論はやってみてよかったと思います。SANUが行っている事業やカルチャーをリアルにお伝えできるということは、参加いただいた方々にも有益だと思えましたし、加えて、登壇者として参加したSANUチームの面々が楽しそうに自分たちのことを語っているのが、人事としては一番嬉しかった。人は、元来「自分のことを知ってほしい」という欲求があり、そしてそれを伝えて喜んでいただける人がいることは、とても幸せなことに感じました。
イベント後にも、登壇者で軽く打ち上げ的に飲みにも行ったのですが、皆が満面の笑みだったのは、緊張から解放された安堵だけではなく、そこにはこのイベント行うことで楽しさや幸せを感じられたからではないかとも思っています。大前提にあるのは、普段のお仕事が楽しく意義があるからこそ、それを他者に伝えることが誇らしくあるんだとも思います。こういう時間を増やしていけると、イベントの目的だけではなく、SANUチームのエンゲージメントや一体感につながるものだと、確信した一日となりました。
踏まえてですが、この採用イベントは、実験的に始めたものの、第二回・第三回…と続けていきたいとも思います。そして、SANUチームの多くの社員が登壇し、色んな側面でのSANUをお感じいただけたらと思いますし、より多くの社員に楽しさや幸せを増やしていきたい。Diversityが、SANUの強みや特徴の一つだと思っていますし、Diversityはさらに広げていきたい。参加される皆さんにも、その観点でSANUのカルチャーを感じ取っていただけたらさらに嬉しく思います!
SANU 2nd Homeのサービスにもご興味いただけた方は、是非 ↓ のブランドサイトもご覧ください!!