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幼い頃から、「どう生きるか」への関心が強かった
私は東京都の出身ですが、子供の頃は週末や長期休みのたびに自然の中へと通う生活を送っていました。夏休みには母の出身地である秋田の海に入り、鳥海山に登り、白神山地をトレッキング。秋田から戻れば、今度は父の出身地である逗子で遠泳を行い、その仲間と伊豆の海沿いの民宿で泊まり込み生活。そのような生活の中で、自然の中で多様な暮らしを実践する大人にも多く出会いました。
特に、小学生の頃お世話になった丹波篠山の陶芸家の方から大きな影響を受けました。日中は畑の手入れや裏山での山菜取り、薪割り、窯の補修、陶芸作品づくりなどを行い、作業の合間には1日に2回のお茶を頂き、夜にお風呂を沸かした薪の灰はそのまま陶芸作品の釉薬になる。生活と仕事が密接に結びつき、重複する生き方を実践していたことは小学生ながらに衝撃を受けました。
それ以来、「生活すること」と「働くこと」に境がなく融合しているような、生きながらにして働く、働きながらにして生きる、そんな大人たちに憧れを抱くようになりました。「生活の作り込み」への関心を高めていき、小学校の卒業文集では「本当に豊かな生活とは何か?」という生意気なタイトルで、自分がどう生きたいかを記したことを覚えています。
高校から大学卒業までは、一転してラグビーに没頭。チームで何か成し遂げるまでの苦悩や、逃げ出したいほど(たまに逃げました笑)大変だった練習を乗り越え、仲間と他の何にも代えがたい達成感を得た経験は私の大きな財産となっています。
伊藤忠商事での、刺激に満ちた商人生活
大学卒業後は、海外でも活躍していたエネルギッシュな先輩に憧れ、伊藤忠商事に入社しました。多岐にわたる部門の中でも、日々の生活に関わりが深く身近な商材を扱えると感じ、希望した生活資材部門に配属されました。
8年半の伊藤忠での仕事のうち、6年半は紙の原料である木材チップの貿易に従事しました。一代で会社を興したような各国の強者社長から木材チップを仕入れ、日本や海外の上場企業の購買部に営業を行うという、昔ながらの商売を担当していました。コテコテの営業生活で、商売をみっちり叩き込んで頂きました。
担当していた地域の港がハリケーンで吹き飛び、死に物狂いで代替策を工面したり、地球の裏側のサプライヤーと夜な夜な価格交渉を行い、翌日早朝にはお客先とも交渉、他社より1時間先んじたことでギリギリで大型案件の成約をしたりと、非常に刺激の多い商人生活を送っていました。業界での経験を重ねるほどに情報も集まるようになり、担当する商売の規模も、責任も大きくなっていくことにやりがいを感じていました。
資本主義と向き合いながら、より良い生き方を追求する
思い返せば、2021年に第一子が誕生したことが、自分の仕事を考え直す一つの転機となりました。それまで、「いずれ経営者になりたい」という漠然とした思いは持っていたものの、伊藤忠の仕事を辞めてまで転職することは考えていませんでした。
ところが、自分自身が父としてありたい姿を考えたとき、「生活と仕事が一体となるようなライフワークに没頭したい」「30代はより経営に近い立場で仕事をしたい」という思いが強くなりました。
そんなとき、とあるオンラインの講座でSANU ファウンダーの本間と話す機会がありました。「自然と共に生きる。」という、自分にとって絶対に正しいと信じられるミッションを掲げながら、資本主義から逃げずに真っ向勝負するSANUの在り方に強く惹かれました。
子供の頃から興味のあった「生活の作りこみ」と、伊藤忠で資本主義ど真ん中の世界で奮闘してきた経験は、正反対で両立し得ないものだと思っていました。それが、SANUでならその両方を追求できる。とにかくSANUをもっと知りたいと思い、求人に応募をしました。本音を言えば、その段階では転職の覚悟はできておらず、応募してみた、というのが正しい表現かもしれません。
30分だけカジュアルに面談でも、ということでSANUの話を聞きに行ったところ、開始15分くらいでCEOの福島から「一緒に働こう」と打診を受けました。予想もしていなかった展開に驚くと同時に、意思決定のスピードと会社の熱量に圧倒されたことを覚えています。
直感的にひょっとしてすごい集団かもしれないと感じ、家族には面談が終わってすぐ「突然だけど、転職するかも」と打ち明けました。本当の意味で転職を決意するまでには少し葛藤もありましたが、結局自分の気持ちに抗うことはできず、「よっしゃ、久しぶりの大勝負、やってみよう!」と自分の感覚を信じて晴れ晴れとした気持ちで転職を決意しました。
SANUでは、土地選定から竣工完了までの事業開発を担当
現在、SANUで担当する業務は、事業開発分野です。事業開発分野は、土地調達→ファイナンス→施工管理→契約管理、と多岐にわたる領域です。SANUの顔ともいえる開発立地の選定から、竣工完了までの拠点開発を担っています。
具体的には、下記のような業務を同時多発的に行っています。
・SANU 2nd home事業を行うにふさわしい土地候補地の視察、選定
・土地候補地で事業を行えるかの収支シミュレーション、フィジビリティ・スタディ
・投資家候補へのプレゼン準備
・事業開発許認可申請の管理
・開発拠点ごとに竣工までの工程管理
まだほとんど存在していない市場で、壮大なミッションの実現に向けて登っている山は、果てしなく高いです。しかし、少しずつですが確実に、子供のころ憧れた理想の生き方に近づいている実感があります。
SANUでの仕事を一言で表現すると、Life as work 。
SANUは、ライフスタイルを作るブランドです。生活すること、遊ぶこと、仕事すること、刺激を与えあうこと、すべてが関わりあい、影響しあっています。
「Live with nature. / 自然と共に生きる。」を体現する皆さんのご応募、そして一緒に働ける日を楽しみにしています。