今回は当社のプレイングマネージャー樋口さんを紹介いたします。
ご自身の数字へのコミットはもちろん、マネジメント能力も当社一で、社内の圧倒的信頼を獲得されています。
常にご自身の強みと向き合い、どんな環境でも成果を出し続けてきた彼には、人を惹きつける温かさと、仕事への揺るぎない情熱があります。
そんな彼は大手企業での充実したキャリアから、ゼロから組織を創り上げるベンチャーへの転職を決断しました。
彼がなぜその道を選び、どのように困難を乗り越え、現在に至るのか。
その軌跡に迫ります。
樋口 智之(ヒグチ トモユキ)さん。現在34歳。
趣味は休日にお子さんと一緒に遊ぶこと。
毎日成長の喜びを感じさせてくれるお子さんにメロメロだそうです!
ー大学ご卒業後は、ネオキャリアにご入社されたと伺っていますが、その前には少し別の道を考えていらっしゃったとか?
はい、実は私、大学卒業後は居酒屋の店長になろうと考えていたんです!
学生時代にアルバイトをしていた大手飲食チェーンで、独立するオーナーについていき、一緒に居酒屋の立ち上げに携わっていました。
集客の段階から一緒にやらせていただいて、飲食の仕事が好きでしたし、就職活動の時期には「あなたのお店を愛知県に作るから一緒にやろう」と誘われて。
当時は「自分の店持てる!イエーイ!」という感じでした。(笑)
ところが、卒業間近のタイミングでその計画が白紙になってしまって。
急なことだったので、そこから改めて就職活動をするという選択肢も難しく、通信教育で教育学部に編入することにしたんです。
ーそうだったのですか?!それはまた、予想外の展開です…!
では、その時期は教職に就こうとお考えだったのでしょうか?
はい、そうなんです。
ただ、2年間かけて教員免許の取得を目指していた最中に、家庭の事情もあって、先生になるという選択肢から離れ、就職活動へと舵を切ることにしました。
ー就職活動をされ、人材業界を選び、その中でもネオキャリアにご入社された理由をお伺いできますか?
正直に言いますね!(笑)
大学時代に所属していたサークルの名前が「Change」という名前だったんですが、ネオキャリアの会社説明会の名前に「Change」と書いてあって。「あ、呼ばれてるわ」と思ったんです。
ーここまでのお話、全て予想外なことばかりです!(笑)
きっかけは正直ノリみたいなところが強かったんです。
でもいざ説明会に参加すると、人事部の事業部長の方が入社3年目の方だったんですよね。
もし大学を卒業して社会人になっていれば、自分もその方と同じく3年目となっていたタイミング。
「今の自分とその方でこんなにも差があるのか」と衝撃を覚えました。
編入して教職取得を目指したものの、結局その道を選ばなかったこともあり、当時の自分の中には「失った時間を取り戻したい」という気持ちが強くありました。
そんな状況の中、『入社3年目で事業部長になる方がいる』という実績を目の当たりにして、本当に衝撃的でしたし、だからこそ「この環境に飛び込みたい」と強く思い、同社に入社を決意しました。
ーそうだったのですね…ありがとうございます。
当社の水谷さんと出会われたのはネオキャリアで、でしたよね。
ご入社後の配属先で出会われたのですか?
いえ、実は入社前の内定者インターンの時でした。
名古屋の新卒紹介事業部に配属された際に、初めてお会いしたんです。
水谷さんは名古屋支店の立ち上げをされた方で、その名古屋支店は「ずっと達成し続けている常勝軍団」というブランドがありました。カリスマ性も非常に高い方でしたし、当時から憧れの存在でしたね。
ネオキャリアの企業文化は「受け入れる側としてマネジメント側が責任をもって人を育成する」という文化でしたので、当時はインターンではあるものの毎日声かけをしていただいたり、ご飯に連れて行っていただくこともあり、本当に手厚く指導していただいた、という感覚があります。
水谷さんとの1枚。
ネオキャリアをご転職された以降も、定期的にモーニングに行くなど、非常に親しくされていたそうです。
ー水谷さんとの出会いや、ネオキャリアの『人を育成する』文化の中で、どのようなご経験を積んでこられたのでしょうか?
入社1年でリーダーに昇格させていただき、部下も持たせていただきました。
入社して2年半のタイミングで水谷さんの後任でいらっしゃった支店長が予期せぬスピードで退職をされることになったんです。
当時、私の役職はリーダーB。順当なキャリアアップとしては『リーダーB→リーダーA→マネージャー』というステップがあり、自分よりも上の先輩方もいらっしゃいましたから、その方が次期支店長になるのが自然な流れだとは思います。
ですが、『このタイミングを逃したら、今後なかなかチャンスは来ないだろう』と直感したんです。
だから『やらせてください!』と手を挙げました。
もともと入社する際にも『失った2年間を取り戻す』という強い目的がありましたし、ここで手を挙げられなければ、もうチャンスは来ないだろうという危機感も大きかったんです。
今思い返せば、身の丈に合わない、まさに『若気の至り』だったと思います。『あいつは何を言っているんだ』と思われる状況なのも承知の上でした。でも、ここが勝負どころだと感じ、手を挙げさせていただいたんです。
結果的には、先輩方にも支えるよという風に言っていただきました。
ーそのタイミングで支店長に昇格されるとは、異例のスピード出世だったのではないでしょうか?
おそらく、当時最速だったのではないかと思います。
水谷さんが私の上司だった頃は、『これぐらいの数字を作るので、実現したら部下を持たせてください』といったことを常に提案していました。水谷さんもそれを受け入れ、応援してくださっていました。
目標を実現して部下を持ち、さらにその部下を達成させ続ける。
そうやって、常に『これを実現したら、次はこのステップに進ませてください』という提案を繰り返し、キャリアを築いていったという感じですね。
ーコンサルタントとしてご活躍されている方の中にはマネジメントの道を選ばず、プレイヤーとして実績を残したい、という方もいらっしゃいますが、樋口さんは元々マネジメントにご興味をお持ちでいらっしゃったのですか?
実はですね、正直にお話しすると、入社前は売上1位になれる自信があったんです!
ですが現実は常に2位…。
当時同期入社した女性に歴代ギネス記録をつくるような、ものすごい馬力と成果を出す方がいて、1位は常にその方でした。その方の圧倒的な行動量と成果を追い求める姿勢を目の当たりにした私は、「この人には勝てないな」と感じてしまいました(笑)。
ただそこで折れてはいられない。
自分は何で勝てるかを深く考え、常に2位というコンプレックスがあったからこそ、『どうすれば数字が作れるのか』ということを論理的に分析し、それを『人を育てる』という道に活かすことなら、自分の可能性を広げられるのではないか、という結論に至りました。
『マネジメントの道に進んだ方が、自分の市場価値を高められるのではないか』
そういった道筋を、入社後の1年間で考えるようになったんです。
そして、1年目の後半には、マネジメント側で最速でキャリアを歩んでいくことを目標に定めました。
ーその時のご経験が、今マネジメントとしてご活躍されている樋口さんに繋がっていらっしゃるんですね。
1社目では「一つ上の視点で仕事をしましょう」という文化があったのですが、この風土で経験したことが本当に良かったと思っています。
リーダーであれば支店長、支店長であれば事業部全体ということを常々意識する。そういった文化が、私の社会人としての根底にずっとあるんです。
メンバーだから自分の仕事だけをする、というよりも、常に全体を俯瞰し、一つ上の立場の人間ならどう考えるかを意識する。そういった姿勢ですね。この意識を1社目でスキルとして獲得できたことは、自分にとって非常に大きな財産だと思っていますね。
ーありがとうございます。社内最速で支店長としてご経験を積まれたりと非常に順調なキャリアを築かれ、「失った2年を取り返す」という目標も叶えていらっしゃるように感じるのですが、その後ジェイエイシーリクルートメント(以下、JAC)にご転職されたのには、どういった理由がおありだったのですか?
理由としては2つあります。
1つ目は、当時自分自身で強く感じていたのが、人材業界のコンサルタントとしての能力・スキルが追いついてないまま支店長になったので、無理やり全員を束ねているような感覚があり、そこに対する劣等感を強く感じていました。
マネジメントとして理想とするのは、あらゆる経験則から「そういう時はこうすべきだ」と導き出せることだと思うんです。ですが、私にはその引き出しがまだ足りませんでした。
正直なところ、限界も感じていましたし、何かを教えるときに、自分にはその基礎があるのか、という点にずっと自信がなかったので、それが一つ目の大きなきっかけだったと思っています。
2つ目の理由としては、コロナの影響は大きかったと感じています。
当時、名古屋支店長として待機させるメンバーを自分が選ばなければいけない立場にありました。
待機となったメンバーはいつ戻ってこれるかわからない状況の中、自分を含め当時のリーダー陣で売上を何とか作り上げ、「もう一度みんなで働けるように頑張ろう!」というモチベーションで頑張ってはいたのですが、実際はなかなか苦しいものもありました。 一緒にやってきたメンバーが景況感によって散り散りになっていってしまうのに、何の責任も取れないことへの悔しさも募りました。
コロナが苦しいから辞めたい、というわけではありませんでした。
当時、自分が身を置いているマーケットに対する危機感が大きかったんです。
景気変動が起きた際、未来への投資というのは、どうしても経営判断として最初に止まってしまいがちです。 今後は中途採用という大きなマーケットで、自分がキャリアを深く歩んでいかないと、今後さらに厳しい状況になるだろう。そう考えるようになり、この二つの切り口から転職を考え始めたという形です。
ーそうだったのですね。
2社目となるJACにはどういった理由で転職を決断されたんですか?
元々、JACに対しては業界内で両手型エージェントとして高い収益性を誇る、というイメージを持っていました。
コンサルタントとして真の実力をつけるには、やはり一気通貫型がベストだと考えていましたし、会社の利益率といった数字面を見る中でも、私自身を最もスキルアップさせられる環境はここだろうと、直感的に感じていたんです。
ー実際にご入社されていかがでしたか?
めちゃくちゃ大変、めちゃくちゃ難しかったですね。でも入社して本当によかったと思っています!
JACでは製造業・メーカーを専門の両面型エージェントとなったのですが、これまでの人生で製造業といった分野に興味を持ったこともなく、言葉が全くわからないんですよね。
入社直後は、例えば生産技術、品質管理、品質保証、生産管理といった職種がどう分けられているのか、説明を受けても全く理解できませんでした。さらに、企業ごとにその区分けが違うと言われると、もう何が何だか分からない、まるで得体の知れない世界だと感じたんです。
ですが、お客様や求職者様の魅力を深く理解するためには、そこを乗り越える必要がありました。
一つ一つ自分で本を調べ、先輩方に聞き、時には求職者様にも教えていただきながら、専門性を身につけるために泥臭く行動しました。
JACは「質」を強く追求する会社でした。企業様も求職者様も深く理解することに責任を持つ、というその価値観のもと、両手型で人材紹介業を学べたことは、私にとって非常に大きな学びとなりましたね。
ーネオキャリアではマネジメント職に重きを置いていた印象ですが、JACでは入社当初の目的「実力をつける」というところで、プレイヤーとしてご経験を積まれていかれたんですか?
はい。プレイヤー1本でした。JAC在籍の後半にはリーダーとしての打診もいただいたのですが、私自身がプレイヤーとして深くのめり込んでしまったんです。
入社後の1年間は、実はかなり苦戦しました。
たとえば、売上を作るスピードで言えば、入社2ヶ月で成約を出すなど、周囲からは「すごい!」と評価された時期もあったんです。
一方で、売上数字ばかりにフォーカスして人材紹介をしてしまう時期も正直ありました。
内定承諾後のご辞退や入社後の早期離職を経験する中で、「私たちはどういう仕事をすべきなんだろう」、「人材紹介としての本質的な価値とは何か」と深く考えるようになりました。
プレイヤーとして2、3年、お客様と徹底的に向き合いながらその問いを突き詰めることは、非常に難しかったですが、同時に大きな面白さも感じたんです。
単に能力やスキルの掛け合わせをマッチングする側面だけでなく、それぞれの価値観や想いなど、様々な要因が複雑に絡み合う中で、私たちが客観的にどう導いていくか。
そこに「正解がない」からこそ、この仕事は面白いんだという感覚が強くありました。
ーお話を聞いていて、やりがいも感じながら、リーダーとしてのお話も預かったりと非常に充実して働いていらっしゃる印象を受けたのですが、この後steerに転職することになったのには何があったのでしょうか?
正直な話、当時転職は一切考えていませんでしたね。
JACでお世話になった方々は皆さん尊敬ができて、すごく魅力的な方ばかりでしたし、今でも仲良くさせていただいています。働いている環境といった側面ものめりこんでいたタイミングでしたので、転職は本当に考えていませんでした。
ただ一つ、いわゆるリーダーとして今後マネジメント側に回ってくれないかという相談をお預かりする中で、完成された大手企業の中でマネジメントをやっていくことが、自分にとって本当に面白いのかどうかという点には、正直懐疑的な部分がありました。
ネオキャリアというベンチャー企業では、入社2年半で支店長職という大きな責任、損益計算書の責任なども任せてもらっていました。しかしJACのような大手企業となると、やはり勝手が違います。
そこでは、様々な制約や、マネジメントとして求められるものが大きく変わるだろうと感じたんです。
自分自身がJACにいることのやりがいは感じつつも、会社にとっての私の存在意義は「別に私でなくても良いのではないか」という感覚を抱いていたんです。強いて転職を検討するきっかけを挙げるなら、その一点に尽きます。だからといって、目の前にお客様もいらっしゃいましたし、「すぐに辞めよう」などとは考えていませんでした。
ただ、そんな時に水谷さんからお話をいただき、もう一度自分たちで会社組織を作り上げる面白さを想像したんです。その時に、徐々に大きな魅力を感じるようになっていきました。
当時、佐藤さん(当社代表)とカジュアル面談を数回させていただいた際、人材紹介というビジネスで会社を創ることや、組織に所属することはイメージできましたが、そのビジネスがスポーツ球団やまちづくりといった領域にまで広がるという構想には、良い意味でカルチャーショックを受けました。
私が大好きなこの”人材紹介事業”を、佐藤さんが描く構想と掛け合わせたら、シンプルに面白いのではないか。そう思ったのが、最終的な決断の理由です。
ー実際にsteerに当社にご入社されていかがでしたか?
何かご実感されたことがありましたら是非ご教示いただきたいです。
そうですね。私は入社2クォーター目で予算を持ち、当時の社内ギネス記録を更新することができたんです。
当社はインセンティブ率の高い会社なので、steerに入社する際、家族に「稼いできます!」と宣言していたんですが、それも実現できましたし、そういった収入の面で良かったなと思っています。
そして何より、時間の使い方の自由度が非常に大きいと感じています。
まだ子どもが小さいため、ライフイベントに合わせて時間を優先させてもらえるのがありがたいですね。
プライベートに時間を充てた分、業務の時間もフレキシブルに設計することができています。
これまでの会社では、プライベートと仕事の区分けが絶対で、環境としてそうせざるを得ない面がありました。ですが、ここではライフイベントを優先しながらも、仕事で実績を残せるよう、自分自身で働き方を組み立てられる。これは本当にありがたいと感じています。
ーありがとうございます。樋口さんはこれまで数多くのご支援をされてきていますが、中でも印象に残っているご支援はありますか?
いやー。この質問、難しいですね…。
これまでのご支援、お一人お一人に思いを込めてきたんですよね…。
誰か一人を選ぶと、他の素晴らしい方々を選んでいないような気がして、それが自分でも嫌になるくらいなんです。
本当に、かけがえのない方々のご支援に携わらせていただいているという実感がありますね。
どのご支援にも、それぞれ違うドラマがあったなあと感じています。
ーとても素敵だと思います!ネオキャリアからJAC、そして当社と数社にまたがって数々のご支援をご経験されているわけですが、これまで関わったどのご支援も思い入れが深いのでしょうか?
そうですね。
ただ、圧倒的に一人ひとりのお客様に向き合う時間や接点の濃度は、今が一番深く、より強い思いを込められていると思っています。
これは求職者様や企業様にもよくお伝えしていることなのですが、当社は一企業様・一求職者様あたりに十分な時間をかけることができる環境です。
だからこそ、丁寧に面談を重ね、直接お会いし、時にはお食事の機会もいただきながら、深く伴走させていただくことができています。
これは、これまでの環境ではなかなか実現できませんでした。
それは、今のsteerという会社が、私たちが追求するサービスのクオリティや、人材紹介のあるべき姿に対して、深く理解し、許容してくださるからこそだと感じています。”ただご支援して終わり”ではなく、お食事に行ったりと、深く関わることが許される環境だからこそ得られるものがあるんです。
お食事の場で初めて、転職のご支援の場ではなかなか聞けなかった本音や、より深い情報、人間関係に触れることができ、純粋に感動しますし、それによってお客様の本当のニーズを捉え、より質の高い支援に繋げられれているな、と感じています。
ーありがとうございます。
それでは最後に”今後どんな方と一緒に働きたい”や”steerで活躍をできる方はこんな方だよね”というお考えがあればお聞かせください?
そうですね。まず、自分の仕事に責任を持って、とことん頑張れる人だと思います。
そして、『自分の人生をもっと豊かにしたい』という向上心だけでなく、『他人の人生も豊かにしたい』という強い思いをお持ちの方ですね。
そういった熱い思いや、エネルギーをお持ちの方は、非常に魅力的だと思います。
私たちが目指す方向性に対し、一緒に船を力強く押し進めてくれる、そんな方ではないでしょうか。
そういった環境を自ら作り出したい方にとって、当社は非常に良い環境だと確信しています。
与えられた環境の中で漫然と過ごすのではなく、自分自身の人生も、そして家族の人生も、もっと豊かにしていきたいと願う方。
さらに、それを他人の人生にまで広げていけるような方と一緒に働きたいですね。
そういった方と一緒であれば、きっと素晴らしい仕事ができると確信しています。
いかがでしたでしょうか?
当社では、困難を乗り越え、自らの手で未来を切り拓くことに面白さを感じる方、そして、既存の枠にとらわれずに新しい価値創造に挑みたい方、そんな仲間を求めています。
少しでも興味を持たれた方はまずはカジュアル面談でお話をしてみませんか?
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