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こんにちは。TPS人財開発事務局です。
今回は、TPSで長年「人財開発」に携わってこられたお二人(石黒さん・山口さん)に、お話を伺いました。
▼Interviewee
プロジェクト工事本部 プロジェクト1部 副部長:石黒
設計本部 設備設計部 副部長:山口
このインタビューを通して見えてきたのは、「働きがいのある会社にしたい」という、ずっと変わらない熱意と、そこに向けて一歩ずつ積み上げてきた確かな軌跡でした。
そもそも、「TPSの人財開発って、どう始まったのか?」という問いから、話はスタートしました。
人財開発委員長から立ち上げ当初の想いを聞く機会があり、そこには静かだけれど確かな覚悟が込められていました。
「働きがいのある会社であるために、自分たちがどんな働きかけをすべきか。」
この一言に、すべてが詰まっていたように感じます。
▼人財開発委員長:河合の記事はコチラから▼
その“はじまり”を実際に形にしてきたのが、河合人財開発委員長をはじめ、石黒さん・山口さん・他各部門から結集した人財開発委員のメンバーです。 ともに「TPSらしい人財開発とは何か?」という問いに向き合い続けてきました。
当時のことを伺うと、真っ先にこんな言葉が返ってきました。
「最初は、教育制度らしいものなんて、正直なかったんです。」
「何から手をつけたらいいか、わからない。けど、“このままではいけない”という感覚だけは確かにあった。」
教育も、評価も、まだまだ“仕組み”にはなっていなかった時代。 親会社東洋エンジニアリングの制度に頼りながらも、「自社らしい人財開発ってなんだろう?」と、手探りで模索する毎日が続きました。
一つひとつの制度や資料を、ゼロから作り直すこと。 時には、「これは本当に意味があるのか?」と悩みながらも、一歩ずつ文化を育ててきたと言います。
特に印象的だったのは、“育てる”という発想そのものが、当時はあまり根付いていなかったという話です。 新卒採用も、教育研修も、属人的で場当たり的。誰かが教える、というより、「なんとなく覚える」ことが当たり前になっていたといいます。
「これはまずい。このままでは人が育たない」 その危機感こそが、すべての出発点だったのだと、お二人は振り返ります。
「新卒採用が活発になり、新しい風が吹いた。若手が入ることで、“育てなきゃ”って意識が自然に高まったんですよね。」
受け入れる側の責任が芽生えたことで、教育のあり方が大きく変わったのです。
マニュアルや研修制度の整備だけではなく、「この人の未来に、ちゃんと向き合おう」という気持ちそのものが、文化として育ちはじめた瞬間でした。
最後に、お二人にこんな問いを投げかけました。
「あなたにとって、“人を育てる”って、どんなことですか?」
石黒さんは少し考えてから、こう答えてくれました。
「うーん…“信じること”かな。まだできていなくても、この人ならきっとできるようになる、って。そう思って関わることが、結局は一番の育成につながるんじゃないかなって思うんです。」
山口さんも、静かにうなずきながら、こう続けました。
「"責任を持つこと"、ですね。誰かの未来に関わる以上、中途半端な関わり方はできない。だからこそ、社員一人ひとりが常に学び続ける土俵を作ってあげなければならないって思います。」
人財開発において、大切なのは“仕組み”だけではありません。
誰かの可能性を信じること。
そして、その人の成長に寄り添う覚悟を持ち続けること。
「TPSの人財開発とは、何だったのか?」
その答えは、こうした一つひとつの対話と、想いの積み重ねの中にありました。
「設計でもプロジェクトでも、活躍してる人ってどんな人ですか?」
そんな問いに、2人が口をそろえて言ったのは――“自ら動ける人”だった。
石黒さんはこう言います。
「指示を待ってるんじゃなくて、自分で考えて、動いてる人。前にこうやってたけど、もっと効率よくできないかとか。自分なりに改善しようとする姿勢がある。」
山口さんも続けます。
「仕事を“やらされてる”んじゃなくて、“気づいたら自分でやっている”。そういうマインドの人は、周りに自然といい影響を与えるし、現場を変えていける人になると思う。」
自分の意志で動き、仲間とつながりながら、仕事の中に小さな楽しさや面白さを見出していく――そんな人が、現場の空気を変え、組織を前に進めていく。
だからこそ、“自ら動ける人”を育てることが、人財開発の本質なのだと、改めて実感させられました。
制度や仕組みだけじゃない、働きがいのある会社にするために信頼・誇り・連帯感を持っていくこと、一人ひとりが成長する仕組みをつくることがTPSの人財開発の原点。
これからもその想いを大切に、ゆっくりでも確実に未来をつくっていきます。
人財育成とは、制度や研修の話だけではなく、その人の可能性を信じ抜き、未来に責任を持つこと。 TPSの人財開発は、まさにそんな“人財”を大切に育んできました。
その原点を忘れずに、これからもチャレンジを積み重ねていきます。
次回は、実際の取り組みや新たな研修施策にスポットを当ててご紹介します。
これまでの「想い」と、これからの「実践」がどうつながっていくのか――ぜひご期待ください。