NEWONEの組織・人材開発事業部でHRパートナーとして活躍する降旗 光星。新卒入社から4年目を迎えた今、NEWONEでのやりがいやエピソード、思い描くこれからについて語ります。
答えのない問いに、お客さまと一緒に向き合う。みんながWin-Winになる道を
──入社4年目の今、どのような業務を担当されていますか?
営業担当として、お客さまが抱える組織課題にアプローチするための企業研修をカスタマイズし、企画提案を行っています。受注をいただいた際には、研修の主旨や概要を研修に登壇するファシリテーターへお伝えしたり、研修のファシリテーターを僕が担当したりと、さまざまな業務にあたっています。
──幅広く業務を担当されていらっしゃるんですね。今は何社くらい担当されているんですか?
現在は20社ほど担当しています。そのうち12社は、今期の営業活動で新規に受注した企業です。
──20社も!降旗さんの仕事をサッカーでたとえると、フォワードですかね。
はい。攻め特化型人材ですね。学生時代、サッカー部ではディフェンダーだったんですが(笑)。社会人になってからはフォワードに転向しました。
──お仕事の中でやりがいを感じるのはどのような瞬間ですか?
お客さまの組織課題の解決に向け、僕から仮説を立てて提案した研修内容にお客さまから合意をいただける瞬間ですね。お客さまも私たちも答えを持ち合わせていない課題にアプローチする中で、「仲間になる感覚」があるため、やりがいを感じるのだと思います。
──組織課題へのアプローチとなると、管理職と若手社員のどちらにも寄り添うスキルが求められ、なかなか簡単ではなさそうです。
実は、大学のサッカー部に所属していたころ、組織の幹部と若手どちらも体験したことがあるんです。母校のサッカー部は7チーム編成になっていて、指定校推薦で入学した僕は自動的に最下位チームに振り分けられました。そこから紆余曲折あって、1年後には最上位チームまで昇格できたんです。その過程で僕の立ち位置が変わっていくにつれて、自分の価値観や考えも変わっていきました。
NEWONEの営業担当としてお客さまの抱える課題に向き合っていると、管理職の考えや、若手社員の意見それぞれと僕自身の経験を通して感じたことに共通点をおぼえるんですよね。せっかく一緒に働くのなら、双方がWin-Winとなれるよう、どちらの立場も尊重して寄り添いたいと考えています。
──周りの人に寄り添いたいという気持ちには、原体験があるのでしょうか?
大学4年生のころ、部活のキャプテンとしての立場に悩む友人たちが、サッカーを辞めようと思っていたころの自分に重なって、彼ら、彼女らをサポートしたいと思ったのが原体験かもしれません。
大学時代、僕はサッカー部と並行して「体育会学生本部」という組織にも所属していました。その組織は、大学内にある体育会系部活動のいわゆる「生徒会」のようなもので、全42部活を対象に部活の枠組みを越えたコミュニケーションと連携を目的に活動していました。
友人たちの悩みの解決につなげられるよう、組織のチームづくりやモチベーションの上げ方について書籍で勉強したり、彼ら、彼女ら同士をつなげる場づくりとして学生200人規模のキャンプを開催したり、OBの方による講演の企画実行をしたりもしました。
僕自身がサッカーの活動に思い悩んでいた時は、寄り添ってくれた先輩のおかげで、自分が閉ざしてしまっていた可能性のフタを開けたと思っています。そこからはチーム昇格を果たして試合に出場し、インディペンデンスリーグでは日本一達成、天皇杯ではプロチームを相手に勝利をおさめました。
企画の価値は、計り知れない。それに気づいてからは、自然と壁を乗り越えた
──学生時代から活躍ぶりが目覚ましいですね。そんな降旗さんは、入社直後から仕事面も順調だったんでしょうか?
実は、挫折や葛藤がたくさんありました。1年目に、先輩の営業活動に同行する中で、研修企画の機会をいただいてきましたが、なかなか上手くいかなくて。お客さまと話す時は、新人だから耳を傾けていただいているだけで、お客さまに頼られるまでにいたっていないことを痛いほど感じました。
また、社内でも自分の考えた企画が通らなかったり、通った企画でも提案した時にはお客さまの求めていらっしゃるものと違っていたことがわかったり。人をつなげる活動に従事していた学生から社会人になって、会社レベルの課題に向かっている人事の方の視座に至るには、苦戦の連続でした。
──どのような点で壁にぶつかっていたんでしょうか?
上司や先輩からの指導で気づけたことですが、「現場の声」の聞き取りが不十分だったんです。僕なりにお客さまの気持ちになったつもりでいても、自分の軸で考えてしまっていました。
たとえば、「3カ年計画」という人事研修プログラムの企画にあたって、1年目、2年目、3年目の社員それぞれに適した研修を検討する段階で、お客さまの現状を聞き出す前に、自分の考える社員像から企画を進めてしまっていて。想像はあくまで想像でしかなくて、実は自分がやりたい企画を押し付けていることだと思い至りました。
──そこからどうやって脱却されたんでしょうか?
きっかけは、上司からの助言でした。当時の上司から、「NEWONEが売っているのは“研修”ではなく、お客さまの代わりに考える“脳みそ”だ。そこから生まれた企画は、計り知れない価値になり得る」と言われたんです。その言葉を聞いてから、「どんな企画がお客さまの求めているものなんだろう?」「本当にこの企画は価値があるのか?」と、企画の価値を極限まで高めようと明確に意識するようになりました。
すると、お客さまとのコミュニケーション方法も変わっていって。企画の段階では課題解決に紐づく情報をより丁寧かつ詳細にヒアリングするように、そして提案の時は大枠の方向性から企画内容を提示して、お客さまのイメージとすり合わせるよう心がけていったんです。そのあたりから、自分の企画に対してお客さまからお褒めの言葉をいただいたり、名指しで企画作成の依頼が入ったりと、好循環が生まれていきました。
「新人」から「降旗 光星」へ。苦い経験から目をそらさず、課題解決へ導いた
──仕事でいちばん印象に残っているエピソードはありますか?
1年目のころからお付き合いのあるお客さまからいただいた1本の電話にまつわる話です。
まだ先輩との営業同行でそのお客さまと接していた1年目の時、提案も上手くできなかった僕は、おそらく「NEWONEの新卒の子」という印象を抱かれていたと思います。それから、2年目終盤には、実施した研修プログラムに対するフィードバックや報告をこちらからお伝えした際に、追加発注をいただくことができ、さらにその研修の終了後には先方からの問い合わせに対してすべて1人で対応するほどになりました。
そのお客さまには担当の方が2人いらっしゃって、ある日、片方の担当者から僕宛に電話がかかってきたんです。話を聞くと、もう1人の担当の方が、僕の成長ぶりを褒めてくださっていたそうで。電話をくださった方は「その話を聞いた自分まで嬉しくなっちゃって、つい電話してしまいました」とおっしゃったんです。すごく嬉しかったですね。そんな言葉をいただいて、お客さまにも育てていただいている感じがしました。
他のお客さまとのやり取りでも、たとえばメールで「NEWONE」宛ではなく、「降旗 光星」宛のメッセージをいただいた時に、頑張ってよかったな、と思えます。
──NEWONEで、降旗さんがこれからやっていきたいことはどんなことでしょうか?
先ほど少しお話した「3カ年計画」というプログラムをやりきることです。企画段階の挫折から苦手意識がありつつも、思い入れがあるプログラムです。
この「3カ年計画」は、僕がNEWONEに入社1年目の終わりごろ、練りに練り直した案でお客さまから受注いただくことができ、研修プログラムを実施しています。離職率の高さを課題とされているお客さまへ提案した企画でした。今年は「3カ年計画」の1期生が入社後3年目を迎え、区切りの年です。実は、この研修を受けた社員の離職率が、研修導入以前の社員と比較して大幅に改善しているんです。
この段階に来るまで、自分が営業から企画提案、プログラム作成まで担当してきたので、次はこの研修のファシリテーターも担当したくて。そこまでやりきってから、後輩へ引き継いでいきたいと考えています。
自分の意思を貫きたい。後輩の前に立つ、ちょっとカッコいい先輩でありたい
──もともと降旗さんがNEWONEを選ばれたきっかけは何だったんでしょうか?
僕は、「企業理念に共感できる会社で、企業理念をつくった人と仕事がしたい」という軸で就職先を探していました。なぜかというと、よく言われる「厚待遇」「裁量」「安定」の条件は、入社してからでも自分の努力で変えられるのに対して、「企業理念」は変えられないと考えていたからです。その条件で絞った就職活動では、NEWONEを含め複数社から内定をいただきました。
──NEWONEと他の企業の違いは何だったんでしょうか?
どの企業へ入社するか悩んでいた時、各社に内定理由をメールでたずねてみました。すると、NEWONE以外の企業からは僕の経験やスキルを活かしてどのように活躍できるかを説明する返信内容だった一方で、NEWONEの社長・上林から届いたメールだけは、当時まだ学生だった僕のことを仲間扱いしてくれていることが伝わる内容だったんです。そのメールを読んで、「こんな人のいる会社で、その想いに貢献したい」と気持ちが固まり、NEWONEへ入社する決め手となりました。
入社後、葛藤する場面もありましたが、入社を決めた思いは今でも自分の軸として変わりません。僕自身のキャパシティを超えて成長していった暁には、社長から「降旗がいてくれて本当によかった」と言われる存在になれるよう、意思を貫きたいと考えています。
──降旗さんにとって、NEWONEの推しポイントはどこですか?
フラットな環境です。いざ入社してみても、社長との距離もすごく近くて、会議でもしょっちゅう冗談を言って笑い合っています。ほかにも、会社全体がそれぞれのメンバーの意思を尊重してくれているように感じています。しんどそうな人にさりげなく手を差し伸べることなどがNEWONEでは流れるように行われているな、と思います。
もちろん、答えのない問いに向き合っていく業務はハードな部分もありますが、その半面、最高な環境があると自分自身が実感しています。だから、後輩が大変な時にも「頑張ろうぜ」と、その先につないでいきたい。後輩の前に立つ、ちょっとカッコいい先輩でいたいですね。
※ 記載内容は2024年6月時点のものです