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誰かに与えられるのではなく、自分たちでつくる“NEWONEらしさ”。
組織が拡大し、多様な価値観が共存するようになった今、「NEWONEらしさとは何か?」を全社員で見つめ直すプロジェクトが始動しました。
暗黙の了解ではなく、誰もが言葉にできる価値観を。
変化の時代にこそ必要だった、私たちのCREDO(行動指針)再定義の軌跡をお届けします。
なぜ、CREDOを変えたのか
「この言葉を、未来の自分たちは本当に使い続けられるだろうか?」
CREDO(行動指針)の再策定プロジェクトが立ち上がったのは、NEWONEが組織として大きな成長フェーズに差し掛かっていた2024年5月のことでした。事業が広がり、社員が増え、多様な視点が加わる中で、かつては「暗黙の了解」で共有されていた価値観が、少しずつズレ始めていました。
現場からも「この言動はNEWONEらしいのか?」という声があがるようになり、経営メンバーの間でも「次のステージに進む今だからこそ、未来を見据えて、あらためて“私たちらしさ”を言語化すべきタイミングでは」という共通認識が生まれました。
そんな危機感と希望を背景に動き出したのが、CREDO再策定の「NEXT CREDO Project」です。「今のままでも良いのでは?」「全員の意見をどうまとめる?」という葛藤もありましたが、「私たちのCREDOは、誰かが“つくる”ものではなく、みんなで“育てていく”ものだ」という感情もわいてきて、そんな想いがプロジェクトの推進力となりました。
全員でつくる、という覚悟
2024年5月から8月にかけての全社会議(計4回)を活用し、全社員参加型のワークショップを実施しました。当時在籍していた社員60名全員が、少なくとも4時間以上をかけて、CREDOについて議論を重ねました。
向き合った問いは、シンプルで本質的なものです。
- 大切にしたい価値観・カルチャーは?
- なぜ変えるのか?
- どんな場面で、どう使うものなのか?
「次のフェーズに向かってチャレンジを続ける今だからこそ、未来に向けた“NEWONEらしさ”をアップデートする必要がある。CREDOは、私たち自身の行動規範であり、それが結果としてブランディングにもつながる」
この前提を丁寧に共有した上で、言葉を紡いでいきました。
全員での議論というのは、想像以上にパワフルで、同時に難しくもありました。「あの言葉が好き」「この表現はわかりにくい」「この言葉を原動力にお客様へ良い価値が提供できるか?」といった声が次々に上がり、全員のこだわりをすべて取り入れることは不可能。それでも、全員の気持ちに耳を傾けながら、“全体として納得感のあるもの”を模索する時間が続きました。そんな粘り強い対話が、このプロジェクトの土台になっていったのです。
言葉を、妥協しない
「当たり障りのない言葉にすれば、きっと楽だろうな」と、そんな気持ちが何度も頭をよぎりました(笑)
誰も傷つかない言葉、無難にまとまった表現。そうすれば議論もスムーズに進むかもしれない。しかし、プロジェクトメンバーと話し合う中で出た結論は、はっきりしていました。
「妥協したらNEWONEらしくないよね」
CREDOは、ただ掲げるスローガンではありません。
仲間の背中をそっと押す言葉であってほしい。困難な場面で迷ったとき、ふと立ち返れる支えであってほしい。だからこそ、「私たちの言葉」でなければ意味がないと、何度も立ち返りました。
プロジェクトを通して、さまざまな葛藤と向き合いました。
- 言葉の表現に自信が持てない…でもNEWONEらしい言葉を紡ぎたい
- そもそも変える必要ある?今のクレドも十分すてきじゃないか?
- どんなときに使うもの?この言葉が本当に活きるのか?
- メンバーの背中を押すような言葉ってどんな言葉?
- この言葉に沿って行動したとき、未来のNEWONE大丈夫だろうか?
議論を重ねる中で、私たちが最後までぶらさなかった信念がありました。
- プロジェクトメンバー1人ひとりが納得した上で進む
- 今のメンバーだけでなく、未来のメンバーのためのCREDOである
- 社員の声に真摯に耳を傾ける
- 最後は、私たちが自信を持って決めて、浸透させる
言葉に、逃げ道はつくらない。
私たちは、妥協なき対話の末に、「NEWONEらしさ」を信じ抜いた言葉を選びました。
NEWONEのCREDO、完成。
こうして完成したのが、私たちの新しいCREDOです。
全員の対話を重ねた末にたどり着いた、5つの行動指針です。
- NEWONEならベストを追う
~プロフェッショナルの自覚を持ち、極め続ける~
日々に追われ、スピードや質に妥協しない
自分自身にうしろめたさを抱えながら、蓋をしない
学びと挑戦を繰り返し、自分自身の限界を超えていく
プロフェッショナルとしての覚悟を胸に、成長し続けることを当たり前とする
常にベストを追い求め、より大きな成果を生み出していこう - 主語はNEWONEである
~「私=NEWONE」として発言・行動する~
不満や要望を口にするだけで終わらない
「誰か」に期待して、ただ待つのはやめる
組織は私たち次第という意識を持ち、ルールは守るか、自らが率先して改善する
全員が、同じ目線で意見を交わし、共に成長する
私たち自身の言葉・行動によって、NEWONEというブランドを創り上げていこう - 共に笑い、チームで越える
徹底的に仲間に関わり、楽しみながら走り切る
仲間と上辺だけの関係で取り繕うことをやめる
目の前の課題を楽しむ工夫もせず、一人でただやり過ごさない
「人が変わりたいと思う場をつくる」会社であるからこそ、人への関わりを心から大切にする
困難な状況こそ、チームで笑って乗り越えていく
仲間と共にそんなNEWONE LIFEを楽しもう - Walk the Talk
~言行一致を貫く~
体現できていないことを、それらしく語るのはやめる
絵空事でごまかさない
お客様、社内外の関係者に、言葉だけでなく、行動で示す
私たち自身が実践し、高いスタンダードを体現する
約束だけでなく、実行によって信頼を築こう - No Try, No NEWONE
~できる可能性を考え、カタチにする~
現状維持で満足しない不可能だと思い込み、勝手に諦めない
自分を、組織を、私たちが提供する価値を信じる
可能性を考えるだけで終わらせず、行動し、実現させる
その先に、「NEWONE(新たな〇〇)」が生み出される
これらのCREDOは、掲げるだけの言葉では終わりません。社内のコミュニケーションや評価制度にも組み込み、「体現度」が評価項目として反映され、言葉と行動が結びつく仕組みも整いつつあります。
ただ、浸透はまだまだこれから。この言葉たちを、日々の実践の中で「使い、育てていく」ことが、私たちのこれからの挑戦です。
私たちの言葉で、私たちらしい未来を
このプロジェクトを経て、人事として新たに見えてきた願いがあります。
それは、「どんなに会社が大きくなっても、NEWONEで働くひとりひとりが“自分たちらしさ”を言葉にできる組織であり続けたい」ということ。
未来のメンバーが読んでも「いいね」と思える言葉。
組織フェーズが変わっても、意味を持ち続ける言葉。
そして、私たち自身が、日々の行動の中で“育てていける”ものだと信じています。
このCREDOは完成ではなく、はじまりです。私たちNEWONEというブランドは、私たちの言葉と行動の積み重ねによって、これからも磨かれていくのだと信じています。
このCREDOに共感し、一緒に実践してみたいと感じてくださった方がいれば、ぜひ一緒にこれからのNEWONEを一緒につくっていきましょう。