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前編では、岸波さんに“退職”と“出戻り”の本音を聞きました。
今回は、その裏側で会社側は何を感じ、どう受け止めていたのか。
当時の心境と、4時間の対話の真意を、石山社長に伺いました。
──まず、岸波さんの退職を聞いた時、どう受け止めましたか?
石山さん
「一番大きかったのは“申し訳なさ”です。
岸波さんは攻める力が強くて、成長したいという意欲も明確だった。
それに対して、会社として十分に応えられなかった。
“もっと挑戦させられる組織にできなかったな”と思いました。」
──攻めたい人に対し、組織のフェーズがついていけなかった?
石山さん
「まさにそれです。
当時はまず“会社を倒さない体力づくり”を優先していて、
どうしても守りの動きが増えてしまう。
その意図をきちんと伝えきれなかった私たちの責任です。」
──岸波さんも前編で“温度差”を語っていました。
石山さん
「温度差は確かにありました。
攻める人、慎重な人、どちらも会社に必要ですが、
当時はその間をつなぐマネジメント機能が弱かったんです。」
──調整不足だったと?
石山さん
「はい。
攻めたい人が孤立しないように、守りたい人が不安にならないように。
そういう“橋渡し”を私たち経営陣がもっと担うべきでした。」
──そこから3ヶ月後、戻りたいという連絡が突然来たんですよね。
石山さん
「そうです。長文のメールが来て、まず“どうしたんだろう?”と思いました。
ただ、“戻りたい”と書いてあった時点でネガティブな感情は一切なかったですね。」
──むしろ前向き?
石山さん
「はい。
会社の外を見たうえで、“もう一度働きたい”と思ってもらえたことは素直に嬉しかったです。」
──幹部陣の反応は?
石山さん
「同じく、“戻ってきてくれるの?最高じゃん”という空気でしたね。」
──そこから4時間の話し合いが行われたと。
石山さん
「そうですね。お互いが感じていたことを全部出し合いました。」
──そこで何が見えたんですか?
石山さん
「岸波さんが“保守的”と感じていた部分は、会社が“長距離走で倒れないために必要な打ち手”だったということです。
つまり、向かう先は同じなのに“走り方”が違っていただけでした。」
──ズレていたのは解釈だった?
石山さん
「そうです。
4時間の対話は“価値観の修正”というより、“認識のすり合わせ”に近かったですね。」
──転職先の話もされたんですよね。
石山さん
「はい。
転職先で岸波さんが直面した事象や、その会社の社長の方から岸波さんに向けて言われた言葉、それに対して本人が現状どう感じているのかなども詳しく聞きました。」
──どう感じましたか?
石山さん
「価値観の違いだな、と。
厳しさが悪いわけではないですが、
“何のために頑張るのか”の説明が抜けた状態で厳しくする組織は危険だと思っています。」
──理念の話に通じますね。
石山さん
「はい。理念は日常の言葉や行動に宿るもの。
岸波さんが“目的を見失いそうになった”と言った時、それは経営側の責任だと感じました。」
──石山さんが“任せるスタイル”にこだわる理由も、そこに?
石山さん
「そうですね。僕自身、トップダウンで失敗した経験があります。
指示すれば一時的に成果は出るんですが、組織が育たないし人も疲弊してしまう。」
──だからこそ今は任せている?
石山さん
「はい。
リンクラフトは『自分の頭で考えて動ける人』が活躍できる会社にしたい。
岸波さんの“攻める力”は、本来その中心にいるべき資質なんです。」
──復帰を決めた時、社員の反応は心配しなかった?
石山さん
「ゼロでした。“絶対ウェルカムだよね”と確信してました。」
──では不安は?
石山さん
「一つだけ。
岸波さんの“熱さ”をどうチームに乗せるか。
これは経営側の課題として受け止めていました。」
──改めて、戻ってきた岸波さんに期待することは?
石山さん
「攻める力と、人を巻き込む力。この二つを持っている貴重な存在です。
次は、その力を“チームを前に進める方向”で発揮してほしいですね。」
──最後に、これからリンクラフトを志望する人へ一言お願いします。
石山さん
「リンクラフトは、挑戦する人を大切にする会社です。
一度離れた人が戻れる組織は強い。そう信じています。
“誰と働くか”を大事にしたい方は、きっと合うと思います。」
前編:一度辞めた私が、たった3ヶ月で戻ってきた理由