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【クロストーク:リクルーター×転職者】~デザイン部門編~ 経験豊富なデザイナーが、リクルーターとして寄り添う!“思いが伝わる選考”とは?

シャープでは人事部の採用担当とは別に、「部門ごとのリクルーター」という独自のポジションを設けています。今回は、デザイン部門のリクルーター本村さんと、新たに仲間に加わった黄さんの対談を通して、“シャープのデザイナー採用のリアル”をお伝えします。

本村 喜世士/社長室 総合デザインセンター 企画・管理G 主任

大学卒業後、総合家電メーカーで家庭用冷蔵庫のプロダクトデザインに従事。視野を広げるため一度デザイン事務所に転職した後、再び前職場へ派遣社員として復帰。14年にわたり家電デザイナーとして活躍する。2021年シャープに転職し、デザイン部門のリクルーターとしてキャリア採用を担当。

黄 思遠(SZYUAN HUANG)/SAS事業本部 デザインスタジオ デザイナー

台湾出身。大学院の時に日本へ短期留学し、プロダクトデザインを専攻。卒業後は日本の計量機器メーカーにデザイナーとして就職する。3年半の経験を積み、スキルUPのために転職を決意。生活に身近な家電に携わりたいと、家電メーカーを中心に転職活動を行う中、リクルーターの本村と出会い、2024年2月シャープに入社。

デザイナーとして、候補者と向き合う

――これまでに経験してきたことを教えてください。

本村: 私は20年近く、冷蔵庫などの家電のデザインを手掛けてきました。その間に一度だけ、家電から離れてデザイン事務所に転職しました。ここでの経験が“家電デザイン”の面白さに気づくきっかけになりましたね。もっと他のこともやりたいと思って転職したけれど、実はこんなに身近で“生活に欠かせないモノ”はない。とてもやりがいがある仕事だったんだと、再認識したのです。

ちょうど前の会社から「戻ってきてほしい」と言われ、その後は炊飯器や食洗機など様々な商品のデザイン業務に取り組みました。


――次のキャリアに「シャープのリクルーター」を選んだのはなぜですか?

本村: 前職の時から、シャープのモノづくりに驚きや憧れがありました。というのも、どのメーカーも“トレンド重視”が当たり前。売場には似たような商品が並ぶ中、シャープだけが全く違う切り口の商品をつくっていたんです。「なんて自由な会社なんだろう」と思っていましたね。それで、転職を考えた際にまずシャープが頭に浮かびました。

とはいえ、まさかリクルーターになるなんて思ってもみませんでした。当然、シャープでもデザイナーとして働きたいと考えていましたから。驚いたのは、私を担当してくれたリクルーターからの提案です。「本村さんのコミュニケーション力を活かさない手はない。経験を活かして、デザイナーの選考と育成に力を貸してくれないか」と。

もちろん最初は戸惑いました。でも、1度しかない人生。デザインをもっと幅広くとらえた方が面白いんじゃないかと思えました。デザイナーとして歩んできた自分だからこそ、デザイナーに共感しながら採用や育成ができるはずだと思い、挑むことにしました。それが、4年前の春のことです。


 他社とは明らかに違う、面談の雰囲気。この人なら信頼できると感じた

――黄さんは、シャープのどこに興味が湧いたのですか?

: “業界初”の商品を数々生み出してきたところに、一番魅力を感じましたね。また、デザインもとても洗練され、私もそんなモノづくりをしたいと思いました。

とはいえ転職活動では、視野を広げるために他社の選考も受けました。その面談で、他社とシャープの圧倒的な違いがあったんです!先に言ってしまうと、リクルーターの本村さんと出会えたことが、入社を決めた大きな理由です。


――お互いの第一印象を教えてください

: 「この人は、人事なのになぜこんなにデザイナーのことに詳しいんだろう?!」、これが第一印象ですね。他社でデザイナーとしてのパーパスを話しても、すぐに他の話題に変えられてしまうけれど、本村さんはそこにグッとくい込んでくれたんです。聞けば、人事部の方ではなくて経験豊富なデザイナーとのこと。なるほど、と納得しました。

本村: それは候補者の方によく言われます。「え?デザイナーなんですか?」って(笑)。

デザインのリクルーターの一番の楽しさは、自分より優れたデザイナーを発見することです。自分にはない視点やスキルを持っている方に出会うと、すごく楽しくなるんです。そういう人たちが来てくれるからこそ、シャープのデザイン部門が強い組織になれる。自分が「敵わない」と白旗を上げる瞬間、素晴らしい出会いに感謝したくなりますね。黄さんとの出会いが、まさにそうでした。


プロポーズの花束のように、情熱的なポートフォリオが見たい!

――選考の過程で感じたことは?

本村: デザイナーの採用で大事にしていることは、ポートフォリオと、そのプレゼンテーション。ただの成果物一覧のようなものではなく、もっと情熱的なものを見たいですね。

例えて言えば、「プロポーズする時の花束」のようなポートフォリオ!せっかく、自分の想いをダイレクトにプレゼンテーションできるチャンスですから、 そういう情熱を伝えてほしいんです。

その点、黄さんのポートフォリオはすごく良かった。今まで手掛けてきた仕事のプロセスについて、事前のリサーチなども含めて、どのようにお客様と向き合ったのかまで、しっかりと表現されてありましたからね。感心すると同時に、この人ならば、こういう仕事の取り組み方をシャープでも再現してくれると思い、嬉しくなりました。

: 私自身、デザインする前にしっかりとリサーチしないと動けないんです。何の情報もないまま描くのは、やりづらくて。ですから、過去に出した製品の口コミを見たり、他社製品のことを調べたり、アンケート調査などを行っていました。そこは自分の強みなので、きちんと伝わるようポートフォリオを作りました。

本村: 黄さんの魅力はそれだけじゃないんですよ。とにかく明るくて、裏表がない。面談が終わった後に「また会いたい!」とすぐに思いました。

: 私は本村さんがいてくださって、本当に良かったと思います。就職活動ってすごく孤独なものですが、本村さんのやさしさに触れると安心しました。シャープには本村さんがいる、本村さんのような仲間がいると思って、入社を決めたんです。


採用だけでなく、デザイナーの育成にも取り組むリクルーター

――入社後は、どんなつながりがあるのですか?

本村:「採用担当としてのお付き合いは今日で終わるけれど、これからは育成担当として長い長いお付き合いをお願いします」。採用した方をシャープにお迎えする時、いつも必ずこう言います。採用することがゴールではなくて、ずっとここで活躍していただくことが私の“成果”。活躍のレールに乗ってもらえるまで、しっかりとサポートしたいと常々思っています。黄さんも11月から育成プログラムが始まったばかりですよね。

: プログラムの内容を見ただけでも、すごく楽しみです。ブランディング研修もあれば、ソフトウェアの講習や企画力を磨くものもある。私が学びたいことばかりです。

本村: 私たちリクルーターのミッションは、「自分たちの組織をデザインすること」。まずはビジョンを描き、そのためにどうすべきかをバックキャストで考えていくことなんです。この不確かな時代に、デザインの組織がこの先10年20年と活躍していくためには、いろんな人がいろんなことにチャレンジできる組織にならなきゃいけない。ならば自分にできることは何かというと、「一緒に挑める素敵な仲間」を迎えて、しっかりと育てること!ですから、本気で取り組んでいます。


家電のプロダクトデザインを深堀できることが、何より楽しい!

――黄さんが今取り組んでいることを教えてください

: 私は今、空気洗浄機や除湿器、エアコンなど、海外向けの“エア関連商品”をつくるチームに所属し、プロダクトデザインはもちろん、素材開発や商品のプロモーションなど様々なことに携わっています。

面白いと感じるのは、デザインについて深堀りできること。前職では短いスパンで次々と商品を開発していましたが、シャープは違う。素材開発からじっくりと取り組めるこの環境は、とても恵まれていると思います。特に、家電は人に一番近い商品なので、「この商品が日々どのように使われるか」を想像しながらデザインする日々は、本当に楽しいし充実しています。


――将来の目標は?

今は家電のプロダクトデザインひと筋ですが、将来的にはもっとデザイナーとしての視野を広げたいとも考えているんです。たとえば、若手の育成もやりたいし、ブランディングにも興味があります。シャープは、“デザイン”に重きを置いているメーカーだと感じでいて、ブランド全体のデザイン戦略に関わりたいですし、経営ブランディングなどにも挑戦できればと思っています。



高い視座と広い視野。プラス思いやりがあるデザイナー、大歓迎!

――新しく迎える方に期待することは何ですか?

本村: いろんなことに興味を持てる人、黄さんのように、高い視座と広い視野を持っている方は、間違いなくシャープで活躍できると思います。加えて言うなら、 “眼差しの深さ”。目の前の仕事に没頭するだけでなく、その仕事がどんな価値を生むのか、“ずっと先を見つめることができる人”と出会えたら最高です。

私は、デザイナーには“思いやりの心”が必要だと思うんです。独りよがりのデザインではなく、その商品をつくる人・売る人・使ってくださる人・それが置かれる場所にまで思いを巡らせることができる人と一緒に働きたい。

黄さんが言うように、シャープにはデザインを深堀りできる環境がありますから、そういう方は思う存分力を発揮することができますよ。もちろん私もリクルーターとして思いやりを持って、みなさんと接しています!

※記事内の部門名、役職名、内容はインタビュー当時ならびに掲載当時のものです。

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