衛星通信ユーザーターミナル|つながる安心を、どこへでも:シャープ
SHARPの衛星通信ユーザーターミナルは、独自のアンテナ技術で海上・上空の移動体や災害時でも安定した高速インターネット接続を実現。小型・軽量で、船舶、自動車、建機、ドローンなど幅広いビジネス展開を可能にします。開発中の製品仕様や実証実験の事例も公開中。
https://jp.sharp/business/lp/satellite_ut/
110年以上の歴史の中で、数々の「世界初」を生み出してきたシャープ。その系譜に新たな製品が加わろうとしています。それが「いつでもどこでもつながる」を実現する小型衛星通信ユーザ端末。開発に取り組んでいるのは「次世代通信事業統轄部」です。シャープの持つどんな強みが「日本で唯一」「世界初」につながっているのか。同部門を率いる統轄部長の今村さんに、このチャレンジにかける想いや今後のビジョン、キャリア採用への期待などを聞きました。
衛星通信ユーザ端末事業を立ち上げ、大きなビジネスに育てる「次世代通信事業統轄部」
スマホの技術、規格づくり、日本最多の特許…すべてが「世界初」に結実!
最速でチャレンジし、最速で失敗する。その先に成功への道がある。
伸びしろたっぷりの部門だからこそ、チャレンジのチャンスも大きい。
新しい事業を生み出す部門で、自由にキャリアを作っていける。
「世界一を目指したい」「グローバルに活躍したい」…その思い、叶えていこう!
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私がシャープに入社したのは1998年。以来、研究開発本部で無線通信技術の専門家として、20年以上にわたって「3GPP」という国際標準化業務に携わりました。海外の方々と議論しながら、携帯電話やスマートフォンに使われる技術の国際的な規格を作る側として、「4G」「5G」といった技術に関わっていました。日本のメーカーは技術が優れていても、国際的な規格づくりで競り負けるとよく言われますが、実はシャープは国際標準化に非常に強いんです。この強みが「世界初」の背景にあります。
次世代通信事業統轄部は2023年4月に設けられた部門。衛星通信ユーザ端末事業を立ち上げ、大きなビジネスに育てていくことをミッションとしています。日本ではどこでも携帯電話がつながるイメージがありますが、これは人口カバー率の話。国土の面積でいうと実は60%しかカバーできていません。海外ではもっと顕著です。アメリカやオーストラリアでも大都市を離れるとほとんどつながりません。
そこで注目されているのが衛星通信です。この分野ではSpaceX社のスターリンクが独占と言えるほど大きなシェアを占めていますが、すべてを米国の1社だけに委ねるリスクが懸念されています。ヨーロッパでは欧州版スターリンクの動きがすでに始まっていますし、日本でも2026年1月、総務省が1,500億円かけて国産で衛星を配備していく計画を発表しました。災害時に通信手段を確保するインフラとしても期待されています。
こうして衛星が実現したら、次に必要になるのは通信ユーザ端末。そこでシャープの出番です。
実は衛星通信の端末を作れるのは、国内ではシャープだけ。次世代通信事業統轄部では、スマートフォンのハードウェア・ソフトウェアに携わっていた技術者が、スマホの知見を活かして衛星通信ユーザ端末を開発しています。また、シャープは衛星通信が5G・6Gへと進化していくのを見据えて、小型端末の実現につながる国際標準規格の策定をリードしてきました。規格に合わせて製品を開発するのではなく、例えば「20cm四方の小さな端末を作りたい」といった要望を、開発段階で規格を作る場に持ち込んで議論しています。さらに、シャープは5G規格に必要な規格必須特許の保有件数が日本企業でトップ。技術と規格の両面の実績が、世界初の小型衛星通信ユーザ端末に結実しています。
小型衛星通信ユーザ端末はさまざまなシーンで使われることが想定されています。例えば船舶では大きな需要があるでしょう。海の上は基本的には携帯電話もインターネットもつながらないため、船員さんも乗客も衛星通信ユーザ端末を心待ちにしています。小型化によって車に載せられるようになれば、建設機械や農業機械の自動運転・遠隔操縦といった需要にも対応できます。この端末は1,2000キロ上空の衛星をピンポイントで捉えて通信するため、自分の位置が正確にわかり、自動運転と非常に相性がいいのです。シャープの小型衛星端末によって、本当に「いつでもどこでもつながる」未来がすぐそこまで近づいてきました。
2025年10月、幕張メッセで開催された「CEATEC 2025」では、約45cm角の衛星通信ユーザー端末の試作機を出展し、「CEATEC AWARD 2025」総務大臣賞を受賞しました。同時に、その約1/4のサイズである約20cm角の模型を展示。現在、次世代通信事業統轄部では、このコンセプトモデルの実現に向けて開発を進めています。
本当に車に載せられるサイズにまで端末を小型化するには、乗り越えるべき技術的な課題がたくさんあります。一つは、物理的に動かずに電波の向きを変えることができるアレイアンテナの設計。もう一つは、100分程で地球を一周する高速の衛星を、絶えず動いている車や船の上からリアルタイムで追尾するビーム制御技術であり、複数のセンサー類を用いて自己位置推定を行いながら高精度のビーム制御が必要になります。また、さまざまなプラットフォームに対応していく通信プラットフォームの知見も重要です。
そんな「世界初」「日本唯一」を生み出そうとする次世代通信事業統轄部ですから、一人ひとりが得意とする分野を活かして、全員が初めてのことにチャレンジしています。若手であろうとベテランであろうと、社歴も役職も関係なくアイデアを出し合い、一つひとつ試している状況です。私が大切にしているのは、どんどんアイデアを出し、失敗してもいいから早く試すこと。最速でチャレンジし、最速で失敗することで、成功につながる道を探すというのが私たちのスタイルです。
初めてのことばかりのため、何が正解なのか誰もわからないのですが、私としてはとにかく決断して動く。間違ったら改める。その繰り返しに尽きると考えています。とにかくいったん決めて動き出すという姿勢を、私自身が体現しています。ずっと先の未来のことだと思って先送りしていると、後になって「あのとき一日早く動いていれば」と悔しい想いをすることが、本当にある世界なんです。だからチームのみんなにも言っています。「朝言ったことが夕方には変わっているかもしれないけど勘弁してくれ」と。このスピードが「世界初」につながると信じています。
次世代通信事業統轄部はまだ50名ほどの小さな組織のため、やるべきこと、やりたいことのほんの一部しか取りかかれていません。ハードウェアやソフトウェアの技術、ソリューション開発の知見など、「興味のあること」「やりたいこと」がある方には、大いにチャンスのあるチームです。
実際、中途入社のメンバーも多数活躍しています。例えば、自動車業界出身のメンバーは、自動車メーカーとのやりとりに入っていただき経験を発揮しています。衛星通信は自動車業界だけでなく、船舶・建設機械・農業機械など、幅広い業界にニーズがあるため、こうした分野での経験も活かせるでしょう。新しいアイデアは大歓迎!もし小型の衛星通信ユーザ端末があったら、どんな使い方ができるのか、自由な発想でどんどん提案できます。
私たちがチャレンジしようとしていることはスケールが大きく、シャープ一社ではできないことも多々あります。そうした意味で、パートナーシップを大切にしています。国内外問わず多くのパートナー様と一緒に事業を進めていくことになるので、グローバルに活躍したい方も必要とされています。「英語の勉強、頑張って!」と、常々メンバーを激励しています。
次世代通信事業統轄部は、実現していくことの大きさに比べて、まだまだ足りないところの多い、伸びしろたっぷりの組織です。新しいことにチャレンジできるシャープの中でも、とくに幅広い方にチャンスがある部門と言えるでしょう。
私自身、シャープで本当に好きなことをやってこられたと感じています。20年以上、研究部門にいた私が、いきなり事業を率いる立場にチャレンジしているのですから、あらかじめキャリアパスが決まっているわけではありません。私の場合、携帯電話やスマートフォンから衛星通信へと分野が移行したとはいえ、一緒に国際標準化を進めてきたパートナーたちの顔ぶれは変わりません。事業を統轄する立場にはなりましたが、これまで積み重ねてきたキャリアの延長線上で仕事を楽しめています。
これから次世代通信事業統轄部に仲間入りする方にも、多様なキャリアのチャンスがあります。衛星通信事業に必要とされる専門性の高い技術を極めていくエンジニアも多いでしょう。事業化していく中で、技術のバックグラウンドを持った上で、ソリューションを企画・提案したり、パートナー様と協議したりといったビジネス面で活躍する人も必要となります。衛星通信事業は日本だけでなく海外でも展開してきたいと考えているため、グローバルなキャリアも描けます。
新しい事業を生み出す部門だからこそ、ありきたりのキャリアパスにとらわれず、自身の「興味のあること」「やりたいこと」「チャレンジしたいこと」に応じて、柔軟なキャリア形成が可能です。
今、実感しているのが、衛星通信分野の動きが世界中で加速度的に盛んになっていることです。たとえば日本では、多くの小型衛星を軌道上に配置し、連携・協調させて運用する「衛星コンステレーション」が動き始めました。防衛省のための低軌道衛星コンステレーションの整備・運用を担う特別目的会社を、三井物産などが設立しています。2026年以降、この動きは国内外を問わず加速し、衛星は続々と投入されるでしょう。
そんな中、衛星通信ユーザ端末の実用化・小型化を実現できるスキルセットを持つシャープに対する期待はかつてなく高まっています。こうした楽しみな状況の中で、私が一緒に働きたいと思うのは「世界一になりたい人」そして「グローバルに活躍したい人」ですね。
シャープは衛星通信ユーザ端末を作れる日本唯一の会社ですから、次世代通信事業統轄部の技術者はすでに日本一です。さらに、世界一の地位も現実的に手が届く距離にあります。技術が好きな方、宇宙が好きな方、誰もやっていないことにチャレンジしながら、世界一・世界初を目指しましょう。
そして、世界一を目指すからには、世界中の市場が相手です。今も海外のパートナーと毎日英語で会議をしています。グローバルに活躍したい方、海外に住みたい方にもぜひ来ていただきたいですね。これからますます面白くなる次世代通信事業統轄部で、本当の「いつでもどこでもつながる」世界を実現していきましょう!