AWS Summit Japan 2025に行ってみた|エンジニアの成長を後押しする外部イベント参加制度とは?
こんにちは!
株式会社CIN GROUP採用担当です。
CIN GROUPでは『社員の思いで事業を創り、日本を世界に誇れる国へ』をPurposeに掲げ、“本当に働く”を実感できる環境づくりに挑戦しています。
中でもITソリューション部は、エンジニアの技術力を通して世の中に貢献するために、様々な福利厚生や支援をご用意しています。
今回ご紹介する制度は、技術者向けカンファレンス参加許可制度です。業務時間内に開催される技術者向けカンファレンスに、有給休暇を使用せず参加することができます。
この記事では、実際に技術者向けカンファレンス参加許可制度を利用して『AWS Summit Japan 2025』に参加された当社エンジニアの実地レポートについてご紹介いたしますのでぜひ最後までご覧ください!
AWS Summitとは?
こんにちは!CIN GROUPエンジニアのMです!
今回、昨年も参加させて頂いた『AWS Summit Japan』に今年も訪問してきました!
AWS Summit Japanは、AWSの最新技術や事例を学べる日本最大級のクラウドイベントです。2025年は昨年以上に参加者が多く、開始時刻の9時前にはすでに会場が活気に包まれていました。
セッション数は160以上あり、初心者向けの入門セッションから、実践的なアーキテクチャ設計、AI活用事例、セキュリティ強化の取り組みまで、幅広いテーマが展開されました。
特に印象に残ったセッション
多くのセッションがある中で特に印象に残った物は下記の4つです。
- ビルダーのための AWS テクノロジー:その深化と進化
- AWS で実現する包括的セキュリティ: 開発から本番環境まで
- NTT『変化を競争力に変える』アジャイルとクラウドで実現する、自律的に成長し続ける組織のつくり方
- アーキテクチャ道場 2025 - 実践編!
ビルダーのための AWS テクノロジー:その深化と進化
ドワンゴ社による、実際にサイバー攻撃を受けた経験に基づくセキュリティ改革の話が非常にリアルで参考になりました。
2024年6月のサーバー攻撃でオンプレミス環境が完全に使えなくなってしまったものの、幸いにも影響を免れたAWSへの移行を急いで前倒しすることで何とか復旧にこぎつけたそうです。
AWSを選んだ理由として堅牢性・柔軟性・献身性・多様性を挙げており、おかげでニコニコ動画の制限がかなり緩和され、なんと攻撃から3日後にはニコニコ生放送(Re:仮)をリリースできたとのこと。
登壇者の方が『正直、一年前にやっておけばよかった』と本音を漏らしていたのが印象的で、実際に困難な経験をしたからこその重みのある言葉だと感じました。
AWS で実現する包括的セキュリティ: 開発から本番環境まで
多層防御によるセキュリティ対策について、階層ごとに解説がありました。
現在、セキュリティの問題は、専門人材の不足やサイバー脅威の高度化により、ますます複雑化しています。
そうした状況の中で、AWSでは根本的な部分からセキュリティ対策を講じています。たとえば、自社設計のプロセッサ(Graviton4)の段階からセキュリティ機能を組み込むなど、ハードウェアレベルでも継続的に対策を強化しています。
そのうえで、基本となるのはIAMによるアクセス管理や、通信の暗号化によるデータ保護です。
さらに外部からの攻撃に対しては、AWS WAF や AWS Shield を活用し、内部の脅威や異常を検知するために Amazon GuardDuty、脆弱性のチェックには Amazon Inspector を利用することで、多層的な防御が可能になります。
このように、AWSは強力なセキュリティツールを数多く提供していますが、それらをどう設計・運用するかは利用者に委ねられています。
最終的には、私たち一人ひとりのセキュリティ意識の高さこそが、クラウド環境の安全性を左右するという、非常に重要な学びを得ることができました。
NTT『変化を競争力に変える』アジャイルとクラウドで実現する、自律的に成長し続ける組織のつくり方
NTT社の発表では、『最高の顧客体験(CX)の実現』を組織の最上位目標として掲げ、そのためにサービスを提供する社員一人ひとりの自律的な成長を促す仕組み作りについて語られました。
社員がインフラ最適化やUXデザインを自ら考え、アプリのレビューといった顧客の声を迅速に改善に繋げるため、アジャイルな組織作りを試行錯誤されているとのことです。
その中でも特に印象的だった施策が、有志でインフラ構築を学ぶイベント『AWS Jam』です。このイベントの参加者が今度は講師となり、社内でワークショップを開いて得た知識を共有する仕組みを構築。
この好循環は、社内の活性化や社員の満足度向上に繋がり、結果としてアプリのレビュー評価向上という『最高の顧客体験』の実現にも貢献している、というwin-winの成長プロセスが紹介されました。
アーキテクチャ道場 2025 - 実践編!
企業のサービスが抱える現実の課題を、AWSアーキテクチャでいかに解決したか、2つの実例を基に解説するセッションでした。
事例1(ZOZO様) では、オンプレミスから移行できない在庫DBの性能問題に対し、クラウド上にDBのレプリカ(複製)を作成し、参照系のアクセスをそちらに逃がすことで、大元DBへの負荷を軽減する手法が紹介されました。
事例2(SBIセキュリティ・ソリューションズ様) では、銀行の勘定系システムにおける高い可用性の実現がテーマでした。
AZ障害やリージョン障害といった障害発生を前提に、目標復旧時間(RTO)を満たすためのマルチAZ・マルチリージョン構成や、自動化された復旧オペレーションが解説されました。
難しい内容でしたが、現実のインフラ構築における課題が千差万別であり、どのようにアプローチするか具体的な構成図と共に解決プロセスを追うことができ、非常に有意義な内容でした。
会場での体験も魅力!
セッションだけでなく、ブースや展示も充実しており、出展企業のエンジニアの方と構成図の相談をしたり、技術的な質問を投げかけたりと、リアルな技術交流ができました。
また、話題の電気自動車『AFEELA』や、実際のAWSチップの展示、注文がサーバーレスで処理される『サーバーレスコーヒー』体験など、クラウドの世界が現実と繋がっていることを実感できるブースが多数ありました。
無料ランチも健在🍱
先着4,000名限定で配布されるお弁当も健在。なんと昨年よりボリュームがアップしていて、しっかりエネルギー補給もできました(笑)
AWS Summit Japan 2025を終えて
このようなイベントに参加するたびに、自分の視野が広がるのを感じます。
現場で使われている技術に触れたり、第一線で活躍するエンジニアの話を聞いたりすることで、業務へのモチベーションや視点が変わってきます。
私たちの会社では、こうした社外での学びを積極的に応援しています。
『もっと成長したい』『技術のトレンドに触れていたい』そんなエンジニアにとって、挑戦を歓迎してくれる風土があるのは心強いです。
来年もぜひ参加して、技術者としての知見や視野をさらに広げていけたらと思います!
最後に
エンジニアMさんの『AWS Summit Japan』の実地レポートはいかがでしたでしょうか?
最新技術に見て触れることは、技術者として大きな刺激となり、仕事に対してのモチベーションも向上するでしょう。
当社のカルチャーに少しでも共感してくれたら嬉しいです。他にもエンジニアに対する技術向上支援は多く行っていますので、気になる方はぜひカジュアル面談でお話しましょう!
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