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2020年のインターンシップは、コロナ禍の影響で完全オンラインで開催。日本全国から約20名が参加し、9月20日から3日間、集中して熱いワークがおこなわれました。
今回は参加者のなかから、22年卒の内定者、東京大学 後期教養学部の塘内 彩月(ともうち さつき)さんにインタビュー。Chatworkのインターンシップに参加しての感想、インターンシップ生から見たChatworkという組織について、じっくり語ってもらいました!
Chatworkのインターンシップに参加するきっかけ
ー塘内さんがChatworkのインターンシップに参加した理由を教えてください。
就職活動で、BtoBのSaaS分野を志望していたためです。以前のインターンシップで、BtoBのカスタマーサクセスに関連する仕事を経験し、面白いプロダクトをもっている企業や個人事業主のパフォーマンス向上に寄与することに興味が湧きました。ChatworkはSaaSの老舗。またサービスを利用したことがあり、親しみを感じていたことも理由のひとつです。
ー参加前にChatworkにはどんなイメージをもっていましたか?
新卒を採用し始めたばかりと聞いていたので、少数精鋭で緊張感の高いチームを想像していました。経験豊富な「大人」がゴリゴリやっているんだろうなって(笑)。それでも不安は特になく、色々教えてもらおうと思っていました。国内の中小企業にフィットしているプロダクトのリアルな知見を得られるのが楽しみでした。
実際に取り組んだ課題について
ーインターンシップではどんな課題に取り組んだのですか?
テーマは「中小企業の課題について、DX(デジタルトランスフォーメーション)を用いて課題解決プランを立案する」ということでした。5人程度のチームでサービスを考えて発表、1位を決めます。
1日目はメンターのもとで業界構造などを教わるオリエンテーション。2日目以降はテーマに沿ったサービスを完成させるワークで、私たちのチームは「アパレル業界の返品代行サービス」を立案しました。返品発生時の企業の業務を代行するアウトソーシングサービスです。
ーテーマの難易度についてはどう感じましたか?
難易度は高かったです。サービスの内容決定にはまる2日を使いました。そもそもDXは手段です。ですから、本当に必要なのは「なぜDXを進めないといけないのか」という目的を考えること。いまDXが必要な「課題のある業界」はどこか、膨大な情報のなかから自分たちで金脈を見極めるのは、非常にユニークかつ難しいテーマだと感じました。
ー課題発表とそのフィードバックはどう受け止めましたか?
3日目に課題発表をおこないました。残念ながら1位は逃したのですが、CEOの山本さんをはじめとする役員陣からフィードバックをいただきました。私たちの「返品代行サービス」の場合、フォーカスする部分は顧客満足度なのかアウトソーシングなのか、そういった具体的な指摘も入りました。
一方で印象的だったのが「事業への思い入れ」という感情面でのフィードバックです。「自分たちでこのサービスにワクワクしていますか?」と問われ、ドキッとしました。
メンバー全員の「勝ちたい」という強い気持ちに加え、選んだサービスもニッチで勝算があったので、穴を堅実にふさぐことに注力していました。もちろんそれも大事なのですが、事業を進めるときの基盤となる「覚悟」や「責任感」、「思い入れ」は足りなかったなぁとは正直思いましたし、指摘に深く納得しました。
インターンシップの参加を通じて感じたこと
ー楽しかった、やりがいを感じた瞬間について教えてください
今回、私は初めて工学系の方と協働しました。私は抽象的なところから論理を辿っていくのですが、その方は、具体的な技術面と実現可能性から積み上げていくやり方。最初は「思考の順番が全然違う、どうしよう」と焦りました。でも3日目にようやく、議論を俯瞰して、上流と下流から論理をぴったり合致させることができたんです。自分にないところを補ってもらえた素晴らしい経験でした。
ーつらかったことはありましたか?
つらかったというより、『もっと頑張らないと。』と思っていました。というのも、メンターに頼りすぎてしまうと、私たちがインターンシップ生としてチームを組んだ意味がないので、ワーク2日目以降は自立しようとしていたんです。自分たちでアイデアを練るのですが、業界第一線で活躍されているメンターとは圧倒的な知識量の差があるので、なかなか及第点が出なくて。不甲斐なさを感じましたね。やはりChatwork社員のレベルは高いなと感じました。
とはいえ、もちろん助け船も出してもらえます。テーマを決めるまでの紆余曲折の舵取りや、PL(損益計算書)の実現可能性の薄いところをメンターの方に補強していただき、無事プロジェクトを完成させることができました。
ーChatworkでのインターンシップを終えて自分のなかで変化はありましたか?
ふたつあると思っています。
ひとつ目は、自分の能力の再現性を確かめられたことです。私は10社程度の短期インターンシップに参加してきました。発表前夜の深夜1時頃って、もう限界状態で脳がフル回転しているのを感じるんですよね。一番キツいんですが、これが楽しくて(笑)。Chatworkのインターンシップでも体験したこの経験が、自分の力を信じる最後の砦になっています。
ふたつ目は新たな発見で、チーム内での役割です。今までは調整役を務めることが多かったのですが、今回はメンバーの論理的思考力や議論を集束する力が強かったので、調整役がいらなかったんです。自分もいちプレイヤーとして遠慮なく意見を戦わせることができました。いい意味ででしゃばることができて、自分の新たな一面を知ることができました。
ーChatworkへのイメージはどうなりましたか?
チャーミングで力強く、かっこいい大人が多いという印象を深めました。自分がワクワクすることや、心から燃えることに素直である皆さんの様子を見て感じたことです。
また、学生でもひとりのビジネスパーソンとして扱ってくれます。すごい経歴をもったメンター陣が、学生に対してフラットに接してくれるんです。
それらのことから、Chatworkは優秀な方々がその個性と能力を活かしたままパフォーマンスできる組織風土があるのだと思いました。私はインターンシップのあと、選考に進ませていただいたのですが、私の特徴やいい面も悪い面も、パーソナライズして見てくれているのを感じました。
ー働くことへの意識に変化はありましたか?
就活生が陥りがちな思考なのですが、私も社会に出るにあたって、社会に何を貢献できるか、何を変えていきたいかなど、ベクトルを外に向けなくてはいけないと思っていました。
でも、今回Chatworkで、熱意をフラットに仕事のなかに体現していく方々を見て、自分のワクワク感や「これだったら最後まで踏ん張れる」という内的動機に従っていいんだと思ったのです。ベクトルが自分に向いているほうが頑張れて、結果的に他者を喜ばせることができます。最初は何ももっていない、何も与えることができない。でも、始まりはそれでいいんだと思っています。
インターンシップへ参加する方へのメッセージ
ーこれからChatworkのインターンシップへ参加する方へのメッセージをお願いします!
Chatworkは新卒採用が始まったばかり。ルーティンや定型化されたシステムがまだないからこその、またとない自由があるのだと思います。色々なことができる今、まず飛び込んでみるのはとてもいい経験になると思います。
また、Chatworkのインターンシップでは、様々なバックグラウンドをもった先輩やインターンシップ生と協働し、そのなかでどう自分がパフォーマンスしていくのかをリアルに試すことができました。「働く」ということをきちんと考えるきっかけにできるインターンシップなので、ぜひチャレンジしてほしいです。
ー塘内さん、ありがとうございました!