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【出張レポート】AI知識を持った日本語話者が誕生か?-中国学生のリアルな現状とは-

ASIA to JAPANは2024年11月8日〜10日にかけて、日本就職を目指す学生に向けた説明会や大学関係者との打ち合わせを目的に、中国の現地大学を訪問しました。
訪問した大学の紹介や、現地での様子についてレポートします。


目次

  1. ■中国で訪問した大学
    1. ・北京大学(Peking University)
    2. ・北京科技大学(University of Science and Technology Beijing)
    3. ・浙江大学(Zhejiang Universit)
  2. ■AI×日本語に特化した新カリキュラムを支援予定
  3. ■日本就職の希望者が増加か?
  4. ■4年ぶりに説明会を開催
  5. ■まとめ

■中国で訪問した大学

今回訪問した大学を紹介します。

・北京大学(Peking University)

北京大学は1898 年に北京帝国大学として創立された中国初の国立総合大学であり、当時の教育の最高権威でした。1949年の中華人民共和国成立以来、文理両面の基礎教育研究に取り組む総合大学として発展しており、世界大学ランキングではアジアトップ3に選ばれています。1998年、北京大学100周年の際に中国政府の支援のもと「世界一流大学創建計画」である国家「985プロジェクト」が開始されました。

・北京科技大学(University of Science and Technology Beijing)

北京科技大学は1952年に当時の化学工業部の直轄で「北京化工学院」として設立され、1998年9月から教育部の直轄大学になりました。「国家のために先端科学技術分野の研究を高度化するハイレベルの化工人材を輩出する」ことを目標に掲げ、化工学系に高い専門性と強みを有する、理系学部を中心とした総合型の重点大学です。

・浙江大学(Zhejiang Universit)

浙江大学は、中国で最も早く創立された四大学府の一つであり、中国でも5本の指に入る北京大学や清華大学に次ぐ歴史ある名門校で大規模校としてその名を広く知られています。浙江省の省都である杭州市に位置し、中国最大の都市上海に近接しています。対外交流も積極的に行っており、学校教育、科学研究、文化の方面においての発展に力をいれている大学です。

 

■AI×日本語に特化した新カリキュラムを支援予定

北京科技大学とはすでに学部単位で提携を結んでいますが、新たに大学単位での提携に発展させたいという意向をいただき、その打ち合わせで訪問しました。

当大学は、新たにAIと日本語を織り交ぜたカリキュラムを作ることを検討されており、ASIA to JAPANは新カリキュラムの支援を依頼されました。
支援内容については引き続き詰めていきますが、主に日本企業のインターンシップ受け入れ先紹介就労、そして日本語講座の開講を支援する予定です。

AIと日本語の両軸を学んだ学生に実践の場を設けたいということが依頼の発端であり、大学側が学生の機会提供に前向きに取り組まれていることがわかりました。

現状AI知識を有する学生で日本語を話せる人はほぼいないため、学校単位で育成に取り組むのは世界で初めての試みではないかと考えます。
中国はAI分野が進んでいるため、今後日本企業にとって魅力的な人材を毎年輩出されることが予想されます。

新カリキュラムは来年開始を予定しております。

 

■日本就職の希望者が増加か?

北京大学では、ASIA to JAPANが展開する就職支援サービス「FAST OFFER」の説明会を実施しました。

コロナ禍以降、何度か当大学にてFAST OFFERの説明会を実施してきましたが、今回日本就職に興味を示す学生が増えてきたように感じました。
主な理由として中国国内の採用市場はいまだ冷え込んでおり、文系学生の受け口がなかなか見つからないということがあります。

また近年、卒業後は大学院に進学する学生が多数いましたが、大学院卒でも同様に就職先が見つからないという問題が顕在化しているため、海外就職を視野に入れる学生が増えてきているようです。

今回の説明会は全て日本語で実施しましたが、参加学生はほとんど問題なくヒアリングできておりコミュニケーションも難なく取れるレベルでした。
改めて今回の訪問では、北京大学という世界的に見てトップ大学の学生も日本就職を希望し言語習得している人材がいることを確認できました。

 

■4年ぶりに説明会を開催

浙江大学においては、コロナ禍以降訪問が叶わず長らく期間が空いてしまいましたが、4年ぶりに学生や教授向けにオンラインで「FAST OFFER」の説明会を実施しました。

全体で40名ほどにご参加いただき、現在の日本市場や外国人材採用について紹介できました。
今回はオンラインでの説明会でしたが、今後以前のように大学へ訪問し現地学生の生の声を伺いたいと考えています。

 

■まとめ

今回の訪問の様子について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

過去の訪問でも紹介しましたが「必ず日本就職したい」というようなハングリー精神を持ち合わせた学生は少ない印象でした。
しかし、以前の訪問に比べて海外就職しなければと考え、動く人は増えたように思います。

そしてAI分野で新たに日本語を駆使する学生を育てるカリキュラムが検討されていることは、日本企業にとって有益な話であると考えます。
今後も中国学生の動きに目が離せません。

ASIA to JAPANの就職支援サービスを利用し、日本企業に入社した外国人材の中でも、中国は2番目に多い採用数を誇ります。

中国人材へのご関心、また採用後から入社までの手続き方法など気になることがありましたら、お気軽にASIA to JAPANへお問い合わせください。
またスタッフとの個別相談会をご希望の場合はこちらからお問い合わせください。


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