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【経営陣インタビュー】「NeoSIer」を体現するために——取締役・上林が目指す価値提供型のビジネスモデル

こんにちは、エーピーコミュニケーションズ採用担当の笘篠です。
第4回目となる役員インタビューでは、取締役の上林さんにお話を伺いました。
ACS事業部の事業部長も担当されている上林さん。これまでの当社の挑戦・成長や今後のビジョン、今後エーピーコミュニケーションズ・ACS事業部として成し遂げたいこと、そして「こんな人と働きたい!」というメッセージをいただきました!

上林 太洋(かみばやし たかひろ)取締役 兼 ACS事業部管掌
電気通信大学を中退したのち2002年にエーピーコミュニケーションズへ入社し、エンジニアからキャリアを開始。エンジニア部隊の事業責任者、新規SI事業責任者、教育、採用、広報、請負開発PMOなどを経験。2018年に戦略企画としてアジャイル中期経営計画を立案し、中期経営計画の立案責任者として2019年に取締役へ。取締役としてエンジニアリング事業を指揮しながら、技術/顧客両面でポートフォリオをシフト、自社内DXプロダクトの推進。2020年からはACS事業部長として顧客のクラウドネイティブ技術内製化を推進する新規事業の立ち上げ。自らも一部案件に参画しコンサルとしてDX推進プロジェクトを指揮している。

2019年から始まった大きな変革—特定技術領域への挑戦

——2024年で2019年からの中期経営計画が着地となりました。近ごろではプライム案件や自社サービスも増えてきていますが、この6年間を振り返ってみてどうでしたか。

6年間で会社の変化を実感しています。
2019年からの中長期計画が始まる前のエーピーコミュニケーションズは、まだまだ理想と比較すると不足している部分が多くありました。当時は、現在のように「ネットワーク自動化の事業」「Azureの内製化事業部」「ゼロトラストの事業」「Datbricksの事業」いずれもない状況で、事業会社との直接取引もまだまだ少なかったんですよね。
ただ、「このままだとエンジニアの成長や満足感の向上、会社の成長には繋がらない……」という危機感から、特定技術領域に特化した事業にもシフトしていこうと決断したのが2019年でした。この決断から、新たな挑戦として先ほどお話した技術系SI事業を順次スタートさせていきました。

技術系SI事業の立ちあげはハードルが高く、例えば私が管掌するACS事業部でも、最初はかなり試行錯誤しました。
今でこそ、海外大手メーカーなどの有名で大きな企業との連携ができていたり、誰もが知るエンタープライズ企業に導入いただいたりしています。しかし、当時は始めたばかりの挑戦でもあり、提案も洗練されていなかったり、なかなか新しいモデルが理解されなかったり、そもそも我々の存在も認知されていなかったりと、新規顧客の獲得には苦労しました……。
でも今では会社の認知も高まり、提案力・体制など含め組織も強化でき、大手と競合し競り勝つなどの案件も複数出てきました。一段成長した証なのだと思います。

未知の挑戦が多かった6年間でしたが、結果的に会社として良い方向に向かえた期間だったなと考えています。

採用×教育=エンジニアの成長と事業の発展

——2019年を起点に大きな変革があったんですね。この6年間でエーピーコミュニケーションズが、成長し続けてこられた主な要因をお聞かせください。

主事業については、もともとの強みでもある採用や教育の力が大きいと考えています。

弊社は、以前よりお客様から「エーピーコミュニケーションズのエンジニアはクオリティが高い」と仰っていただいてきました。
採用については、今持っているスキルを重視しすぎるのではなく、価値観・学ぶ姿勢・行動についてのカルチャーフィットの確認を行い、ポテンシャルを重視した採用を行っています。また、フルリモートでの働き方を推奨することによって、地方にいながらも学びたいという姿勢の、向上心の高い仲間を増やすこともできた面も事業にとっては大きいですね。

教育については、プロセスに力を入れていることが挙げられます。
エーピーコミュニケーションズでは、入社後すぐに部署に配属するのではなく、しっかりと研修を実施し、技術面はもちろん、ビジネススキルやマインドセットの形成にも注力しています。
部署への配属後も、「APアカデミー」で、ただの座学ではなく実践的な技術スキルを学んだり、事業を推進するためのビジネススキルを学んだりすることができます。
また、キャリアコンサルタントの国家資格をもつカウンセラーが、仕事の課題やキャリアの悩み・葛藤などをヒアリングする「キャリア相談室」、年間目標にもなっている「マネージャーの定期的な1on1」など、一人で放置せずに、立ち上がりをみんなでフォローするような体制があります。

このようなエンジニアの価値向上のバリューチェーンがあることが、エーピーコミュニケーションズのエンジニアがお客様から高い評価を受け、会社が成長し続けられている大きな要因と考えています。

——ACS事業部として取り組んでいる「エンジニアの成長に向けた取り組み」などがあればお聞かせください。

ACS事業部では、エンジニアの成長に向けて業務の2-3割をインプットやアウトプットの時間にすることを目指して行動しています。
世間ではSIは、エンジニアやコンサルタント各個人が自力で学習した知識を消費するビジネスモデルと言う方もいます。意見の真偽はさておき、自分自身は「納品と言うリスクの中で新しい技術を使いづらい」「人月ビジネスの中で学習に時間を当てづらい」と感じてきました。

その状況を打破するためにも、事業としてエンジニアが技術に向き合える時間を明示的に確保することが重要だと考えています。そのため、ACS事業部では業務時間の2〜3割を、その時間にあてることを指針として示しています。常に新しい技術や情報をインプットし、お客様と共に学び、学びなおし、チームとしてアウトプットしていくことを推奨し、支援するための指針ですね。

これからの時代、会社組織は、組織が主、従業員が従という関係は変化していくと思うので、社員が自己実現の為に利用可能な枠組み、プラットフォームのようになっていくのが理想だと考えています。
この業務時間の指針が枠組みとなり、その時間で発生するアウトプットが、自分たちの資産としてプラットフォームのコンテンツになる。そんな循環を支えるチームとプラットフォームを、チームメンバーと一緒に育てていきたいと考えています。

「NeoSIer」として目指すのは価値提供型のビジネスモデル

——2025年からは新たな中期経営計画が始まりますが、これからの6年間でどんなことを成し遂げたいと考えていますか。

より「NeoSIer」を体現するビジネスモデルとして、お客様のビジネス成功が、私たちのビジネスにも還元されるような仕組みを複数作っていきたいと考えています。
私たちがお客様のビジネスに寄与できるようしっかりと価値を提供して、その価値が正しく評価されるビジネスモデルです。

このビジネスモデルを成功させるために、新しいSIの形を創り出すことを目指していて、そのモデルの一つとしてACS事業部で新規事業を立ち上げました。ACS事業部では、NeoSIerの新たなSIモデルとして、エンタープライズ企業のDX内製化を推進しています。お客様開発組織のDevEx(DeveloperExperience)向上を目標に、Platform Engineering(※)、Microsoft AzureのプラットフォームやAI技術を活用し、セルフサービス化されたSIを確立・提供し日本企業のデジタル化を加速させることをミッションとした事業です。

我々はベンダーロックインせず、伴走しながらお客様の事業の成果に貢献し、ノウハウをお客様にも残していく仕組みを作ることを目指しています。人月ではなく、価値あるプラットフォームの構築でお客様の売上アップに貢献し、その結果我々の売り上げに直結する、そんな仕組みを確立していく、その点が我々が目指していきたいところです。

このようなビジネスモデルを作るために、ACS事業部をモデルに会社全体として今後も挑戦していきます。

※:Platform Engineering(プラットフォームエンジニアリング)
環境の変化が著しいプロダクト開発において、開発者がより良い機能の開発に集中し、これまで以上に速いスピードでプロダクトをリリースできるよう、開発者をサポートするための概念

——「NeoSIer」を体現するために大事にしている部分はありますか。

ACS事業部としてこのビジネスモデルの実現に取り組む上で、期限があるということです。
思い描くモデルがどれだけ理想的だと言っても、事業部として存続するためには既存事業以上の利益を出さなければいけません。AIなどの技術やお客様の進化も含め外部環境は変化していき、考え自体が賞味期限切れになる可能性もあります。時代のスピードに合わせて事業モデルを確立して利益を確保し、更なる変化をしていくことを重視しています。
そのためにも、よりスピード感を持ってこの事業での成功パターンを作って、「NeoSIer」を体現していく必要があると思っています。

——最後に「こんな人にぜひ入社してほしい」というメッセージをお願いします!

私たちが求めるのは、不確実な状況に対応することを面白いと感じ、未知の挑戦を楽しめる人です。そして、不確実だからこそ学び、仲間とともに進んでいく姿勢を持ち、「不確実」を自分の力で「確実」へと変えていける人。そんな方と一緒に働きたいと考えています。

『不確実な状況』というと、ネガティブな印象を持たれる方もいるかもしれません。しかし、エーピーコミュニケーションズが成長し続けてこられたのは、常に変化を受け入れ、挑戦を続けてきたからです。特に生成AIの台頭で、エンジニアの役割は急速に明確に変わっていきます。そこに不安を感じて何もしないのではなく、我々はこの変化をポジティブに捉え、挑戦をし続けています。

新たなチャレンジを楽しめる人にとって、エーピーコミュニケーションズは非常にやりがいのある環境だと思います。

* * * *

以上、上林さんのインタビューでした。
改めて、上林さんの挑戦することへの熱意、そしてACS事業部も含めて弊社において「NeoSIer」を体現しようという強い意気込みを感じることができました。
この記事を通して、上林さんの熱い思い、そしてエーピーコミュニケーションズが挑戦を続けながら目指していくビジョンが皆様に伝わっていたら幸いです。
他のボードメンバーのインタビュー記事も公開中ですので、是非参考にしてください。
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