こんにちは、エンジニアリングメンター室(EM室)の海老澤、山路、横地です。
エンジニアのみなさん、ご自身が興味を持って「やりたい」と思ったことが、会社としての事業貢献に繋がったら最高だと思いませんか?
エンジニアリングメンター室では今年、「エンジニアの『やりたい』と事業を結ぶ仕組み作り」をテーマに取り組んできました。具体的な取り組みの一つとして、ブログ推進イベント「AP Tech Blog Week 」を開催しました。本記事ではこの「AP Tech Blog Week」の企画の経緯やふりかえりをご紹介します。
内に秘めていても始まらない
まずはエンジニアリングメンター室が今年の目標として掲げる『エンジニアの「やりたい」と事業を結ぶ仕組み作り』について、背景を説明します。
APCの事業には、現場のエンジニアからのアイデアやプロダクトが元となって生まれたサービスや事業部もあり、そういった事業がAPCを支える一部となっています。例えば個人のアウトプットがネットワーク自動化につながったケースもありました(参考 :個人推しテクを会社推しテクにした話)。このような事業はエンジニアにとってポジティブな労働環境を提供し、ビジネスにも貢献する、良いとこどりの事業です。そこで、エンジニアが「やりたい」ことを事業につなげることが、APC自体の成長にもつながると考え、これを推進することとしました。
一方で、上記のようなケースはまだまだ少ないのが現状です。私たちはその理由は、エンジニア・管理職双方にあると考えております。エンジニアの中には、個人の思いとしてやりたいことを抱えていても、それを表に出さない方が多く、周りもそれに気づくことが難しくなります。またエンジニアを支える立場にある管理職の方にとっても、エンジニアの興味関心のあるものを見定めるのは難しく、ましてそれをビジネスにまで結びつけることは非常に困難です。
そこで、エンジニアは自身のやりたいことを周囲に「見せる」、管理職はその中から活かせるものを「見つける」、この2つを活性化することで、より事業の生まれる機会が増えるのではないかと考えました。
こういった背景が、今回のAP Tech Blog Weekの開催につながります。
管理職を巻き込んでの準備
イベントの開催に向けた準備では、いかに管理職の方を多く巻き込めるかに注力しました。
今回のイベントでは、「エンジニアの投稿した技術記事に対して、管理職から何かしらフィードバックをもらう」ことを目指しています。
イベントを検討する中で懸念として出てきたのが、「日々忙しい管理職の方から、いかにフィードバックを確実にもらうか」でした。APCでは普段、技術ブログを投稿するとSlack宛に通知が飛ぶ仕組みになっているのですが、管理職の方はSlackを見ることも難しい時があります。また、APCの過去のブログ投稿イベントを振り返っても、投稿テーマが非常に広範なため、読み手としての負担も大きいと予想されます。
そこで、これらの懸念を解消するため、以下のような取り組みを行いました。
・管理職向けの事前説明会
本イベントの背景や経緯など、テキストだけでは伝えにくいことをお伝えするため、事業部単位での説明会を実施しました。
説明会では多くの質問や思わぬフィードバックを頂けて、多くの管理職の方にイベントの意義が伝えられたのではないかと思います。
・イベント開催前の定期案内
管理職の方がイベントの存在を忘れないよう、開催の1週間前から定期的に通知を流し、多くの方にイベントを意識してもらうようにしました。
なお、イベントの事前開催を周知したところ、副社長からも反応を頂けたりと、効果のある取り組みであったと感じています。
・イベント期間中の投稿記事の案内
ブログ投稿通知が埋もれないよう、イベント期間中に限り、Slackの複数のチャンネル+メールでも投稿の通知を流すようにしました。
・簡易的なフィードバックの案内
管理職の方が簡単にフィードバックを送れるよう、フィードバックの内容に応じたスタンプを複数種用意し、該当のものを押していただく形を取りました。
ブログ投稿開始!コメントなどのフィードバックも
イベントの募集を案内したところ、初めてのイベントにもかかわらず、10名のエンジニアの方からブログ記事を投稿頂きました。またブログ投稿のあった日は、用意したSlackのスタンプでのフィードバックを中心に様々な反応を頂き、35名の方から、合計170個程度のスタンプを頂きました。
反応の一例をあげると、例えばSlackのスレッドにて投稿者同士の会話が生まれ、今後の更なる検証のヒントになりそうな雰囲気を感じられました。こういったやりとりから、本イベントの盛り上がりを確認できました。
また、一部投稿記事に対しては、「将来の飯のタネ」というスタンプを頂きました。これは将来の事業に役立つものに対する反応として用意したものですが、今回のイベントから未来の事業につながるヒントが生まれたかもしれません。
APC技術ブログ:【Blog Week】Power BIの動的なレポートで、データを自分ゴト化する
課題はあるが第一歩が踏めた
今回のイベントでは、多くの管理職の方に技術ブログを閲覧・フィードバックしてもらう機会を作ることができました。また本企画に対してのフィードバックの中には、将来に向けて役立つと認識した方もいらっしゃり、目標である『エンジニアの「やりたい」と事業を結ぶ』ことが、少しだけできたのではないかと考えています。
また、想定外に良かったこととして、エンジニアリングメンター室の活動を社内に普及する機会となったことも挙げられます。今回のイベントではエンジニアの方に対し、技術ブログのレビューを行う形でお手伝いしたいのですが、その活動が好評だったらしく、お礼のコメントもいただけました。
一方で、今回のイベントが実際に新しい事業につながったかというと、残念ながらそこまでには至っていません。
投稿記事に対しては社内の多くの方から反応を頂きましたが、今回のイベントでは管理職の方の4分の1程度からしか反応をもらえませんでした。こういったことから、さらに多くの方をイベントに巻き込み、エンジニアと管理職との交流の機会を増やすことが、より良い結果につながると考えています。
今後もさまざまな形でエンジニアを応援
AP Tech Blog Week を企画した経緯やふりかえりをご紹介しました。
APCのエンジニアリングメンター室では、このようにエンジニアがエンジニアを応援する取り組みを行っています。
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Qiita