「採用を通じて、事業を前に進める」——そんな言葉を、アンドパッドに来てから実感しています。
採用の成果は“人数”ではなく、“組織の成長”で測るもの。
人の力を信じ、事業を支える“戦略人事”という仕事のリアルを、少しだけお届けします。
中野 亜美 @nakano_1027
開発本部 組織開発部 採用・育成チーム マネージャー
ゲーム会社に入社し、100名から600名規模への急成長期を人事として支える。その後、デジタルマーケティング企業を経て、2019年に株式会社アンドパッドへ入社。
人が成長する瞬間に、立ち会えるしごと
―― まずは、中野さんがアンドパッドに入社するまでのキャリアを教えてください。
キャリアはずっと人事です。
新卒でゲーム会社に入り、その後はデジタルマーケティング、アンドパッドへと。どの会社でも「成長している組織」に身を置いてきました。特に、ゲーム会社で100名から600名規模への急成長を人事として支えた経験は、今の自分を形づくる大きな土台になっています。
幅広い仕事を任せてもらえて、年間200名以上の採用や、会社を買収したり、逆に買収された経験もあります。特定チームに向けた退職勧奨、その時期の取締役会の議事録を担当し、株主総会の運営など本当に濃厚な経験をさせていただきました!
―― 一貫して人事のキャリアを歩まれてきたんですね。情熱の源はどこにありますか?
私のモチベーションはずっと「人を支えること」「人と組織の成長」です。
新人だったメンバーが数年後、チームを背負って輝く姿を見るのが本当に嬉しくて。人の成長って、努力や環境、偶然が重なって生まれる“奇跡”のようなものだと思うんです。会社の爆発的な成長の裏側には、必ず人の成長がある。その瞬間を一番近くで見られるのが、人事の醍醐味だと感じています。
趣味のハロー!プロジェクトや宝塚歌劇団にも、同じ魅力を感じます。
どちらも「新人が少しずつスポットライトを浴びて成長していく文化」があり、その過程を追うのがすごく面白い。人の可能性を感じる瞬間がたくさんあるんですよね。
一方で、中途入社のようにベテランが加わることでチームに新しい風が吹き、組織が活性化していく。そんな化学反応を見るのも好きです。
人の成長が組織の力に変わっていくプロセスを見ると、仕事でもプライベートでも心がワクワクします。
―― そんな中で、アンドパッドを選んだ理由は?
6年前、アンドパッドに入社を決めたのは、建築・建設業界という大きな社会課題に挑んでいることに心が動いたからです。
正直、業界のことは何もわからなかったけれど、「この事業、絶対にすごいことになる!」という直感がありました。
“住”のIT化というテーマに、採用という形で関われるのも純粋に面白さを感じました。
当時のアンドパッドは、まるで文化祭前日のような熱量とカオス(笑)。「なんでもやらせてくれそう!」という自由さも大きな決め手になりました。今振り返っても、本当に良い選択だったなと思います。毎年入社月になると、あの時のワクワクを思い出しますね。
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ぶつかりながら、成長してきた時間
―― 順調に見えるキャリアの中で、葛藤した経験もありますか?
たくさんありますよ。今も葛藤中です(笑)。
特に印象に残っているのは、信念を貫きすぎてチームとの対話をおろそかにしてしまった経験です。
以前の会社で、ポテンシャルを信じて採用を進めた候補者に対し、ベテラン社員から「この人を採用するなら辞める」と言われたことがありました。
その人を採用する判断自体は間違っていなかったと思っています。でも、チームへの説明が足りなかった。即戦力ではない候補者だったので、チーム内での教育コストや体制が大丈夫なのか配慮できていませんでした。
もちろん上長や責任者とは合意を取っていたものの、現場の声をちゃんと聞いていなかったんです。「この採用は正しい」と思いすぎて、独りよがりになってしまったと痛感しました。
そこから、「プロとしての自信」と「周囲の声に耳を傾ける謙虚さ」、どちらも大事だと学びました。
―― そこから活かせた経験はありますか?
あります。その後、エンジニア採用を担当したときのこと。
当時、スカウト施策がうまくいかず悩んでいたのですが、優秀なエンジニアのみなさんにたくさん助けてもらいました。
採用の話なのに、GitHubでイシューを立てて議論するような文化で(笑)。フィードバックをもらいながら改善を重ね、スカウト返信率が平均50%にまで上がったんです。
今では当たり前なのですが、プログラミング言語を指す箇所でPythonをコマンドのpythonと表現していたり、言語とフレームワークを一緒に書いていたり初歩的な部分の話も多々ありましたが、このとき初めて、エンジニア文化の奥深さと面白さを知りました。
少数精鋭のチーム全員が採用と候補者に全力で向き合っていて、「このカルチャー、すごい!」と感動しましたね。
当時の学びは今も生きていて、アンドパッドでの採用にも確実につながっています。
ARR100億を超えて、その先にある「働く幸せ」
―― 事業としても、昨年ついにARR100億円を突破しましたね。
そうなんです。入社したばかりの頃の自分に教えたら、きっとびっくりすると思います。 でも、私たち人事にとっての「100億」は、「これだけ多くの現場の方々に、私たちのプロダクトを認めてもらえたんだ」という、実感がこもった喜びなんです。
自分が「本当に良いもの」だと信じているプロダクトが、ちゃんと世の中に届いて、実際に使ってもらえている。その現実が、人事として組織を支える私にとっても、何よりの「働く幸せ」に繋がっているなと感じます。
そして、私たちはもっと先を見据えています。これまでの枠組みを飛び越えて、業界の課題をもっと根本から解決するために、「建築経営AIプラットフォーム」を創り上げること、そして事業の幅をさらに広げていくことが会社として決まりました。次に目指す「ARR300億円」という数字は、私たちが産業の未来に対してしっかり責任を果たしていくための、新しい目標です。採用もまだまだ加速していきます。
代表の稲田も、この節目に「これからのアンドパッドが守るべきもの、挑むべきこと」を改めて発信しています。この記事を読むと、私たちがなぜここまで「ものづくり」にこだわるのか、その根っこの部分がすごく伝わってくるはずです。
採用の枠を超えて、組織づくりへ
―― 入社から6年。開発組織を20倍以上に拡大されたと聞きました。この間で、ご自身の視座も大きく変化したのでは?
はい、本当に景色が変わりました。
最初は「採用目標の達成」にまっすぐ向き合う日々でしたが、今は「事業の成長を支える組織づくり」を意識するようになりました。
―― 入社当時はどんな状況だったんですか?
当時の採用課題は、「まずは会社を知ってもらうこと」。
カジュアル面談に来ていただけるだけで、「見つけてくださってありがとうございます!」という感動がありました。
とにかく“認知を広げる”フェーズで、日々もがいていました。
でも今では、「カンファレンスで見ました!」「イベントで知りました!」と声をかけていただけることが増えて、あの頃の自分に「続けててよかったね」と伝えたいです。
―― 視座が変わったきっかけは?
代表の稲田や執行役員の方々と、日常的に会話できる環境が大きかったです。
ある時、稲田に「採用は“未来の組織をつくる投資”なんだ」と言われた言葉がすごく印象的で。
その瞬間に、“採用目標を達成すること”から“組織戦略を実現すること”へと、自分の視座がガラッと変わりました。
経営層と日常的に議論する中で、視点を少し変えて長期的なゴールを描くようになったんです。今では、経営層と“荒波を越えるパートナー”のような関係で、スピード感をもって動いています。
―― 採用が経営直結のミッションなんですね。
そうなんです。アンドパッドのエンジニア採用人事は、開発本部の「組織開発部」に所属しています。
人事が現場の組織にどっぷり入り込んでいるのは、採用を単なる「人員補充」ではなく、プロダクトを成長させるための「組織戦略」そのものだと捉えているからです。
市場変化のスピードが速いからこそ、採用を経営戦略の一部として捉えています。
現場のプロダクトチームとフラットに対話しながら、事業と組織の両輪を動かせるのがこのポジションの醍醐味です。
―― チームの面白さをもう少し教えてください。
フェローのhsbtさんをはじめ、元テックリードの採用広報マネージャーの市川さんなど、技術に深い知見を持つメンバーとワンチームで仕事ができる環境があります。
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右側が、採用広報マネージャーの市川さん。左側がフェローの hsbt さん。
採用の枠を越えて、技術的な議論が日常的に交わされるのも魅力。人事でありながら、プロダクトづくりの一端を担っている感覚があります。
お互いの専門性を尊重し合う“職能越境”の文化があるチームなんです。
アンドパッドには20を超えるプロダクトがあり、それぞれの成長ステージも異なります。だからこそ、「なぜ今このスキルを持つ人が必要なのか」を突き詰めて考える。
採用は単なるマッチング業務ではなく、事業戦略そのものなんです。
―― 採用はゴールではない、ということですね。
その通りです。
採用の瞬間ではなく、“入社後の活躍”からが本番。どれだけ優秀な方でも、活躍できる環境がなければ意味がありません。
だからこそ、「入社後の活躍」と「ロイヤリティ向上」までを見据えた戦略を立てています。
今後は、プロジェクトアサインの最適化や、入社者が事業の課題を深く理解できる仕組みづくりなども進めていきたいです。
採用を通して、組織の“質”と“持続可能性”を高めていくこと。それが、私たちのミッションです。
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※2025年下期に採用・育成チームでMVT賞を受賞することができました!
人と組織が、ともに育つ場所をめざして
―― 中野さんが目指す未来のビジョンを教えてください。
まずは、「社内の幸せを築く人を幸せにする組織」を目指しています。
社員一人ひとりの市場価値や生産性を高め、互いの成功を心から喜び合える文化を育てたい。そんな求心力のある組織をつくっていきたいです。
―― 最後に、未来の仲間にメッセージをお願いします。
アンドパッドのエンジニア採用人事が大切にしているのは、ものづくりに関わるメンバーへの“圧倒的なリスペクト”です。彼らが書くコードは、世界の不便や課題を解決するための「知の集積」。アイデアを形にする創造性、学び続ける姿勢、そのすべてに敬意を抱いています。
採用という仕事を通じて、事業の変化や組織成長の中心に立てる環境。それはきっと、次のキャリアを考えている方にとって、何倍にも濃い経験になるはずです。採用を“事業推進”と捉え、自ら課題を見つけて改善できる人こそ、このポジションで輝けると思います。
前例のない急成長を「人の力」で支え、社会を変えていく。
その挑戦の最前線に、ぜひ一緒に立ちましょう!