注目のストーリー
クラウド
スタートアップだからこそ知っておきたいCloud Adoption Framework(後編)
◯Azureの何からやればいいの?CAFはAzureのものなので、Azureの話をしなくちゃいけません。Azureランディングゾーンというものがあって、これはサブスクの中で作るべきリソースのまとまりです。このランディングゾーンを意識するといいと思います。まずコストマネジメント、モニターの仕組みがあって、そしてモニターの仕組みからシェアードサービス、ネットワーキング。さらにネットワークウォッチャー、セキュリティセンターのような外部サービスと連携してガバナンスを保ちます。IAM、Policyのようなセキュリティが入ってきて、ガバナンスとの間にアプリケーションが入ってきます。それがアプリケーシ...
スタートアップだからこそ知っておきたいCloud Adoption Framework(中編)
◯テンプレートを活用しまくるCAFでは各セクションにおいて様々なツールとテンプレートが用意されています。結構すごい量で、ページ数で言うと1000ページ超えるくらい。1個1個説明していくとキリがないので、今回はこの中からスタートアップに知っておいて欲しいものだけをかいつまんで話そうと思います。CAFはクラウド技術者、意思決定者双方において共通の情報を取り扱います。なので、最低限知っておかなければいけないことがあります。共通の前提情報を持ったうえで、CAFを構成していくわけです。①チームの全てのメンバーはAzureがどのように機能するかについて、基本的な理解を持っている必要がある技術メンバー...
スタートアップだからこそ知っておきたいCloud Adoption Framework(前編)
◯スタートアップの方にこそ、聞いて欲しい話こんにちは、小島です。今回はスタートアップだからこそ知っておきたいCloud Adoption Framework(CAF)について話していこうと思います。福岡って、めっちゃくちゃスタートアップが多いんですよ。僕らもスタートアップとして活動していますが、イケてるスタートアップって考えた時に、頭に浮かぶのは資金調達すげえーーー経営ボードメンバーの略歴すげえーーーキラキラオフィスすげえーーー俺たちクラウド使いまくりっすから!といった、傍からみてもすごいキラキラしてるな~って感じのところなんですね。でも、本当にイケてるのか?って、僕は思うわけです。CA...
The Twelve-Factor App on Azure エッセンシャル版(後編)
◯Twelve-Factor Appは何から始めればいい?よく言われるんですよ。何から手をつければいいんですかと。実行環境から作っておく開発プロセスから設定していく非機能要件から作っていく色々考え方があると思います。はっきり言ってどれが正解ってわけではないです。どれを選んでも僕はいいと思います。Twelve-Factor Appという要素をどんどん実装していくことが大事なので、どこから始めてもその要素が実装できればいいんです。「とは言え、どこからでもやるんですか?」って、かぶせ気味にご質問頂くパターンもかなり多い。そこで、もし僕だったらどこから始めるか?という話をするならば、まず開発環境...
The Twelve-Factor App on Azure エッセンシャル版(中編)
◯クラウドをうまく使いこなすには?イケてるクラウドサービス、イケてる技術を組み合わせればうまくいくとは限りません。その機能を実装するうえで考慮すべき項目、見本となるサービス、短期間で実装可能な方法を考えて開発していく必要があります。でもそうした内容をゼロから考えるとなると、設計初期の要件定義と設計の間、要はアーキテクチャ作りに物凄い労力がかかるわけですよ。そこでThe Twelve-Factor Appです。The Twelve-Factor Appはクラウドを使いこなすための原則ガイドラインをまとめたものです。The Twelve-Factor Appを知ると、SaaS開発がスムーズに...
The Twelve-Factor App on Azure エッセンシャル版(前編)
◯クラウドネイティブへの解釈こんにちは、オルターブースの小島です。今回はThe Twelve-Factor Appのエッセンシャル版ということで、全体的な話をしていければと思います。The Twelve-Factor Appを知っている方もいるかと思いますが、まだそこまで浸透しているワードでもないんですね。まず押さえた方がいい前提は、クラウドネイティブへの解釈です。様々な解釈があるんですが、一般的なクラウドネイティブの解釈は以下のようなものになります。最近は勘違いと言いますか、ちょっと違うんじゃないかな?っていう解釈を聞くこともあります。例えば全部OSSで作られているからクラウドネイティ...
オルター流クラウドジャーニー ~IT文化を形成しよう~【中編】
◯Cloud Adoption Frameworkとは何か?クラウドを徹底的に使いこなす土壌がこれからだんだん出来上がって来そうだって思えた時に、取り組んで欲しいのがCloud Adoption Frameworkです。Cloud Adoption Frameworkとは、組織がクラウドで成功を収めるために必要なビジネスやテクノロジーの戦略の作成・実装を支援するための実証済みガイダンスであり、クラウドアーキテクト、ITプロフェッショナル、ビジネス上の意思決定者が短期的、長期的な目標を無事達成するために必要なベストプラクティス、ドキュメントツールの一式を提供するものです。実証済みとは、既に...
オルター流クラウドジャーニー ~IT文化を形成しよう~【前編】
こんにちは、オルターブース代表の小島です。今回は「オルター流クラウドジャーニー ~IT文化を形成しよう~」というテーマで話してみたいと思います。主に僕が最近取り組んでいるCloud Adoption Frameworkの一部をご紹介します。◯今更ですが、DevOpsをちゃんと理解していますか?と、こんな切り口から入るわけですが、実はDevOpsが一時ブームになったことってあるんですね。僕が記憶している限り、2015年頃にDevOpsという言葉がやたら現れたように思います。で、それから今日までに何か変わったのか?僕もそうなのですが、Microsoft Azureで、特にPaaSをやっている...
内製化の準備、できていますか?【後編】
◯決定を遅らせることの意義前回はリーンソフトウェア開発の7つの原則と22の思考ツールについてお話しました。原則1 ムダをなくす原則2 品質を作り込む原則3 知識を作り出す原則4 決定を遅らせる原則5 早く提供する原則6 人を尊重する原則7 全体を最適化するこのうち、原則4の「決定を遅らせる」を疑問に思われる方も多いです。普通なら、決定は早い方がいいって言われますよね。決定を遅らせるという原則が、実は一番重要だと僕は思っています。物事が完璧に決まっていることなんかないわけですよ。そして人間は思考の生き物なので、ちょろちょろ考えが変わります。だから最初に決定してしまうと、後でそれが足かせにな...
内製化の準備、できていますか?【中編】
◯システムの品質はチームの体質で決まる前回はラインマネジメント型の組織構造の弊害についてお話しました。今回はそれを克服するにはどうすればいいかについて、お話していこうかなと思います。ところで皆さん、コンウェイの法則って聞いたことないですか?コンウェイの法則というのはメルヴィン・コンウェイさんが提唱した概念です。一言で言うと、ヒエラルキーが強い組織が作るシステムはモノリシックなシステムになりやすいということです。内製化チームを作った、でもうまくいかない。実はこれ、コンウェイの法則は強力に働いている時なんですよ。開発チームがワンチームで従来の設計開発をやって、そのワンチームの中で分担しても、...
内製化の準備、できていますか?【前編】
◯改めて問いたい、チームの幸せとは?こんにちは、オルターブースの小島です。今回は「IT管理者が取り組むべき内製化を成功させるための技術戦略と文化醸成」という、ちょっと小難しいテーマをお話していきます。ところで皆さん、改めてお聞きします。あなたのチーム、幸せですか?こんなビッグワード聞かれても、うーん...ってなりますよね。幸せか、幸せじゃないか。総じて「なかなか難しいよね...」という答えをお聞きすることが非常に多い。それからクラウドネイティブについて、「やっていますか?できていますか?」って聞いても、あまりポジティブな返事は返ってこない。クラウドネイティブじゃなくて、クラウドネガティブ...
SaaS開発ガイダンスとしてのThe Twelve-Factor(後編)
◯The Twelve-Factorの概要皆さんこんにちは。オルターブースの小島です。前回はSaaS開発する上でのガイダンスが、12個のファクターとしてあるという話をしました。今回はそれらがどういう風に活用されているのかを話していこうと思います。The Twelve-Factor Appは大きく3つのセクションがあります。ビルドリリースランまずはビルド内のコードベース。このコードベースは、原則としては一つのコードベースです。これはバージョン管理しているコードベースで、例えばGithubとかにデプロイされている、プッシュされているコードそのものですね。一つのコードベースから全てが成り立ちま...
SaaS開発ガイダンスとしてのThe Twelve-Factor(中編)
◯アーキテクチャー(作り方)とビジネスモデル(売り方)の重要性こんにちは、オルターブースの小島です。前回に引き続き、SaaS開発ガイダンスとしてのThe Twelve-Factorについてお話していきます。前回話しましたCAF(クラウドアダプションフレームワーク)やW-A(ウェルアーキテクテッドフレームワーク)はベストプラクティスなので、参考にして頂ければと思います。ところで、僕たちが開発するのはWebアプリケーションの中でもSaaSで、そこにビジネスを絞っていますが、サブスクリプション型の SaaS ビジネスだと、もう少しコンパクトに考え方を作って行った方が楽なのかなと思っているんです...
SaaS開発ガイダンスとしてのThe Twelve-Factor(前編)
◯The Twelve-Factorの前提皆さんこんにちは。オルターブースの小島です。今回はSaaS開発ガイダンスとしてのThe Twelve-Factorをテーマにお話します。The Twelve-Factorの話に入る前に2つほど、知って頂きたい前提があります。クラウドアダプションフレームワークウェルアーキテクテッドフレームワークです。この2つがなぜ必要なのかも含めて、概要を話していこうかなと思います。まずはクラウドアダプションフレームワーク。略してCAF(キャフ)と言ったりします。僕は最近結構これに力を入れています。最近は単にクラウドを使うだけではなく、クラウドをビジネスとして導入...
【オルタナティブなKojima log 】Igniteあれこれ
◯初めてのMicrosoft Ignite登壇!こんにちは。オルターブースの小島です。今回は2020年に登壇したMicrosoft Igniteの諸々について話しようかなと思います。「Microsoft Igniteの登壇初めてですか?」と、社内からも質問ありまして、初めてじゃない人はむしろいないんじゃないかなって思っているんですけど、初めてです。いつもはアメリカのシアトルとかで開催されてたんですが、コロナの影響もあって、今年からはオンライン開催でした。Microsoft Igniteって盛大にお金がかかってるイベントなんですね。参加費も結構かかります。だからプレミアム感が強いんですよ。...