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スタートアップだからこそ知っておきたいCloud Adoption Framework(前編)

◯スタートアップの方にこそ、聞いて欲しい話

こんにちは、小島です。

今回はスタートアップだからこそ知っておきたいCloud Adoption Framework(CAF)について話していこうと思います。

福岡って、めっちゃくちゃスタートアップが多いんですよ。

僕らもスタートアップとして活動していますが、イケてるスタートアップって考えた時に、頭に浮かぶのは

資金調達すげえーーー

経営ボードメンバーの略歴すげえーーー

キラキラオフィスすげえーーー

俺たちクラウド使いまくりっすから!

といった、傍からみてもすごいキラキラしてるな~って感じのところなんですね。

でも、本当にイケてるのか?って、僕は思うわけです。

CAFはエンタープライズの企業様向けに語る場面があるんですが、今回は敢えてスタートアップの人にこそ聴いて欲しい話をしたいなと思います。

最近の小島調べによると、クラウドを使いこなす重要性やレガシーへの危機感に対して、エンプラ企業ほどちゃんとした理解を持っています。

むしろ中途半端なスタートアップの方が全く理解してなかったり、すごく残念だなと思うところが結構あります。

IDC Japanの国内パブリッククラウドサービスの市場データを見れば、2020年の市場規模は前年比19.5%増の1兆654億円、2025年の市場規模は2020年の2.4倍の2兆5,866億円になると予測されています。(※動画内で言及したデータを更新)

国内パブリッククラウドサービス市場 売上額予測、2020年~2025年(IDC Japan)

この規模感って、すごくないですか?

スタートアップビジネスでDXがもてはやされ、DX自体がバズワードになっていることから、やっぱりスターアップの力ってDXを浸透させる、DXに振り向かせる原動力にあるような気がします。

そういう意味でクラウドを使いこなせることがDXを成功させる最大の焦点なんじゃないかなと思います。


◯CAF=自分たちでもクラウドを導入できる仕組み

CAFは意思決定者が自らプランニングし、実践できるベストプラクティスです。

DX戦略としても、クラウド導入ガイドとしても非常に有益な情報がまとまっています。

クラウド導入ってものすごくふんわりしていますが、それがガッツリまとまっているのがCAFなのです。

CAFとWell-Architected Frameworkとの違いは、よりビジネスフォーカスである点です。

CAFは、お客様の組織がクラウドで成功を収めるために必要なビジネスおよびテクノロジーの戦略の作成と実装を支援することを目的とした実証済みのガイダンスであり、クラウドアーキテクト、IT プロフェッショナル、ビジネス上の意思決定者が短期的、長期的な目標を無事達成するために必要なベストプラクティス、ドキュメント、ツールを提供するものです。

クラウドで成功するためのノウハウが色々書かれてあるよということですね。


◯CAFって、広いんです。

CAFって広大な領域をカバーしていまして、何から始めるのってなった時に結構困っちゃうんですよね。

そこでこれ。


戦略、計画、準備、導入、ガバナンス、管理

のそれぞれのセクションにおいて様々な計画を作っていくわけです。

計画を作っては実行、作っては実行を繰り返し、最終的にクラウド導入を成功させていく。

戦略と計画の部分は動機を明確にし、成果を特定する意思決定を行い、実現可能な計画を作成する。

動機というのはクラウドを使う動機ではなく、クラウドを使って何を為し得たいかを明確にすること。

そして情報を携わる人全員に共有できるような形を整える。

準備と導入はインテグレーションも含めてクラウド構築に関する技術的ガイダンスを作成することです。

ガバナンスと管理は統制やセキュリティ、それらの運用なども入ってくるんですが、これらはクラウドを構築してからではなく、準備の段階から始めていくべき対象です。

なのでベンチマークを取って、継続的に改善できる仕組みを作成していきます。


◯イノベーションと整理

上記のことは既知の内容に思われるかもしれませんが、実際に人が動けるような明確なガイダンスとして残り、行動と実績も伴うようなものは今までなかったんですよね。

さらに戦略、計画、準備、導入、ガバナンス、管理の6つのセクション以外に「イノベーション」と「整理」という項目もあって、ここに大前提となっている考え方や動きがまとまっています。

例えばイノベーション。

クラウドにおいても様々なサービスがあり、その中にAI、IOT、ブロックチェーンなど様々なカテゴリーの技術があります。

それらが何のニーズを解決していくのかを理解するために、ここでまとめるわけです。

そのために整理と言って、組織を作らないといけない。

全員が情報を共有できていて、ゴールが明確に分かっており、それに対してスキルセットがされている。

その状態が整理です。

こうした大前提から実際の導入、そして継続的な改善まで全部一式で詰まっているのがCAFです。(中編につづく)

☆本記事はオルターブースYouTubeチャンネルの配信動画をもとに再構成しています。

☆配信動画の本編をご覧になりたい方はこちらから!(小島発表パート 1:41:32~2:03:17)


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