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オルター流クラウドジャーニー ~IT文化を形成しよう~【中編】

◯Cloud Adoption Frameworkとは何か?

クラウドを徹底的に使いこなす土壌がこれからだんだん出来上がって来そうだって思えた時に、取り組んで欲しいのがCloud Adoption Frameworkです。

Cloud Adoption Frameworkとは、組織がクラウドで成功を収めるために必要なビジネスやテクノロジーの戦略の作成・実装を支援するための実証済みガイダンスであり、

クラウドアーキテクト、ITプロフェッショナル、ビジネス上の意思決定者が短期的、長期的な目標を無事達成するために必要なベストプラクティス、ドキュメントツールの一式を提供するものです。

実証済みとは、既にこれで成功しているという意味です。

なので、Cloud Adoption Frameworkを頑張って使いながらクラウド導入を進めるやり方が、今のところ正攻法に近いかなと思うんですね。

そのCloud Adoption Frameworkの進め方は大きく6個のフェーズに分かれて動いています。

まず戦略を定義して、計画します。計画というのは導入計画ですね。

それから準備、そしてクラウドを実際に構築していく導入。

そしてガバナンス、管理といった統制。

これをフェーズごとにやっていくんですが、かなり膨大な量なので、簡単にはいかない。

そこで様々なツールやテンプレートを用意されています。



6つのフェーズをもう少し噛み砕いて3つに分けますと、以下のようになります。

①戦略と計画における動機を明確にする

②成果を特定する意思決定を行う

③実現可能な計画を作成するビジネスプランニング

アーキテクトがそこまでやるの?って言われそうですが、そこまでやるんですね。

クラウドの導入には、クラウドの文化が紐付いているわけです。

ビジネスプランニングもあわせてやらないと、クラウドが上手く機能しません。

準備と導入の部分は、クラウド構築に関する技術的ガイダンスの作成が求められます。

ここに関してはCloud Adoption Frameworkだけではなく、Well-Architected Frameworkといったものも導入しながらベストプラクティスな技術的ガイダンスを作っていきます。

そしてガバナンスと管理。

ガバナンスと管理は、準備や導入が終わってからやるのではなく、準備が始まると共にやるべき内容です。

なのでこれにもベンチマークがあって、ベンチマークツールを使いながら常に成果が見えるようにしておき、継続的な改善ができる仕組みを作成していくわけです。

それから、これらフェーズを実行する上で大前提となる内容が二つあるんですね。

一つ目がイノベーション。

ここではビジネスにおけるニーズと価値を技術的に解決する方法の作成を指します。

「そもそもなぜクラウドを使うのか?」

この答えがイノベーションの項目の中で明確に定義されます。

二つ目がスキリング。

適切なスキルと明確に定義された目標に沿って整理された組織を作ること。

これも明確でないとチームは動きません。


◯クラウド達成度の可視化におすすめのツール

このようにクラウド化を一歩一歩進めていくんですが、ここで役に立つツールを一つご紹介します。

Cloud Journey Trackerというツールです。



Cloud Journey TrackerはCloud Adoption Frameworkにも付いており、先ほど言った6つのフェーズを評価し、現在のクラウド導入達成度を可視化するものです。

これ、結構面白いですよ。

簡単なアンケートなので細かい指標まだ出せませんが、おおよそ自分たちがどういうレベルにいるのかは可視化できます。

まずこれで自分たちがどこまでクラウドに踏み込めているのかを確認すると、クラウド導入の最初の一歩としてわかりやすいかな思います。

他にも様々のツールやテンプレートが提供されていますので、これらを使いながらどんどんクラウド化を進めていきましょう。

テンプレートなどは非常に大雑把に書いてあるものもあれば、めちゃくちゃ細かく書かれてあるものもあります。

それらを意思決定者とクラウド技術者双方が理解できるようにまとめ、共有しておくことが重要です。(後編へつづく)

☆本記事はオルターブースYouTubeチャンネルの配信動画をもとに再構成しています。

☆配信動画の本編をご覧になりたい方はこちらから!(小島発表パート 24:05~41:46)

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