こんにちは!株式会社アクルの採用担当です。私たちは「決済に関するあらゆる課題を解決する」というミッションのもと、クレジットカードの不正利用という社会課題に取り組んでいる会社です。
ネットショッピングでのクレジットカードの不正利用。実は、2024年度には555億円以上もの被害が国内で発生※1していて、 その裏ではECサイトや事業者さんが日々頭を悩ませています。そんな被害を減らすために生まれたのが、私たちのプロダクト 「不正検知認証システムASUKA」。
この記事では、ASUKAがどんな仕組みで不正利用を防いでいるのか、そしてなぜ私たちがこの課題に挑み続けているのかを、わかりやすくご紹介します。
※1 一般社団法人 日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の状況について」https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/measures_against_fraud/pdf/001_01_04.pdf
ネットショッピングの裏側で起きている「不正利用」の実態
スマホやパソコンから、いつでもどこでも欲しいものが買えるネットショッピング。今や私たちの生活に欠かせない存在です。
でも、その便利さの裏で大きな問題が起きています。それが「クレジットカードの不正利用」です。
日本クレジット協会によると、2024年のカード不正利用による被害額は年間500億円以上。これは毎日1億円以上、全国のどこかで被害が発生している計算です。
被害を受けるのは私たち消費者だけではありません。 商品を販売するECサイト(ネットショップ)運営者も、不正注文の商品を発送してしまうと、その代金はクレジットカード会社からは支払われず、商品も戻らない…という損害を受けます。
「本人になりすまされる」ってどういうこと?
近年特に増えているのは、カード番号や有効期限などの情報を盗み、それを使ってネットで買い物されるケースです。
情報の盗まれ方はさまざまで、
- 本物そっくりの偽サイトに誘導してカード情報を入力させるフィッシング詐欺
- 専用機器でカード情報を読み取るスキミング
- ECサイトへの不正アクセスによる情報漏洩
- 金融機関などを装った偽メール
などがあります。
盗まれた情報は、闇サイトなどで売買され、世界中の不正利用者の手に渡ります。
不正者は「普通のお客さん」のふりをして、住所や名前を入力し、カード番号を使って注文を通そうとします。
こうして「なりすまし」が成立してしまうのです。
参考:カードの盗まれ方
不正をどうやって見抜く?ASUKAの頭脳に迫る
そこで登場するのが、私たちが提供する”不正検知認証システム「ASUKA」です。全てをお伝えすることはできませんが、ほんの少しだけその仕組みをここで解説します。
不正利用者を見抜き決済前にブロック
決済前に独自のアルゴリズムで属性・行動分析を行い、購入者が不正利用者であるリスクを判定。高リスクと判定された場合はブロックします。
グレー判定に対する独自の認証ツール提供
取引を「安全」か「危険」かだけで判断するのではなく、その中間であるグレー判定(中リスク)にも対応しています。
このグレー判定に用いているのが独自の認証ツールで、ASUKAの特徴でもあります。
真正利用者の決済を止めない仕組み
不正利用者をブロックするだけではなく、真正利用者の決済を止めてしまわないことも重要です。
これまで蓄積されたデータをもとに、信頼性の高い取引に対しては決済を実行できるような機能もあります。
あらゆる不正手口に対応
一口に「不正」といっても様々な手口があります。クレジットカードの規則性を利用した「クレジットマスター攻撃対策」「不正配送先住所との照合」「EMV 3-Dセキュアの本人認証サービス」「不正ログイン対策」など、総合的なセキュリティ対策を実現できるサービスです。
日々変容するあらゆる不正手口に対応できるよう、日々、改善や機能開発を行っています。
ASUKAが選ばれる理由
ECサイトの不正対策にはさまざまなサービスがありますが、その中でASUKAが多くの企業から選ばれ続けているのには、機能面だけではなく以下の理由があります。
1. 導入のしやすさ
ASUKAは、既存のECシステムに短期間で組み込める設計になっています。大規模なシステム改修は不要で、最短数日で運用を開始することが可能です。
今起きている不正に素早く対応できるという点で、多くの事業者に支持されています。
2. 伴走型サポート
導入後も私たちのカスタマーサクセスが“伴走型”でサポートします。
不正利用の傾向は日々変化しますが、ASUKAは単なるツール提供にとどまらず、データ分析やルールの最適化提案を通じて、ECサイトと一緒に不正を減らしていきます。
3. 豊富な導入実績
ASUKAは、国内大手ECサイト45,000サイト以上に導入されています。
多種多様な業種・規模で培った知見があるため、初めて不正対策に取り組む事業者でも安心してご利用いただけます。
ASUKAを届ける人の力
不正に悩むECサイトに寄り添う、セールスチーム
クレジットカードの不正利用に頭を悩ませているECサイトを運営する企業にASUKAを届けるのは、セールスチームの役割です。
主にパートナー企業である決済代行会社・カード会社・ECシステムベンダーなどからECサイトを運営する企業をご紹介いただき、リードを獲得しています。
ただ売るのではなく、まずはECサイトの状況や課題を丁寧にヒアリングします。
「どんな不正が多いのか」「今はどんな対策をしているのか」「それでも防げない理由は何か」——。
相手の現状を理解したうえで、ASUKAがどのように役立つかを具体的に提案します。
セールスに必要なのは、課題を深く知る探究心と、信頼関係を築く力です。
導入後に伴走する、カスタマーサクセスチーム
ASUKAを導入して終わりではありません。
ここからはカスタマーサクセスチームが、導入先のECサイトと二人三脚で不正利用を減らしていきます。
一人30社ほどを担当し、日々の不正検知データを分析。「新しい手口が増えてきたので設定を見直しましょう」「機能を追加してみましょう」と提案したり、誤検知を減らす調整を行ったりします。
定期的な打ち合わせを通じて、より安心・安全な運用を実現していきます。
お客様から「ASUKAを入れて本当に被害が減った」と感謝される瞬間は、大きなやりがいになります。
ASUKAが目指す未来
私たちが何気なく利用しているネットショッピングがより安全になるよう、ASUKAのような存在が裏で支えています。
ECの利用が広がり、決済手段も多様になると、不正のリスクも増えます。
ASUKAはこれからも、複雑化する不正手口に対応し、安心して買い物できる環境を提供しながら、自由に、楽しくショッピングができる社会を目指していきます。
世の中の不正と戦う社会的意義のある仕事に興味がある方は、ぜひ私たちと一緒に挑戦しましょう!