アイザック株式会社、会員制高級フィットネスラウンジ「THE NUDE」を運営する株式会社NAKDを買収
アイザック株式会社のプレスリリース(2024年2月29日 10時00分)アイザック株式会社、会員制高級フィットネスラウンジ「THE NUDE」を運営する株式会社NAKDを買収
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000017594.html
こんにちは。アイザックPRチームです。
創業10周年を迎えた今、私たちは、「次世代のエゴにベットする」という新たな挑戦に乗り出します。
信念でも、衝動でも、野心でもいい。
どうしようもなく湧き上がる強い想いを、私たちは“エゴ”と呼んでいます。
それは単なる情熱や勢いだけでは終わらない、圧倒的な実行力へと変えていく源。
私たちはこの本気の想いを信じて、事業を生み出してきました。
そして今、さらなる飛躍を目指して次世代の“エゴ”に賭けようとしています。
本シリーズ「次世代のエゴにベットする」では、実際に挑戦の先頭に立ち続けるアイザック経営陣とグループ会社CEOたちの対話を通じて、”エゴ”を動かすリアルな事業づくりの裏側をお届けします。
第6弾となる今回は、フィットネスジムを運営するTHE NUDE株式会社CEO・今井さんに、事業を推進する理由や、目指す組織についてお話を伺いました。
対談には、アイザック取締役/共同創業者の播口さんも参加し、今井さんの”エゴ”と事業への情熱を深掘りします。
写真:左(今井)・右(播口)
播口 友紀(取締役 / 共同創業者)
1991年生まれ。慶應義塾大学の同級生である田中と在学中にアイザックを立ち上げる。フルスタックエンジニアで、新規事業の立ち上げが得意領域。株式会社ハローの代表も兼任している。
今井 魁人(THE NUDE株式会社CEO)
元・金融業界の営業職からトレーナーへ転身。「トレーニングを通じて、人の心を動かす仕事がしたい」との思いでTHE NUDEに参画。福岡店立ち上げ期より店長として現場運営を担い、利用者との信頼構築やサービス改善に取り組んできた。
──ウェルネス領域に進出したいと考えていたアイザックと、「あなたの素を美しくする」というコンセプトを掲げる「THE NUDE」。両者の目指す世界観が一致したと伺っています。改めて、どのような経緯で「THE NUDE」はアイザックグループに加わることになったのでしょうか?
(播口)「THE NUDE(以下、NUDE)」は、大学時代の友人が立ち上げたジムで、僕自身も2〜3年通っていた、すごく好きな場所でした。ちょうどその頃、アイザックとしても「心身の健康」をテーマにウェルネス領域への本格的な進出を考えていたタイミングで。
働く中で改めて感じたのは、健康は何にも代えがたい財産だということです。だからこそ、誰もが健康で長く居続けられる事業をつくりたいという強い想いがありました。加えて、IT企業がジムを運営するというのはまだ珍しいケースであり、だからこそ新たな挑戦に大きな可能性を感じていたんです。
そんな中、経営的な転換期を迎えていたNUDEに対して、「それなら僕たちが引き取って、新しい挑戦をしよう」と決めたのがはじまりです。
引き継いだ代官山の店舗は黒字を出していましたし、経済効果だけを考えれば東京での多店舗展開がもっとも合理的な選択です。実際、都内の他の場所も候補に挙げて検討しました。
ただ、僕らが本当に挑戦したかったのは、見た目の変化だけでなく、心と身体の機能性を高めることを目的としたジムのあり方。NUDEが掲げる「より本質的で機能的な身体づくり」を、地方にも届けたいという思いがありました。
その候補として挙がったのが、都市としての熱量や人の流れが活発で勢いのある福岡です。さらに、スタートアップを後押しする空気が強く、新しい価値観を受け入れる環境も整っている。そんな場所で挑戦を始めることが、僕たちにとって最も自然な選択でした。
実際、福岡の店舗はゼロから作り上げる形で、約4,000万円を借り入れて空間づくりに挑みました。その立ち上げメンバーの一人が今井くんです。
(今井)僕はもともと新卒で金融系の会社に入って、福岡で営業をしていました。でも、心のどこかにずっと「いつかフィットネスの世界に飛び込みたい」という気持ちがありました。
高校時代に怪我で野球ができなくなったことがきっかけで筋トレに出会い、そこで身体が変わることの素晴らしさを実感したんです。そんな原体験があったからこそ、身体と向き合う仕事に強い関心を持つようになっていきました。
とはいえ、当時の自分には特別なスキルもなかったので、まずは営業職に飛び込んで、「ビジネスの土台」を身につけておこうと考えたんです。あえて逆算で金融業界に飛び込む、ちょっと変わったキャリアかもしれませんね(笑)。
ある程度営業の経験を積めた頃、偶然NUDEの求人を見つけて、これは運命だと思いすぐに応募しました。オープニングスタッフの一人として迎えられたことは、自分にとって大きな転機ですね。
──その頃の現場はどんな様子だったのでしょうか?
(今井)スタート時点は本当に手探りでした。まだトレーニングマシンも完全には揃っていない中で、「まずはやってみよう」とオープンを決断したんです。当然、現場も混乱していましたが、整っていないからこそ、やるべきことが次々と見えてきて。あの頃に、自分の覚悟や判断力が本当に試されたと感じています。
(播口)正直、当時は現場も経営も手一杯で、どう舵を切るべきか悩んでいました。そんなときに、「今井くんにマネージャーを任せるのがいいんじゃないか」という声があがってきたんです。
営業や財務の経験があって、現場の空気も知っている。何より、立ち上げ期の混乱を一番近くで見て、動いていたのが彼でした。この状況で現場を立て直せるのは、今井くんしかいない。そう思い、思い切ってマネージャーを任せることにしたんです。
(今井)あれはもう、本当に突然でしたね。「明日からマネージャーね」って(笑)。あまりに急すぎて驚いたんですけど、同時に「このスピード感はこの環境でしか実現できない」って、腹を括るきっかけにもなりました。
ただ、その時点では分からないことだらけで。広告運用?IT?コスト削減?…どれも未経験でした。でもだからこそ、「だったら全部自分で覚えてやってやろう」と覚悟を決めたんです。
実際、前職で財務を見ていた経験があったので、数値面ではある程度自信がありました。手を動かしながら、現場と経営をつなぐ感覚を少しずつ掴んでいって。気づいたら、なんとか事業を黒字化まで持ってこれました。試行錯誤の連続でしたが、「任せてもらったからにはやり切るしかない」という気持ちが、自分を支えてくれましたね。
──半年での黒字化を経て、今回ついに「代表就任」。スピード感のある展開かと思いますが、率直にどう受けとめていますか?
(今井)シンプルにすごく嬉しかった反面、「自分で本当に大丈夫なのか?」というプレッシャーも感じています。
社員の中で一番若く、トレーナーとしても経営者としても経験はまだ浅い。意思決定の最前線に立つことは正直なところ怖さもありました。「この人についていきたい」と思ってもらえる存在になれるのか、という葛藤があったのも事実です。
(播口)僕は、“完璧な代表”なんて最初から存在しないと思っています。大きな責任を引き受けて初めて見える景色があるし、そこでしか得られない成長がある。経営に関わる判断って、やっぱり一つひとつが重くて、でもそれこそが学びの連続なんです。
また、若くても経営を任せられるのは、複数の事業を持つアイザックという土台がしっかりしているから。事業ごとに経営単位を分け、それぞれに責任を持たせる仕組みがあるからこそ、挑戦を後押しできるんです。
僕のスタンスは「まずは何でもやってみなよ」というもの。失敗も成功も含めて自分で経験することが、本当の意味で経営者になるために不可欠だと信じています。今井くんにはその挑戦を楽しみ、自由に試しながら、たくさんの壁を乗り越えてほしいと思っています。
(今井)そう言ってもらえるのは本当にありがたいです。確かに「役職が人をつくる」という実感が今まさにあります。
不安はまだありますが、代表就任前から数値管理や財務面は任せてもらっていたので、基礎はできている自負があります。悩むことも多いですが、「自分が判断して自分が動く」という覚悟を持てているのは、この環境のおかげだと思っています。
──では改めて、今井さんはこれから「THE NUDE」という組織をどんなものにしていきたいのでしょうか?事業としての展望も含めて、ぜひ聞かせてください。
(今井)トレーナーはよく「独立したいんじゃないの?」と聞かれますが、僕は違います。自分一人の成功を目指すのではなく、チーム全体で大きなことを成し遂げたいと思っています。
世の中の健康に関する常識を根本から変える挑戦をしたい。最終的には健康とフィットネスを掛け合わせた、新しい価値をつくり出すのが目標です。
この環境は、自分で裁量を持ち、思い切って挑戦できることが何よりの魅力で、それが僕の原動力の一つになっています。チャレンジに前向きに取り組み、経営者として未熟な部分もフィードバックを受けながら成長できる。全体をバランスよく見られる経営者を目指す僕にとって、この環境は理想的です。
入社の経緯も話しましたが、実は、他にも内定をもらった企業もありました。ただ、どこも規模が小さかったり、既に出来上がった組織ばかりで、「自分が大きく変化を起こせるのか」という実感が持てなかったんです。
でも、ここは違います。意思決定のスピードが圧倒的に速く、ほぼ全ての領域を自分で動かせる。だからこそ毎日が刺激的で、ここでしか味わえない挑戦の連続に胸が熱くなっています。
(播口)まさにその強い想い、“エゴ”こそが、事業を推進する力です。今井くんが強い覚悟と熱意を持ってビジョンを語ってくれることで、組織全体に良い影響が広がっています。だからこそ、彼が描く未来をともに実現できると確信していますし、社会に大きなインパクトを与えられると信じています。
(今井)具体的には、「この会社でキャリアを積んでいきたい」と本気で思える場所をつくりたいと考えています。
この業界では、一つの会社に長く腰を据えて働ける場所ってまだまだ少ないんですよね。特にトレーナーは、お客さんが増えるとそのまま独立するケースが多い。でも僕は、そうした流れとは違う未来を描きたいと思っています。
たとえば、トレーナーを育てる側にまわる“トレーナー講師”というキャリアもそのひとつ。
誰かの上に立ちたい、指導者としてもっと成長したいと考えている人は、実はこの業界にも少なからずいます。そういう人たちが「ここでならそれが実現できる」と思えるような、挑戦しがいのある環境を整えていきたいですね。
(播口)直近の展望としては?たとえばピラティスなどのフィットネス展開もあるのかなと。
(今井)そうですね。ピラティスに限らず、フィットネス全般の展開は大きな柱になると思っています。数年以内には、新規出店や、代官山店のリニューアルにも取り組む予定です。施設やサービスの質をより高めながら、これまで以上に多くの方にNUDEの価値を届けていければと思っています。
さらにその先には、医療機関との連携も視野に入れています。そして、IT企業としての強みを活かして、トレーニング管理や顧客管理のシステムを開発していく構想もあるんです。
こうしたテクノロジーや仕組みの整備は、実は今のパーソナルジム業界ではまだまだ遅れている分野。
だからこそ、現場に強いNUDEと、ITと経営に強いアイザックがタッグを組むことで、そのシナジーを活かした“新しい当たり前”をつくっていけるはずだと感じています。業界全体の質そのものを底上げするような挑戦を、これからどんどん仕掛けていきたいですね。
──そんな大きな構想を描く中で、NUDEの「あなたの素を美しくする」というコンセプトは、今井さんの価値観とどうつながっているのでしょうか?健康の常識を変えたいという想いと、どのように融合しているのでしょう?
(今井)僕がずっと大切にしてきた考えと自然にリンクしていました。僕自身、長年トレーニングを続けた中で強く感じたのは、「一時的な成果ではなく、人生を通じて続けられる健康づくりこそが本質だ」ということです。
一般的に健康に興味を持ち始めるのは、どうしてもある程度年齢が上がってからで、病気を経験したり中間層以上の方が関心を持つケースが多い。
しかし、僕たちはもっと若い世代にこそ、早い段階で健康への関心を持ってほしいと強く考えています。彼らの健康意識が変わることこそ、まさに健康の常識を変えたいという僕たちの野望を実現する鍵だと確信しています。
特に彼らは「空間」に価値を感じる傾向が強いため、その部分にこだわり、まずは「行きたい」と思えるような居心地の良い場所をつくりたい。トレーナーと自然に出会い、トレーニングへの興味を育んでもらう、そんな環境を提供していきたいんです。
(播口)まさにNUDEは、その価値をしっかり提供できる場所だと思っています。グリーン車やビジネスクラスって、移動手段としては同じでも、選ぶ人が求めているのは「ただの移動」ではなく、その時間の質だったりしますよね。
NUDEもそれと同じで、「ただ鍛えるだけじゃない場所」になれると感じているんです。僕たちが狙っている高所得層ほど、そうした空間のクオリティに敏感です。
誰が通っているか、どんな空気感か、そこにいる自分がどう感じるか。そういった細部が、NUDEの大きな差別化ポイントになり得ると強く感じています。
(今井)本当にそうですね。トレーニングのマナーを含め、どんな人がこの空間に集まってくるかがブランドの強さを決めます。僕たちは個の集まりではなく、一つの“組織”として強くありたい。その文化や空気を守りつつ、育てていきたいと考えています。
(播口)そう考えると、最終的には「NUDEビル」みたいな、ただの施設以上の“場”ができるかもしれませんね(笑)。
(今井)ぜひ実現したいですね(笑)。トレーニングフロアに加えて、カフェやバー、スパもあって、一棟まるごと“身体と心を整える場”のような。そんなコミュニティを生み出すことができたら最高ですね。
──では、どんな人と一緒にその未来をつくっていきたいと考えていますか?
(今井)まず、素直で、自責の念が強い人。やると決めたことを、必ずできるまでやり抜く、そんな覚悟を持った人に来てほしいと思っています。
単に「トレーナーとして腕を磨きたい」というだけでなく、それ以上に、「NUDEという組織を一緒に大きくしていきたい」とか、そういう枠を超えた野心を持つ人とともに挑戦したいです。
僕たちが目指しているのは、単なるフィットネスの提供ではありません。人々の「健康の当たり前」をつくり出すこと。そしてそれは、一人では成し得ない、大きな挑戦です。
だからこそ、その未来を、強い覚悟を持って一緒に描いてくれる仲間と出会えることを、心から楽しみにしています。
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